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D.K H STUDIO 入所式レポート&新入生インタビュー

 2020年6月2日(火)、D.K H STUDIOの入所式が行われました。

 本来ならば4月9日に行われるはずでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となっていた今回の入所式。劇団員や、既に在籍中のスタジオ生たちも、自粛期間を終えて久々に顔を合わせるということで、文字通り「待ちに待った」入所式となりました。

 今回新たに入所したのはこちらの4名。

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左から、井川優音(いがわ ゆうね)、増田純平(ますだ じゅんぺい)、丹羽泉帆(にわ いずほ)、伊藤梨湖(いとう りこ)(敬称略)。

 新入生が元気よく自己紹介をし、「よろしくお願いします!」と挨拶をすると、先輩たちからも温かく「よろしくお願いします」と声があがったのでした。


 また、入所式中には、主宰の越川大介さんから、コロナウイルスとお酒を飲み交わした話(!?)など、お馴染みの越川節で爆笑をかっさらいつつも、新入生に向けて熱いメッセージが届けられました。

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 本来であれば、劇場に密集して、演者と観客との間で密接にパワーをやりとりするのが演劇の醍醐味であるが、今はそれが出来ない。しかし、いつか必ず元通りの演劇を出来る日がやってくるから、このスタジオでは、手指消毒、換気、稽古の人数を分散する等対策を講じながら、その日を目指して芸を磨いていくということ。

 役者には大切な柱が2つある。ひとつは技術という意味の「腕」。しかし、上手さで勝負する奴は五万といて、自分より上手い奴もたくさんいる。その中で競争するとなると、最終的には「あいつお客さん何人呼べるんだ」というところに行きつく。だから、近所の人に優しくしたり、バイト先のお客さんにサービスしたり、そういう人間性が身に着いていくと、自分に惚れてくれる応援団のようなお客さんを掴める。だから、もうひとつの柱は「人間性」であるということ、などなど……。

 これらの越川さんの言葉に、メンバーたちは頷きながら深く聴き入っていたのでした。


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 休憩中には、ダンス担当の鶴町美香さんに、熱心にストレッチについて質問する様子も。

 入所した4人は、早速6月27日(土)にスタジオ公演の舞台に立つこととなっています。この1ヶ月での新入生たちの成長に、乞うご期待!


【新入生インタビュー】

 入所式後、新入生を代表して増田純平さんに話を聞くことが出来ました。

――まずはご入所おめでとうございます。
増田純平(以下増田) ありがとうございます。

――簡単に自己紹介をお願いします。
増田 横浜に住んでます、増田純平です。

――映画「純平、考え直せ」(※1)から、入所式中に越川大介さんから「考え直せ」というあだ名がつけられていましたが(笑)、もし、自分でキャッチコピーを付けるとしたらなんですか?
増田 キャッチコピー……明るさが取り柄なので、「笑顔」みたいな、いつも笑ってます。

――他に色んなスタジオがある中で、どうしてD.K H STUDIOを選んだのですか?
増田 そうですね、色んなところがあると言っても、自分は舞台、というか俳優の事務所はここだけしか受けてなくて、他は全部声優の事務所を受けていて。元々声優志望だったので。なんですけど、在学中に外部の舞台に出たことがきっかけで舞台が気になり始めて、あとは話を聞いて、声優の事務所よりも、舞台の方を先にやりたいなと思いまして。まずお芝居の基本から学びたいと思い、ここを選びました。

――なるほど。ということは、磨きたいこと、学びたいことが既に見えてきていると思うのですが、どんなことをここで磨いたり学んだりしていきたいですか?
増田 曖昧になってしまうんですけど、本物の芝居っていうか。声優の学校だったのでアフレコの授業が多かったんですけど、どうしてもアフレコだと、本物の感情を伝えるっていうところまで行きつけなくて、どうしてもタイミングを合わせて台詞を言うだけみたいな。っていうのが、舞台をやったときに感情を上手く使えたので、もっともっとそっちの方でまずはお芝居ってところから学んでいけたらなって。

――自分の中では、身体も全部使って感情を爆発させるのが合っているのかなと思ったのですね。
増田 そっちの方が表現がしやすいですね。

――最後に、今後の意気込みを教えてください。
増田 こちらに入ったのは、舞台を学ぶためっていうのもあるんですけど、本公演のお話があって、大きなキャパのところで1回舞台をしてみたいってことで、まずはそちらに良い役を貰えるように、こっちのレッスンの方でも目立っていけたらなと思っています。

※1:直木賞作家 奥田英朗の同名小説を、森岡利行監督が野村周平主演で映画化した作品。2018年公開。


D.K HOLLYWOODとは
 1995年に越川大介を中心として設立された、国内外で活躍する劇団。2020年で25周年を迎えた。
 「スタイリッシュ・コメディー」という新ジャンルを掲げ、人種・言葉・文化を超越した舞台が生み出す爆笑と感動は世界を席巻し、「D.K H STYLISH・COMEDY・FROM・TOKYO JAPAN」を 確立した。
(D.K HOLLYWOOD公式HPより引用)

D.K H STUDIOとは
 2000年にD.K HOLLYWOODメンバーを講師陣として設立された「役者のための実践スタジオ」。
 「役者は観客の前で育つ!」の精神を指針に、年間通して何度も観客の前に立ち、技術面だけでは無く、表現者、エンターテイナーとしての豊かな「人」を育てている。
D.K H STUDIO公式HPより引用)


(文・写真・インタビュー:あいあいこ)

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