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結婚式に行きたくない


大学の同級生の結婚式に誘われた。27歳。

私は北の方に住んでいて、会場はちょっと南の方。

行きたくなくて仕方なくて、毎日そのことを考えている。

行きたくない理由は2つ。

①お金を払いたくない

②そもそも「結婚」を祝いたくない

もっと深く掘り下げる。毒と呪いばっかり。


①お金を払いたくない

単にお金を払いたくない。

交通費、ゆうに5万超え。お車代が出る気配なし。

ご祝儀。宿泊費。身なりを小綺麗に。二次会。

10万円を越える出費を、何の疑問も躊躇いもなく行えるのが大人なんですか?

今後のことを考えると、いくら稼いでいたとしても、不安で不安で10万円なんて使おうと思えないです。

欠席だとしてもご祝儀やお祝い金は払わなければならないとか、まるで幸せヤクザではないですか。


②そもそも「結婚」を祝いたくない

別にその友達が嫌いとかじゃなくて、結婚そのものを祝いたくない。

Q.なぜ男と女がつがいになることが祝福されるのですか?

A.子どもを作ることができるからです!!!!!!!

うるさいな〜〜〜〜〜

わざわざ男女の結婚を祝福する理由なんてそれしかないのにさ、愛を誓う場(笑)とかお世話になった人に恩返しする場(笑)とかキラキラした言葉でコーティングしてるんじゃないよ。

別に誰もが子どもを作ることを望むわけじゃないし作れるわけじゃないじゃないですか。

なのに結婚を再生産と繋げて考えさせてくるから、結局男女のつがいを祝福しなければならないことになるんだよな。

本当は子供の有無も、パートナーの有無も、どんな人と生きて行きたいかも、自分でどうするか選択できるようにするべきなのに。

異性と結婚して、子どもを持つことを生き方の「正解」みたいに押し付けてきやがって。

結婚式ってとどのつまり、その「正解」からはみでなかったことを祝って、周りの人にも自分は「正解」ですよってアピールする場だろ。

思考停止でそれを祝ってる奴らも大概だろ。目を覚ませよ。

「多様性の時代だね〜」ってどいつもこいつもわかった顔で言ってるけど、何をわかったというのか。

私は何もわからないから多様性って言葉が怖くて怖くてたまらないよ。

一昔前に比べれば選べることは増えたのかもしれないけど、結局ゴールも正解も用意されているんだよ。

なんで結婚したいの?なんで子どもが欲しいの?

自分の言葉で教えてくれよ。周りもそうしてるからとか適齢期だからとかそんな理由じゃなくて。


というわけで結婚式に行きたくない。

普段は考えを飲み込んで生きている。

誰かが結婚したら、子どもが生まれたら、「おめでとうございます!」って言える。大人だから。(生まれた子どもは悪くない。生まれたからにはひとり残らず幸せになってほしい)

でも実際は、全然何にも祝いたくない。

男女が2人で、排他的に、永続的に、一緒に生きていくことを誓うとかいう意味のわからない生き方を肯定したくないから。

あらゆる生き方を「正解」で縛られずに選べるようになって、あらゆる生き方を肯定し祝福できるようになれば、男女が2人で生きていくことを誓うとかいう謎の儀式も祝福できるようになるかもしれないけど。

少なくとも今は違うよな。


この間、保険金の受取人が同性パートナーだからって控除はねられた。

些細なことだとしても、こんなことすら許されないんだよ。「正解」からはみ出てるから。

こんな世界で、ボケっとしながら決められた「正解」に迎合する人々を祝うことは私にはできない。

別に同性婚をできるようにして欲しいわけじゃない。できるようになれば自分はメリットあるとは思うけど、結局排除される人たちはいるだろうから。

ただ、自分が自分のしたいように人生を設計できるようにしろって言ってんの。

結婚とかそんなことで人々を線引きするなって言ってんの。結婚を人生のチェックポイントにするなって言ってんの。

結婚式とかいうイベントを当たり前のものとして許すな。

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