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インペリアルドラモン・オメガモン・アルフォースブイドラモンの力関係の考察

昨日のデーモン戦について語ったことから、そう言えばデーモンとゆかりの深いインペリアルドラモンとアルフォースブイドラモン、そしてオメガモンの力関係はどうなっているのだろうか?と考えてみました。
「デジモンアドベンチャー02」「デジモンアドベンチャーVテイマー01」がベースになりますが、奇しくも3体ともロイヤルナイツクラスの戦闘力と格を持ったデジモンです。
しかもインペリアルドラモン・アルフォースブイドラモン・マグナモン・デュナスモンとブイモン系列だけでも4体はロイヤルナイツがいるわけですから、改めてブイモンは生粋の古代種の中でも戦闘に特化した種族なのだなと。
ご存知かと思いますが、ブイモンはアルフォースブイドラモン・インペリアルドラモン・マグナモン以外に単独進化でデュナスモンへ進化可能であるということが確認されています。

無印信者がよくオメガモンのことを語る時に「ディアボロモンの逆襲」でオメガモンがアーマゲモンのかませ犬扱いを受けてしまったことを未だに根に持っているようですが、私は違和感がありませんでした
何故ならばその後に戦うことになるインペリアルドラモンですらも苦戦の末にボロボロになったわけですから、アーマゲモンが実質七大魔王やアルカディモンクラスだったといえます。
しかもディアボロモンは対オメガモンを想定してあのアーマゲモンを作り上げたので、どちらにしてもオメガモンがあそこでかませ犬扱いを受けてしまうのは既定路線だったのでしょう。
そこで太一とヤマトが絶望に打ちひしがれてしまい、大輔と賢ら後輩にオメガブレードという形で託して「Tri.」「ラスエボ」で返り咲きを果たすまで太一たちは表舞台から姿を消します。

そして「Vテイマー01」ですが、こちらでも秀人のオメガモンはアルカディモン超究極体を前に大苦戦を強いられかませ扱いを受けてしまい、更にその後登場するアルフォースブイドラモンの引き立て役扱いされていました。
ある意味「ディア逆」よりも悲惨な扱いを受けているといえますが、何故か「アルフォースブイドラモンのかませにしやがって!」と嘆く人はほとんどいません、これはオメガモンがアニメと違って敵として出てきたからですが。
しかし、同じロイヤルナイツの同じ究極体でこうも差がつくものなのだろうか?と私は考えたのですが、ただ大元を辿ればそもそもインペリアルドラモンとアルフォースブイドラモンは古代種、そしてオメガモンは現代種という違いがあります。
同じ究極体ならば古代種に現代種は劣るので、どうしても総合力でオメガモンはインペリアルドラモンやアルフォースブイドラモンの格下にならざるを得ないという単純極まりない結論になってしまいますね。

そういえば拓也が客演回で出てきた時にもメタモルモンが変化したインペリアルドラモンが出てきていましたが、タイチも拓也も一度もダメージを与えてなかったので敵として出てきても相当な脅威であったといえます。
今回はこの三者に関する結論を出しますが、個人的見解を述べるとするならばこんな感じです。

インペリアルドラモンPM≒アルフォースブイドラモンFM>(超究極体と究極体の壁)>アルフォースブイドラモン>インペリアルドラモンFM>(現代種と古代種の壁)>オメガモン

おそらく純粋な力関係だけでいえば一番格下はオメガモンであり、インペリアルドラモンパラディンモードとアルフォースブイドラモンフューチャーモードがほぼ同格の超究極体という感じです。
そう考えるとタイチとゼロマルが追いついたあの力に大輔と賢も最終的に追いついていることになりますが、問題はインペリアルドラモンファイターモードどオメガモンの力関係です。
無印信者は「ぼくらのウォーゲーム」でのディアボロモン相手に無双するオメガモンのイメージが強いので「オメガモンこそが最強!無敵!」と言ってますが、ぶっちゃけウォーゲームのディアボロモン自体はそんなに強くないでしょう。
確かに進化の最中に攻撃してくる厄介さと大量生産によるエントロピーの増大、そして圧倒的なスピードというのはありますが、この程度だったらマグナモンのシャイニングゴールドソーラーストームとかでも余裕で勝てたんじゃないですかね。

「ぼくらのウォーゲーム」のオメガモンは太一たちがまだ紋章とタグを手放す前であり、尚且つ多くの人々の膨大なメールが重なって誕生するという形での「奇跡」を起こして誕生しています。
しかしこれは決してオメガモンの専売特許ではなく、むしろこれを専売特許にしているのが奇跡のデジメンタルであり、「Vテイマー」で共演した時はパラレルモンに囚われたテイマーたちの想いを大輔が集約する形で奇跡を起こしています。
ですから光子郎が戦略的に起こしたレベルに近い奇跡を大輔とブイモンはごく当たり前のように起こしてしまえるので、あの時のオメガモンは何とかVテイマーの時のマグナモンと同レベルのバフを起こしているのです。
逆にいえば、そういう特別なバフのかかっていないオメガモン単体では「ディアボロモンの逆襲」や「Vテイマー01」の扱いが普通なのではないでしょうか。

一方で「02」のインペリアルドラモンファイターモードや「Vテイマー」のアルフォースブイドラモンはそれぞれにジョグレス進化と聖なるオーバーライト「アルフォース」の開眼によってオメガモン以上の力を手にしているのです。
実際、インペリアルドラモンファイターモードはその使いづらさ故に明確な「勝ち」を収めたことがあまりありませんが、かと言ってオメガモンのようなかませ扱いを受けたことも一回もありません
何故かというとインペリアルドラモンは主人公クラスが扱うにはあまりにもデカい&火力が強すぎるがために製作陣としても逆にどのタイミングで出してどう扱うかに苦戦していたといえます。
オメガモンと違ってかませ犬扱いできるタイプでもないので本当にアーマゲモンや七大魔王クラスじゃないと相手にできないスペックなので、逆にそれが「普通に強い」という扱いにできないのでしょう。

アルフォースブイドラモンに関してはその点走攻守のいずれもが完璧であり、アルカディモン超究極体のゴッドマトリックスを無効化し、シャイニングVフォースとアルフォースセイバーでダメージを与えていましたから完璧です。
その上でフューチャーモードまでありますからこれもこれでとんでもない規格外のスペックということになりますが、おそらくインペリアルドラモンもパワーだけならばアルフォースブイドラモンと同等かそれ以上でしょう。
流石にスピードでは神速には敵いませんしディフェンスに関してもテンセグレートシールドやライトオーラバリアに関する守りの能力がないので、総合力ではどうしてもアルフォースブイドラモンに劣ってしまいます。
ただ、アーマゲモン戦がそうであるように描写は短かったとはいえ結構タイマンを張っていたし、オメガモンと違って両腕が捥がれるような描写はなかったので、この時点でスペックはオメガモンより上でしょう。

テントモンが言っていた「あのオメガモンはただの合体、あっちはジョグレス進化のインペリアルドラモン」というセリフも「ただの合体」と「ジョグレス進化」の違いだけを意味しているわけではないと思います。
単なる現代種の究極体同士が合体しただけのオメガモンと古代種がジョグレス進化によってさらに強くなり、その上で究極進化したインペリアルドラモンとでは後者の方が明らかに格上だという意味もあったのではないでしょうか。
これは決して私が無印並びに無印信者のアンチで「02」「Vテイマー」のファンだからそう思うのではなく、同じ世代ならスペックは古代種の方が現代種よりも上だというれっきとした事実があるからです。
太一たち無印組がその埋められないスペックの差を埋めようとすると、それこそ紋章とタグに加えて「ぼくらのウォーゲーム」の時のようなバフを何倍にでもかけない限りは対等のステージに立てないということでしょう。

さて、その上で何故オメガモンがインペリアルドラモンファイターモードを超えられないのかといえば、単純な技の火力の違いであり、それはギガデスとガルルキャノンの違いを見れば一目瞭然です。
ガルルキャノンは火力そのものがずば抜けているのではなく「連射」可能であることが利点なのです、実際「ぼくウォ」「ディア逆」共にディアボロモン・アーマゲモン相手にガルルキャノンを連射していました。
あとは相手の存在を抹消させるオメガソード、これが単体で戦うときに使うものですが、動きも含めてオメガモンの利点は「火力そのものが優れている」のではなく「機動性と継戦能力がある軽やかさ」が魅力です。
ですから火力そのものでいえば古代種のアルフォースブイドラモンやマグナモン、インペリアルドラモンには敵わないというのが実情ではないでしょうか。

一方でインペリアルドラモンはどうかというとポジトロンレーザーという高火力ビームの他にドラゴンヘッドから繰り出せる「メガデス」、そして最大出力で惑星すらも破壊可能な「ギガデス」を持っています。
それこそ「クロスウォーズ」で共演した時なんかはトドメの一撃というか最大戦力として扱われており、演出も含めて明らかに「02」のそれとは比べ物にならないくらいの威力を出していました。
とはいえ、あれも惑星破壊にならないように威力を調整していたのでフルパワーではないでしょうね、それこそフルパワーを出していたらあの世界が滅んでいたことになります。
主人公側のデジモンで間違いなく最大火力を誇るのはインペリアルドラモンファイターモードのギガデスであり、周辺の被害さえ気にしなければ七大魔王クラスでも一撃で倒せるでしょう。

しかし、さき姫さんが昨日の記事でもコメントしてくださっていたように、デジタルワールドや暗黒の海・宇宙空間ならともかく現実世界の東京の街中でそんな威力のものをぶっ放すわけにはいきません
ブラックウォーグレイモンもデーモンもアーマゲモンも02に出てきたボスクラスはただ倒すだけならばインペリアルドラモンファイターモードだけで勝てたのではないでしょうか。
最強火力のギガデスがあるのですからそれで被害を気にしなくてもいい場所まで誘い出して最大出力のギガデスをガシガシぶっ放せば倒せますが、彼らと決着ついたのが何故か地球の人間世界という部が悪い場所です。
アーマゲモン戦にしたって最初からギガデスをぶっ放していればパラディンモードにならずとも勝てたはずですが、アーマゲモンクラスを一撃で滅ぼす火力となると東京どころか地球が消滅しかねない事態になります

そもそも周辺に被害が及ばないように大輔たちはクラモンをお台場周辺の海に誘導し、周囲に被害が出ないながらもアーマゲモンを倒せるギリギリの威力を調整してギガデスではなくメガデスを使ったのではないでしょうか。
ただ、それではアーマゲモンを倒すことはできなかったからパラディンモードを使ってオメガソードの一撃でぶっさして解体させてデジヴァイスの聖なる光によって消滅させるしかなかったのだと思われます。
つまりインペリアルドラモンは決して「弱いから微妙」なのではなく「強すぎて勝負にならない」からほとんどにおいて置き物のような感じで描写せざるを得なくなってしまうのではないでしょうか。
オメガモンは現代種だからかませ扱いにしても無印信者が悲しむ程度で大きな問題はありませんが、アルフォースブイドラモンやマグナモン、インペリアルドラモンは古代種故に滅多なことでかませ犬扱いはできませんから。

だからオメガモンはマーシフル・Alter-S・Alter-Bのような亜種や派生形態を出して活躍させるかインペリアルドラモンの強化素材、もしくはアルフォースブイドラモンやマグナモンの引き立て役しかもう活躍の場は残ってないのかもしれませんね。
考えれば考えるほど古代種デジモンと現代種デジモンには超えられない大きな壁があるのだと知って悲しくなってきて、憐憫の情さえ寄せたくなってしまいました。

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