『ポテトチップス』#119

考えて答えを出したことはなかったんだけど、「好きなお菓子は?」と聞かれたとしたらおそらくこれを答える。ほかの可能性としてはモンブランだとかコーヒーゼリーだとか考えられる候補はあるんだけれど、これはアジフライのような快適解(最適解をもじって私がいまてきとうにつけた「答えやすくて誰もが知っていて会話の流れを遮らない回答」のこと)ではなくて、本当に菓子類で好きなのって何だろうか、つまり菓子類で最も食べたい度合いと頻度が高いものが何かを考えた結果が、ポテトチップスであろうと思い至った。
これにはきっかけも何も思い浮かばない。あるのは考えられる理屈だけ。
ひとつ。かさが多い・大きくて長く楽しめること。。基本的に空腹で食いしん坊な私は、食事にしろおやつにしろ、量が多いことを優先しがちなのだ。そうしたときに、100円そこそこでおやつを選ぶとしたら何になるのか。チョコレートもとても好きなお菓子ではあるが、100円ちょっとと考えると個数は12個、あるいは板チョコで70gほど、そして食べていられる時間も、長持ちしない。ではグミはどうか。果汁グミは個数も量も少ないが噛む時間もあるし、食べではある。ポイフルは個数も多いし味も複数入っていてなかなか有望。しかし、甘さは飽きる。そう、甘いものって少しずつ飽きてしまうのだ。そこで選んでしまうのが、塩気と油っ気があって、サクサクっとした歯ごたえが楽しめる、ポテトチップスということになる。内容量は80gくらいで質量としたらチョコと大差ないが何しろ体積と枚数が違う。そしてプリングルスやチップスター等の筒箱系は形状が揃っているため面白くないが袋系のカルビーや湖池屋のポテトチップスはバラツキがあって食べる順序をうっすら考えることで最後に大きなのを残しておいて贅沢感を味わうことができる。ポテトチップスの依存性がときおりピックアップされるがその惹きつけられ力を楽しんで食べていると言っても過言ではない。実際、食べるとしたらピクニックか、宅飲みか、旅行先の宿での夜飲みおつまみに一袋。そのくらいだ。週一ですら機会は無い。
ふたつめの理屈、といいたいところだがすでに「かさの大きさ」と「楽しめる時間の長さ」で2つ言ってしまっているし文章中に「甘さでなく塩気が」とか3つめっぽいこと出てるし、もう順序も何もない。
菓子類を考えたときに、大まかには分類がある。まずは和菓子、饅頭やあんみつ、団子にせんべいにわらびもちなど。高校時代、やたらとコンビニの団子やわらびもちを昼飯やおやつにと食べて「甘党」を気取っていた時期もある。いっぽう洋菓子、ケーキを筆頭にクレープ、ゼリーにシュークリームやパイやアイスクリームもくくれるだろう、小麦粉系にクリーム系、砂糖菓子系、そして油で揚げるドーナツに、ポテトチップスも洋菓子にあたるか。結局のところ私にとって嫌いな菓子は特に無くて、いや「あまり食べない」とか「選んで買いはしない」みたいなところはあるけれど単に「選ばない」だけで嫌いなものは無いんだ、たぶん(よもぎと春菊を練りこんでパクチーを添えたウルトラ香草大福、とかそういう創作系が出るとわからんけれど大まかな分類のなかで嫌いな系統は無い、ということ)。
「好きなお菓子は?」この問いに瞬間的にどう答えるかはひとによるんだろう、わたしは量と依存性と汎用性から答えたけれど、もし「お金が許す限り食べられるとしたら」と言われたら、フルーツタルトとかパフェとかあんみつとかちょっと手が込んだものを選ぶだろうし、例えば教会訪問したときに「好きなお菓子は?」と聞かれたらポテトチップスと答えるわけにもいかないだろうと忖度してブラウニー(そういえば、洋菓子かつ焼き菓子と条件付けされたら、それに洋菓子屋であちこち食べ比べをしているものといえばこれ、ブラウニーだ)とかモンブランとか言うだろうな。
このnoteを書くにあたって頭に一番最初に浮かんだ菓子類がポテトチップスだった、ただそれだけのこと。

#ポテトチップス #180416

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