”自然の美しさに目を向ける”_菜根譚_176_幸福について
菜根譚に学ぶ。
人は鏡。
--引用--
”
名誉や金もうけばかり考えている人は、
とかく
「世間は汚い、世の中は頭を悩まし苦しませることだらけだ」
とぼやく。
しかしそれは、
彼らが目先の損得にとらわれるあまり、
自然の美しさに目を向けないからだ。
雲は白く、
山は青く、
川はさらさらと流れ、
岩はそそり立っている。
野には美しい花が咲き乱れ、
鳥はさえずり、
谷にはこだまし、
木こりが歌っている。
世の中には、
こんな美しい世界もあるのだ。
この世は汚れてもいないし、
苦しいことばかりが起きるわけではない。
そうさせているのは、
自分自身の心である。
”
(中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚 エッセンシャル版 文庫 – 2016/3/10 洪自誠)