My best place
自分の居心地のいい場所ってどこだろう。
家がやっぱりなんだかんだ一番落ち着くなって思う時もあれば、なんだか帰るのがちょっと嫌になることもある。
1人でご飯を食べにお店にきたとする。そのお店にはカウンター席とテーブル席があるとして、お店にお客さんは数名のみ。席は両方空いていたとしよう。
「どこでもお好きな席どうぞー」と店員さんにとおされたなら僕は大体迷わずカウンター席を選ぶ。
それは別にお客さんがたくさん入ってきた時を想定した気遣いからではない。カウンター席が僕は好きだからだ。
お店の人が丁寧に調理をする様子をみてワクワクしたり、できあがった料理がすぐカウンターの上からでてきたりする。アットホームなその距離感が好きなのだ。
何かあればすぐお店の人にも声がかけられるし、カウンターに棚があればお皿を棚にあげてご馳走様でした!って食べたその場で感謝も伝えることができるので気持ちがいい。
個人でやってる小さなお店でお客さんが少なかったり落ち着いてる時に、店員さんから話しかけてくれたりするのもウェルカムなのだ。忙しくなさそうだったり、話しかけやすそうだったら僕の方から時々声をかけることだってあるくらい。
飲み屋ならたまに隣の席の人から声をかけてもらうのだって僕は嬉しい。気さくに人が話しかけてくれる下町的なノリの場所とか。そういう明け透けな距離感も僕は好きだ。
しかし、あえてカウンター席を選ばない時もある。
カウンター席で常連さんと店員さんが楽しそうにお話をしてる時だ。そういう時はテーブル席が空いていたらそっちを選ぶ。
僕もそのお店の常連で顔見知りだったなら気にせずカウンターに座るだろう。
お客さんが賑わう時間帯で、店員さんに案内されて通された場合ももちろんなにげなく座る。
でも他のテーブルも空いていて特に賑わう時間帯でもなかったり、僕が常連というわけでもなかったら、その楽しそうな会話を眺めるテーブルを選ぶ。ちょっとだけ遠慮する。
あとは自分がたくさん買い物した後で一息つきたいとき、荷物がいっぱいだったとしたらテーブル席を使わせてもらうかもしれない。
これが僕のスタンスで、お店や周りとの距離の取り方の一つだ。
人によっては常連さんと顔見知りじゃなくても気にせず、奥から詰めて座るというような意識で常連さんの隣に座る人もいるだろう。1人の時間が十分に欲しくて、まわりに人のいないテーブル席を選ぶ人もいるだろう。
窓際が落ち着く人。お店に気を遣ってカウンターを選ぶ人、考えず目についた席を選ぶ人、どこでもいいと言われるとどこに座ろうか悩んじゃう人……
どこでもお好きな席へどうぞーと言われた時、そういう時にあなたが選ぶあなたのちょうどいい場所はどこですか?
ご飯屋の雰囲気によってもきっと変わるだろうし、その時の気分でもきっと変わる。
もっといえばどんなお店を選ぶかもそう。ご飯屋さんでなくても。
美容室や服屋さんでどういう接客を受けたいかによっても選ぶ店は変わる。学校の教室、職場の休暇室や喫煙所だって。どの空間を選ぶか、その空間のどこで過ごすか。どう過ごすか。
一緒にいる人との間でも違う、家族や親戚との集まり、恋人、上司や部下、友達、ネット友達etc.
当たり前だけど誰もが居心地のいい場所を探してるものだ。意識的でも無意識でも。
僕は高校の時は昼休みに図書室にこもって、本の中に自分の居場所を見出すタイプだった。教室に居場所がないと感じてた。大人になってからは意外だと言われることが多くなったけど結構根暗なのだ。
いろんな人の心の内を気にしすぎて、人が集まれば集まるほど居心地が悪く感じることもあった。3人以上の輪も苦手だった。自分が話す時に6つの目がこちらを向くだけで緊張しちゃうのだ。笑
今でもそういうことはまぁまぁある。でもそういう時は「ちょっと緊張してる」ってことをそのまま伝えてみるとか、ここでは聴く側にまわろう。こういうときは発言しよう。ちょっと離れようって毎回スタンスを決めることでだいぶ楽になり、少しずつ人の輪にも自分から入れるようにもなった。
周りを気にしすぎると自分を見失うし、気にしなさすぎると自己中だったり無遠慮に思われることもある。
でもその両方がそれぞれ別に悪いことじゃない。いい悪いを捉えるのも人の匙加減だ。自分なりの気遣いや思いやりをもっていてもそれを相手に押し付けたり求めすぎる人にはなりたくない。というのが僕のスタンスなだけ。笑
毎度のことながらなんとも回りくどい言い回しになったが、このバランスをとるのがとても難しい。
結局一人が楽だって思ってても、独りを感じると潰れそうにもなるもんだ。
自分のちょうどいい場所は探せばどこにでもきっとある。一緒にちょうどいい距離を探してくれる人もいる。自分で作ることだってできる。
人との距離のはかりかたの先にベストプレイスはあるんじゃないかなぁ。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
noteを書くことも僕にとってベストプレイス探しの一つなのです。
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