推しが、飛んだ。

ファンを殴ったらしい(精神的に)


ということで、途中からある程度見えてはいたものの、実際当事者になって見るとひえええええきつううという話。

2021年、私のだいすきな推しグループが解散した。
当初はいやまじむりしか考えられなかったが、その後時間をかけて少しずつ現実を受け入れていって、今でも寂しくは思うけどこの「完成」の仕方についてはもう納得している。
それには少なからず「推し」の彼の存在が影響していて、解散後行き場のなかったV6に対する未練とか不安とかを、ときには必要以上に引き受けてくれた彼のお陰で「つらくて過去映像が見れない…」みたいなことは一切なく、なんならこれは後世に語り継がれる幕引きだわ~ファンとして誇れるわ~くらいのことまで思っていた。

これはその後のわたし(ファンを代表するつもりはないのでできるだけ個人として言いたい)に起こった出来事とそのとき何を考えていたか、そして今どんな感じよ?という整理のための記録。自らのやばいツイートを振り返りながら書く。
彼を含む11人(8/28現在)が飛んだことについて喜びを感じている人は、申し訳ないが読まないでほしい。宗教の違いなのでそれでもいい。サンは森で、私はタタラ場で暮らそう。

2022年秋~

遡ると一番最初はこのあたりから。
どっちが先だったかもう忘れたけど、2つのでかめのニュースがあった。J社の副社長が辞めた、っていうのとトップアイドルの後輩Gから過半数が脱退する、っていうやつ。

どっちかにめちゃくちゃ思い入れがあったわけじゃないけど、普段中間管理職として働いている身としては「めちゃくちゃ人事課題だな~つれえ~~」って思って、勝手にダメージを受けるなどしていた。

副社長が辞めた

引き継ぎなしで放り出した件など、いちオタクとして思うところはあるものの、会社員だからこういうこともあるよね~周りのスタッフも大変だ~~って感じ。なんなら事務所全体がなんか触れづらあ~って空気の中、お疲れ様でしたを明言した彼のことを、さすがだなーと感心していた。

ただ、後任になった彼は、いち社長である前に私にとっては大事なアイドルで。アイドルやる時間削って社長やるの?グループのほう、これからもやるよね?という不安だったり、案の定ジュニアのオタクに呼び捨てで文句言われたりするストレスはもちろんあった。とくに年明けの「新しい仕事の話を持っていったら”全員で辞める”と言われた」件のインタビューは、引き止めろ無能だのなんだのバチボコに言われてて、うるせえなこれだから嫌だったんだよ、などと彼の立場や意志をガン無視してイライラしていた。

後輩Gのド派手な脱退劇があった

Jの歴史10選、みたいなのがあったら入るんじゃ?ってレベルで各界隈がざわついたやつ。バンドではまあたまにあるけど、アイドルではなかなかないよね。ただこれに私は、完全にアイドルオタクではなく会社員として衝撃を受けていた。
たまたまトレンドに上がっていたラジオを聞いて「退職(脱退)の意志を完全にかためてから伝えられた」「退職時期の交渉など一切通らなかった」「飲み込むしかなかった」などが自分が対峙している人事課題とかぶり過ぎて「お前の気持ちわかるよ、、がんばろうな、、、(握手)」という完全にファンの方から見たら何言ってんだお前状態だがなぜか熱烈に応援している、という状態だった。

ちょうどその頃、推しの彼はドラマの撮影中で、主演は渦中のGの後輩アイドルだった。わたしのTwitterおすすめに流れてくるくらい、あまりにも界隈が荒れていた。はじめは全体的に絶望、嘆き、って感じだったのに、そのうちこの間まで同じグループを推していたとは思えないほどメンバーやそのファンへの誹謗中傷、罵詈雑言がひどかった。
V6完結後のわたしは「この完結の姿を見たら、あらゆる後輩Gも、将来自分たちもこうなりたいと思うだろう」というくらい(傲慢)完全に満足しきっていたので、相談とかしたのかな?なんなら綺麗な完結をした先輩としてファンのフォローの仕方とか教えてあげては?とか思っていた。
彼らはラストライブを見に来てくれてもいて、雑誌のベストライブを選ぶインタビューにV6を挙げていた子も2、3人いたと思う。

2023年2月

とか言ってこっちが辞めるの先じゃねーか!

週刊誌に先行報道される形で推しの彼の退所が発表された。しかも後輩Gの彼らより前の日付で辞めるらしい。
奇しくも発表のあったその日は彼の相棒の誕生日で、彼のことだからきっとこの日に発表したかったんじゃないだろうなあ、週刊誌に計画ぶち壊されてかわいそうに。まあでもJの彼が好きだったわけじゃないから事務所にこだわりないです。なんて考えていた。
V6が完結してからの1年ちょっと、彼がずっとわたし(たち)のリハビリに付き合ってくれたから。寂しいけどなんだか納得していた。
(こんなに書いておいてあれだけど、私はVがすきなだけでべつにJがすきなわけじゃないから事務所のことならなんでも手放しに大好き!詳しい!というわけではないのだ、ごめんな)

2023年3月

後の2号店となる事務所の設立が発表される。新人募集のオーディションもやるんだって。審査過程でメディア出演?BMSGみたいな感じかな?
このときはまだ何も知らない。

そして推しの彼は退所後に休業期間に入るということで、一つ、また一つとレギュラーを終了させていく。大事に育ててきた雑誌の連載やテレビ/ラジオの終了はあまりにも寂しく、逐一泣いた。無期限の休業だからいつまで会えなくなるかわからない。最後にやっていた舞台のチケットを追加して大阪まで会いに行った。
それでも彼がいちいちこちらの期待を軽々と超えてくる伏線回収とサプライズで喜ばせ続けてくれて、すべての行動に意味を持たせてくれて、本当にファンになってよかったなと思った。解散したとき、初めてファミクラに行ったとき、そして今回、3回目のファンレターを書いてこれまでの感謝を伝えた。

2023年5月上旬

主演舞台の千秋楽の翌日。立つ鳥跡を濁さずの言葉通り、ほんとうに綺麗に辞めた。連日のブログ更新、楽曲のサブスク解禁、最後までファンへ言葉を尽くし、事務所にも挨拶に行って、元メンバーたちからも花や言葉を贈られて。
「今から最後の挨拶に行ってくるよ」「こんな手土産を持っていくよ」そんなことまで教えてくれるアイドルがいるんだ??
辞める最後の1秒までインスタライブで顔見せてくれるアイドルがいるんだ???
インライに2号店の社長が乱入してきたことについて「ファンとの時間を邪魔すんな」的な意見があったのも見たけど、まあ彼の名前を出すのはいつものことだしとくになにも思わなかった。

次に何をやるのかはわからなかったけど特に不安はなかった。
V6解散からの1年半、本当に言葉を尽くし、態度を見せてくれた人だったから。

そしていち社会人としてもちゃんとしている推しのことが誇らしかった。

2023年5月下旬

なかなかに過激なブログを見た。
おお、なるほど、、
色々あったんでしょうな、それにしも社会人としてはなかなかですね
自分が会社辞めるときはクライアントに「後任共々、引き続き弊社をよろしく」とか言うけどね
20代後半とかじゃなかったかしら?

「辞めさせられた」派の存在も知った。
辞めさせられたってどういう文脈で??
「辞めさせる」ってことはなにかそれに見合うだけのことをやらかしたってことになるけど、どういうこと???
事務所もこんなドル箱手放すなんてよっぽどの素行不良では?
通常だったら薬か副業レベルでは?
よその界隈のことは本当に不思議なことが多いなあ

最後のテレビ出演はわたしも見ていたし、
お~かっこいいな~と素直に感心していた。
そんでもって「V6が未練を見せず、最後に泣かなかった」ことで私もだいぶ救われていたんだと、遅ればせながら気づいた。

相変わらず後輩G界隈は信じられないくらい荒れており
一部のファンが半ば信者っぽくなっているのも見た。

2023年7月2日

推しの復活。
まあなんとなく薄々感じてはいた。

復活するならこの日だろうな、とも思っていたし、
もしかしたらこの事務所に入るのかも?とも思っていた。

正直森田剛という前例があって、彼の活動にすごく満足も納得もしていたから、個人事務所で自分に合うニッチな仕事取ってきて、自分のペースで自由にやってほしい気持ちもあったけど。
昔から仲良かったしな、まあしゃあないか。
中居くんのところに入れてって言ってたじゃん(冗談)

同時に例の別界隈が接近して来ているのも感じる。
「この事務所に私たちの推しくんたちも入るよね!?」という期待というか圧の気配。
よそのおうちのことはよそでやっておくれと思っていたけど
自分の推しに近づいて来るとなると話は違う。
このときの主な感情は「面倒なオタクが近づいてくるのは嫌だなあ」

1ヶ月以上経ったけどいまだにめちゃくちゃ荒れてるらしいじゃん。
5月以降、完全に別界隈に生息している私のところまで、
残ると決めた2人への文句や5人は永遠とか言ってる人の話は聞こえてきていた。
抜ける人たちが雑誌のインタビューなどで何を話したか、
どんな態度だったかも。
Vでいうと剛くんのファンがトニセンにめっちゃ文句言うとかってことでしょ??考えられないな…すごい世界だ…
推してたグループに嫌いな人がいて誹謗中傷しまくれるってどういう気持ちなんだろう?(箱推し、関係性のオタクだからとくに理解できなかった)

2023年7月6日、7日

例のシルエットが公開された。
これはもう妄想とかそういうレベルじゃないいぞ?

彼ら界隈の荒れ放題を目にしていたこともあり、
相変わらず中間管理職目線も込みだけど、やっとの思いで再スタートを切った2人のことを応援していた。
なんで続けるって、守って行くって決めた人に風当たりが強いんだよ。
かわいいね、頑張ってね、会社員としてはやっぱり続ける人を応援したいよね。

そしたら!!
そしたらよ

  • 推しが辞めた

  • 2号店が出来た

  • 後輩Gが空中分解→残った子たちを応援したい


これらがまさか全部繋がってたとは……

なんなら彼らを空中分解させたの
私の推しが関わっている、、、?

可哀想とか言って
その状況生み出してるの移籍先事務所??????

絶望が半端なかった

バチバチに文句言いまくっていた暴走界隈が
手のひら返して大喜びしている中
本当に申し訳なさで消えたかった。

相談しなよとか、じゃないよね、できないよ
頑張ってるねじゃないよ
2号店ができなかったらそもそもこんなこともなかったかもしれない。

彼らがバラバラになってしまったこと、
心無いファンにボコボコにされてること、
一気に自分ごととして降り掛かってきた。

いままで「やばいオタク」と思ってた暴走界隈にも
私の推しは「ファミリー」認定されて、
立派にお仲間になってしまった。

「嫌なら見なければいい」ができない

ここへきてさらに勝手な、ほんとうに自己中心的な考えだけど
継続する2人を応援する人は、もう2号店なんか見なくてもいい
ずっとJのど真ん中でたくさんの先輩後輩に可愛がられて
才能を発揮していく2人を見ていたらいい

でも
私の推しはそのど真ん中に行ってしまった
彼を見ようと思ったら、必然的にあちらの社長や、
脱退組や、その取り巻きを視野に入れないといけない。

見たいけど見たくない
見たくないけど見たい

彼の名前がTwitterでトレンド入りするたび、
彼のファンじゃない2号店のオタクが崇拝コメント(に見せかけたそれぞれの推しへのコメント)をしている。

Vのオタクは
数こそそんなに多くなかったかもしれないけど
閉ざされた閉鎖的な空間で
自分たちだけにわかる言葉で、遊びで、
Vと向き合ってきて
愛情を受け取ってきて

ファンでもなんでもない人に中途半端に
弄ばれてるところなんて見たくなかった

大して交流もなかった人たちに
ファミリー呼びなんてされたくなかった。
V6は26年かけて家族にたどり着いたんだよ。
他人友達家族仲間何にも当てはまらない関係だったのに。

私たちの大切な推しが安いファンダムに閉じ込められて
よくわからんファンでもない人に囲まれているところなんて見たくなかった
うちのおぼっちゃまはファンにヨシヨシされてこそだろ??

後輩Gのファンの方々もそれぞれ言い分はあるでしょう。
5人は5人でうまくやってますから、とか彼らは仲良いですからとか。
それは別にいいんです。どっちでも。
いずれ2人も合流しますんで、とか事務所の陰謀がどうのみたいなのはもっとどうでもいいです。聞きたくない。

それをきっかけに周りをぐちゃぐちゃにして荒れ放題荒れたファンダムと、どっちかというとそれを荒らしたほうのど真ん中にわたしの可愛い推しの彼が行ってしまったことが、わたしにとっては大問題なんです。

んでわたしはこれからどうするの?

推しが飛ぶ直前、別界隈のオタクのお姉様に聞かれた
「彼のどこが好きなの?」

「アイドル性」と答えた。
そうだと思っていた。

それが今、アイドル性でいうと真逆の立ち位置を取ってきた人たちとつるんでいる。
私が勝手に思い込んでいた彼のアイドル性ってなんだったんだろう?
今まで通り信じていいのかな?

降りられたらどんなに楽だろうとは思った。
いのはらくんにしなくていい苦労をさせている原因の一つも
私の大切な推しなのだからもう気持ちがついていかない。

でも、変な辞め方したり変なブログ書いたり、彼はしてないんだよ
怪しい政治との繋がりや、歯を食いしばって耐えろとかファンを舐めた発言や、寝ててもサブスク回せみたいなこと「彼は」言ってないの。

あの事務所にどんどん引き抜きが合流してきて
メンカラも名前も使い回しで
2号店以外のなにものでもなくても。
彼自身が決定的な絶望させるようなことを言っているわけではない。

ほんとにそれだけで今なんとかしがみついて
別にJが好きだったわけじゃない、と言い聞かせて
タイムラインを薄目で見ている。
地雷が多すぎてYouTubeは見ていない。

というわけで、本当にまだふわふわしているというのが現状。
決定的なダメージがないかぎり、
V5の現在を追いつつ、V6の過去映像を見つつ、
彼のことは引き続き薄目で遠くから応援したい次第。

本件をきっかけに彼が好きで彼だけを見たかった人がどんどん離れていったのを見たけど、ずっと好きだった人だし、たくさん与えてもらってきたこれまでの時間があるから、そこまで諦めついてない。
ただ、まだ現状を受け入れたくない。

納得できるまで遠くから見て、また近くでみたいなって思ったら、以前のような距離感で応援させてほしいなと思う。信じて、って言ってくれたから。

(おまけ)アイドル性のこと


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