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一休さんのたとえ

ひとりの男の子に母親が二人現れました。
どちらも『私が母親です』と言います。

一休さんは『わかりました。では可愛い息子さんをお二人で取り合ってください』と、

子どもの手を両方から引っ張ることを勧めました。

お母さん達は必死になって子どもの手や腕を引っ張ります。

これで自分の子どもを取られてしまうかもしれない、

そう思って更に強く引っ張りました。

子どもは両手を強く引っ張られて『痛い痛い!』と泣き叫びました。

そのとき、ふと手を離した母親がいました。
手を離さなかった方の母親は、

『ほら、私の子どもだと証明されたでしょ』と意気揚々としています。

そのときに一休さんが言葉を挟みました。
『いいえ、母親は手を離した方のご婦人ですよ』

『なぜなら、本当の母親ならば、子どもが痛いと泣き叫んでいたら、
たとえそれが相手に子どもを取られてしまうとわかっていても、瞬間的に離してしまうのが母親だからです。』

『子どもが痛がるのを無視できるのは、それが自分の本当の子どもではない証拠です』


一休さん、昔はテレビでやっていたのですが、最近は一休さんの逸話を知らない若い方がいるご様子なので書いてみました。

痛がる子どもの手を離すのが本当の母親です。

自立させない母親も、


本当意味では母親ではないと思います。

今日も読んでくれてありがとう😊