結局、”男らしさ”は要る。
確定申告を終わらせて、関連書類と一緒に税務署に投函してきました。祝日の町は実に平和で、のどかな雰囲気が殺伐とした心に潤いをもたらしてくれた気がします。そのおかげでしょうか、明日の仕事めちゃくちゃ行きたくないです。休みてえ。
現在、「デート代は男が奢るべき」論争が、もう何回目か分からないレベルで炎上しますね。きっかけは、セクシー女優の深田えいみさんのツイートでした。
その後、「男性も美容代にお金をかけている」という趣旨のツイートに理解を示し、すぐに上記のツイートを削除しましたが、スクショが出回ってしまい、炎上。13日には自身のYouTubeチャンネルで謝罪したものの、さまざまなYouTuberを巻き込んで大論争となりました。
「男が出すべき」という擁護派、「おごってもらって当然という態度が問題」という反対派、たまに「男ならもっと稼げ」「それくらいなら自分も出す」という第三勢力がいる感じでしょうか。
まぁ、独身非モテのオッサンからすれば、この話題にどうこう言える身分ではないんですけども。どの言い分も分かるなぁ、といいますか。「払ってもらって当然」という態度に傲慢さを感じるのは分かる。こっちだって、貴女とデートするためにキツい仕事を耐えてお金稼いでますよって話で。
でも、おごってくれる男性に対して男らしさを感じたり、おごられることで自分の努力が認めてもらえたんだという気持ちになるというのも、あると思うんですよ。だからこそ、割り勘が”努力を否定された”と取られているのかな、と。
そして、この論争、本当に不毛なんですよね……。個人の価値観の話になるので、自分の考えを譲るわけではなく。「ああ、そうか。じゃあ、私も割り勘にしようかな」とか「よし、ずっと女性におごり続けよう」とはならないんですよね。それが故に、解決策が生まれることもなく。不毛な話ほど、みんなが飽きるまで燃え続けるので、しばらくこの話題は続くでしょうね。つまり、ヤフーニュースでまた誰かが言及して、そこで云々と論争が起こるのです。いつ終わるんだろう。
あと、適切なのかは不明なんですが。この話題を見ていく中で、社会規範と市場規範のことを思い出したんですよね。
ざっくりと言えば、社会規範は”道徳の世界”であり、市場規範は”お金の世界”。人はこの二つの規範を行き来していて、親切心でやったのにお礼でお金をもらえることになったら違和感を覚えるし、仕事でやってるのにお礼だけだったらキレるわけです。
人によってこの規範の比重が違ったり、時代によって変化していったのがあるんじゃないかなと考えてます。昔は「男がデート代を出すのは当然」であり、お金の話よりも如何にデートを楽しむかに重きを置いていた。社会規範が重視されていた状態です。しかし、男女平等になってきたのと同時に、いろんな物の価値やパフォーマンスを見ることが当然になってきて、「高いものをおごってもらうことが自分の価値」みたいになってきたのかな、と。デートがある種の仕事になったというか、市場規範になったわけです。まぁ、たぶんバブル時代の方が酷かったと思うので、この推論も違うんでしょうけども。
どうもこの話題、いろんな規範と価値観でごった煮になっているが故に、いつでも着火して大爆発する危険物になってる気がします。だからこそ、取り扱いに気をつけてほしいのですが……。
いろいろ見ていく中で思ったのは、まだまだ男らしさを求める人はいるんだろうなぁ、ということです。フィフィさんは、そこを批判されていますが。
でも、「男がおごるべき」派でネットニュースの記事になってる女性って、平均的に見れば十分稼いでおられる人だと思うんですよ。そんな人でさえ、じゃあ自分が持ってるから奢ろうとはならない。この辺、どうも男らしさを求めているんじゃないかと考えています。この場合の男らしさは、稼得能力やコミュニケーション能力を指すのが妥当でしょうか。
ジェンダーがおおらかになってきて、「男らしさが息苦しさの原因だから、それを捨てよう」という声も出てきたと思います。あと、同じ女性でも割り勘や「こっちが出す」派もいるのでしょうし。ただ、戦略として見れば、まだまだ男らしさを磨いた方が有利なのではないか。しっかり稼いで、ガンガンいろんな女性と会って、その交際費は全部出せる。それくらいの能力がある方が、自分のような人間に比べればずっとずっと上の上。そういうものなんだと思っております。
いろんな人がいて、合う合わないはもちろんあります。どう頑張っても、合わない人とは合わない。高身長の男性を求める人に、低身長がアタックしても玉砕しやすいもので。ただ、より広範的に効果を発揮する能力を持っておく方が、困りにくいのではないでしょうか。そういう意味でも、男らしさは磨いていた方がいいと思います。とりあえず、筋トレしよう(雑)。
まぁ、オチとしては。もっと人に奢れるくらい稼げるように頑張りたいと思います。お読みいただきありがとうございました。