刃物は苦手だけど、頑張ってのこぎりで木を伐採した
針とか刃物を怖がる子供だった。画鋲を手で持つのが怖かった。ミシンは操作を誤って手を怪我するのではないかとビクビクしながら使った(足踏みミシンは恐る恐るゆっくり使えたが、機械のミシンは使わなかった)。彫刻刀とかナイフとか包丁を使うのも苦手だった。その上に不器用だったので、工作、料理、裁縫など実技科目はメタメタだったし、毛糸編みやフェルトや紙人形など手当たり次第に手芸もやってみたが興味を深めることができずに挫折したこと数知れず。
そんな自分でも、一人暮らし歴を四半世紀以上重ね、自分の家を持つようになると、料理をしたり庭木の手入れをしたり草むしりをしたり。自分しか手を動かせない、ということもある。けど、誰か家族のために家事をするのは義務感とか負担感が生じて苦行にも感じるが、自分のためにする家事は取り組み方によってエンターテインメントにもなる、という心持ち。
庭木の手入れに高枝はさみを使うことも苦にはならなくなった。モミジバフウに太い枝が張ってきて梢が重くなってきたので、思い切って高枝のこぎりを買った。ギコギコと、二叉に成長した幹の一本を切り落とし、太く張りだしかけた枝を落としと、小一時間で作業終了。
ひとつ、課題を乗り越えた気持ち。
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