『夜更かし』#120

晩御飯にせかせかと、朝炊いていたその残りの白米を温め、別皿に豆腐と納豆とキムチを盛り込み、お椀に開けていたインスタント味噌汁に電気ケトルで温めたお湯を注ぎ、最近マイブームの乾燥寒天を味噌汁にひとつまみ放り込んで、完成。これを基本形として、冷蔵庫の中の食材を調理したり惣菜を開けたりして献立とする。
これは夜勤のある日の晩御飯。22時入りのため、家を出るのは21時過ぎ。20時前後に支度を始めて20時半に食べ始める。仕事明けの朝は7時半ごろに帰宅して、1時間くらい本を読んだり勉強したりで、8時過ぎて少し経ったころに朝ごはんを食べる。そうして眠くなる。夜勤がスタートした頃は帰宅早々に朝ごはんを食べていたけれど、そのまま眠ると自由時間は午後にひとかたまりしかない。仏教関連の勉強と、建築士関係の勉強とを並行するには、切り替えがうまくいかないもので弱っていたところ。それならばと、夜勤明けの時間、朝の爽やかな時間、空腹だけれどシャキッとした時間、習字とお経の時間に当てたらいいよなということで習慣化しつつある。午後は、建築士関係の勉強はベースにあるのだけれど、仏教自体の勉強にも乗り換えられるし、単なる読書の時間も作れるし、悪くない。夜勤がなければ、夜の晩飯後から深夜は読書の時間にできる。
最近読んでいるのは、借りっぱなしのエッセイ、長嶋有さんの『いろんな気持ちが本当の気持ち』と、法律家でクリエイターサポートを積極的に行なっていて関心高まる水野祐さんの『法のデザイン』、そのほか本棚の上にある積ん読をかきまわして読み漁っている。興味関心があちこちに振れている。
夜勤慣れしてしまったからか、0時くらいから読み始めて気づくと3時を回っていたりして、ここはあとちょっと読んでおきたいとか思うともう4時を回る。
お腹が空いてしまうのがこのぐらいの時間帯、空が白み始めるかどうかってころ。そしてそのぐらいの時間帯、おあつらえ向きというか、お約束というか、外で、鳥のチュンチュンという鳴き声が聞こえ始める。朝といえば、チュンチュン。マンガやアニメやドラマの描写でも、ある、朝チュン。
朝チュンとともに外に出てストレッチをして、ランニングに出かける、それができたらとても気持ちいいだろうなあとしみじみと思うがしかしどっかりと座り込んで根を張った腰はまったく重く、動く気配もなく、とこにつくでもなく、ただ夜を更け老けさせていくのです。
ここまで、単語が定まらないままに「夜更け」と「夜更かし」をごたまぜに書いてきた。ここでやっとこ定まった。能動的夜更かし。

#夜更かし #180417

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