ビル売るオンナ誕生！

前回のお話はこちら☟

天職

入社2年目後半、少しずつ契約が決まるようになり、忙しいけれど、不動産の仕事が楽しくて天職だと思えるようになった。

「お客さまと楽しくおしゃべりして色んなところに連れて行ってもらって仕事になるなんて！」 

これは私の会社独特の営業スタイルゆえの発言。その営業内容はまたの機会に…

初めての一棟ビル契約

そんな中、ポータルに載せた専任のテナントビル物件に反響が来た。近くに住むサラリーマン大家さんだった。細かい性格の方で、初めての案内では物件について質問攻めにあい、当時はまだまだ売買の知識も少なく殆どの質問に即答出来なかった私は、

「確認します」の繰り返し。

それではあまりに恥ずかしいので、次の案内では聞かれるであろう質問を考え色んな回答と資料を用意した。メールや電話でも色々と質問され、毎回の対応が大変だったけれど色々と勉強になった。何度も現地見学に立ち合い、ようやく買付を貰えた時はとても嬉しかった。少し指値があったけれど想定内、売主さまからすぐお返事を貰えて契約が決まった。

ビル売るオンナ誕生！

無事決済を迎えた数日後、そのサラリーマン大家さんが事務所までケーキを届けてくれ、

「丁寧に対応してくれてありがとう。最初は頼りないかと思ったけど、いい営業さんやね。お陰でいい取引になったわ。」

とお褒めの言葉を頂いた。不動産を買ってもらっただけでも嬉しいのに、喜んでお礼を言ってもらえるなんて、何て素敵な仕事なんだろうと感動した。尊い。宅建士になって本当によかったと思った。

ラッキーな事にその後も続けてビルが売れた。専任で預かっていた一棟レジ、銀行さんからの紹介で女性投資家さんが買ってくれ、後にこの方が私の顧客第2号となって下さった。こうして私はビル売るオンナになった。もちろん家も土地も売るけれど、これからも出来れば大きなビルを売りたい。いつか市内一等地のメイン通り沿いのビルを預かって、両手仲介出来れば最高！！

さいごに

最後まで読んでくださりありがとうございました。次は初めての両手仲介契約の話となります。

それではまた！