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[240518]

☀,土曜日。

❡ 午前はややのんびり過ごし,駅近くのチェーン店で昼食を済ませ渋谷へ。

❡ NHK交響楽団第2011回定期公演Cプログラムを聴く。

メンデルスゾーン/「夏の夜の夢」の音楽-「序曲」「夜想曲」「スケルツォ」「結婚行進曲」
メンデルスゾーン/交響曲 第5番 ニ短調 作品107「宗教改革」
(指揮)ファビオ・ルイージ

❡ 今回は,曲目(「宗教改革」)と指揮者の組み合わせ,および前回の経験で行くことを決めた。「宗教改革」はもともと好きな曲。第4楽章で見られるフーガ的展開は,バッハのフーガのような対位法の曲の経験が(簡単な話で,小学校の下校の音楽として使われていたバッハのオルガン曲が自分にとって大きな衝撃だった),もともと自分のクラシック音楽好きを作ったところがあるので。ルイージ氏は,ブルックナーの9番をCDで,ニールセンの交響曲をYouTubeで聴いて気に入っていたのでチェックしていた。そして,前回のブラームスのとき木管群の演奏がとくに好印象で,メンデルスゾーンの管弦楽で木管群はことさら印象的なので(交響曲の4番の出だしなんかは象徴的),一体どうなるのだろうという期待があった。

❡ 全体として満足して会場をあとにした。「夏の夜の夢」は序曲以外はちゃんと聴いていなかったが,すでにこの時期に,のちのちのメンデルスゾーンの曲に見られる多くのことが試されていたのだなとわかり,興味深かった。「宗教改革」もシャープな演奏で,大いに愉しんだ。ただ強いて言えば,弦楽器が少々,音量的に弱く(座席のせいだけとも思えない),指揮者が目指したことができなかったのでは,と思わされた。メンデルスゾーンの曲は,「弦楽のための交響曲」でも明らかなように,透明だが重層的な音の層を(聴いていて,柱状節理の光景を思い出すときがある)弦楽だけで作っているところに一つの特徴がある。それがもう少し音となっていれば良かったかと。

❡ もっと早く会場に着いていれば良かったと思ったのは,プレ・コンサートとして設定されてある小編成のミニ室内楽演奏会に少し遅れたこと。最初のほうは聞き逃してしまったが,ラヴェルの「マ・メール・ロワ」の,打楽器奏者・竹島悟史氏による編曲版は深い関心を抱くものだった。できればほかの曲の編曲とともにCDを発売していただければと願う。

カーテンコール時。
帰宅時,しばしば訪れる喫茶店にて,アイス珈琲(今年はじめて注文)と本日のタルトでおやつ。

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©渡邊日日_342


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