見出し画像

本「世界はゆらぎで出来ている」がひどすぎる

この本は疑似科学に近い内容だが、なぜかAmazonでは星4.1(評価数147)と高く評価されている。どうか騙されないでほしい。前半は科学の話をしているけど、途中から自己啓発になる。ざっくり言うと、人の心や人生も量子と同じ様にゆらいでいる。あなたの不安も一時のゆらぎみたいなもので、心配しなくていい、といった様な話だ。「私の所に来た患者さんの相談と提供したカウンセリング」を例えに延々と聴かされる。

表紙は悪質で、タイトルの横に"宇宙、素粒子、人体の本質"と記載されている。読み終えてから、宇宙や素粒子といった話題性のある単語で読者を釣ろうとしている事が分かる。本の途中で「ビッグバン」という言葉の大衆ウケに関する話が出てくるけど、著者または編集者もまさに大衆ウケ単語を利用している。

さらに悪質な事に「疑似科学で人々を騙そうとする人が世の中にはいて、私はそうなりたくない」みたいな話も出てくる。

気になる方は著者のWikipediaページを見ることをおすすめする。著者がどういう人物か、だいたい分かる。

Amazonの2018年のレビューでこんなのがあった。

ゆらぎの定義が一定でない。騙された気分。読んで損した。なんだこれ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?