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ビル売るオンナになるまで

前回のお話はこちら☟

就職活動

宅建試験に合格したので、不動産会社に就職したいと思い就活を始めた。年齢的に、さすがに未経験で大手はムリだろうと思い、地元の不動産会社を探す事にした。

まずは賃貸と売買でどちらに行くか。大きいものを売りたいから売買。でも売買の中でも実需もあるし収益もある。いかにも不動産屋というような風貌の社長がいる会社は避けたい。

で困ったときの頼れるA社長にまた相談。すると、ちょうどその社長が直近で収益ビルを買った不動産仲介会社が事務員を募集しているから面接に行ってみれば?と段取りをしてくれた。

念願の正社員に

指定された日時に面接に行くと、不動産会社らしからぬスッキリした事務所と穏やかそうな代表が出迎えてくれた。独立したばかりの収益仲介メインの会社で、パートの事務員を探していると言われたが、

「営業経験はないけれど、不動産を売りたいです。歩合でいいので営業で採用してください!」

とお願いをした。1週間後、希望通り営業で採用すると電話があった。やっぱり私は運がいい。こうして不動産会社の正社員になることが出来た。宅建を受けようと決意し、正社員になるまでたった8ヶ月の出来事。

入社1年目

念願の正社員となったものの、社員は私1人の小さな街の不動産会社。独立したばかりの代表は、営業一筋で実務経験は殆どなし。そして仕事を教える事が出来ないタイプ。最初数ヶ月は営業どころか、まずは不動産会社らしい体裁を整える事がメインの仕事となった。

物確、業物、元付、根付業者、現調、役調など、宅建の試験勉強では出てこなかった言葉に戸惑いながら、間取り図作成は知り合いの事務員さんに簡単に教えて貰い、あとはネットで検索しつつ、他社の資料を参考にオリジナルの物件資料作成をした。

代表のそれまでの人脈で、専任物件や購入希望のお客さま案件はたくさん貰えた。ただそれはあくまで代表の取ってきた仕事で会社の成績。日常業務は山積み、自分の営業どころではなく事務作業に追われて1年目は過ぎた。

入社2年目の初契約

事務作業にも慣れ、ポータルに載せた反響などで成約する事も多くなり、契約から決済の流れもなんとかスムーズに出来るようになった。お取引件数も増え、仲良しの他社営業さんや工務店さん、司法書士さん、管理会社さんなど、わからない事や困った時に教えてもらえる人も増えた。

ただ自分の契約が取れなかった。代表が取ってきた案件で成約しても私の歩合はなし。なので自分の歩合に繋がる契約が取りたかった。そんな時、助けてくれたのが頼れるA社長だった。収益用の区分マンションを探して欲しいとの依頼を受け、レインズや他社営業さんから良さそうな資料を集め、3件ほどご案内のうち1件にすぐ買付を貰えた。ローンも問題なく満額出るお方なので、あっという間に決済となった。

こうしてA社長が私の顧客第1号となった。

それからは少しずつ自分でも案件を決められるようになり、収入も増えていった。あの時、宅建士になろうと思い資格を取ってよかったと心から思う。そして本当に私は運がいい。

さいごに

最後まで読んでくださりありがとうございます。次はいよいよビル売るオンナ誕生のお話です。乞うご期待。

それではまた!


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