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【楽曲分析】Nick Drake / River Man 第1回

ニックドレイクの楽曲River Manを分析します。

昔、ニックドレイクを知らない人に1stを聴かせたら、この曲で感動されてこっちが驚いた思い出があります。(どうせ興味ないっしょと思ってた 笑)

それはさておき、シンプルながらコードが独特でニックドレイクの作曲面での最高傑作のひとつと言っても良さそうです。アレンジしたロバートカービーも腕を振るいまくってますが、原曲が良いからこそ。

僕は1stだとThree Hours派なんですが、こちらはギター演奏込みでの評価ですね。

キーとチューニング

キーはCマイナーです。
イントロはCメジャー系のコードから始まっていますが後述(次回)。

チューニングは、スタンダードでカポタストは3フレット。
CFCGCE説(※)もありますが、low Cは使っていないし個人的には違うと思います。

※ "The Nick Drake Song Collection", Wise Publications, 1997

拍子と構成

拍子は5/4拍子。
1960年代後半~1970年代前半のブリティッシュフォークやプログレッシブロックには、Take Fiveに影響を受けた曲が少なからずあり、ましてやパブリックスクール時代にジャズに没頭していたニック・ドレイクにとっては自然な選択でしょう。

構成は以下です。()内は小節数。

イントロ(4)
A1
(8+8)
A2
(8+10)
間奏
(5+7)
A3
(8+8)
A4
(8+10)
エンディング
 (8+repeat & fade out)

A(=ヴァース)は、歌詞の2連に対応しています。

至って簡素なシンメトリー構造ですが、

①偶数回のA後半が拡大されている 
②間奏が奇数小節数からなる2つのブロックで構成されている 

この2つがポイントです。

A2からはストリングスが入ります。


次回に続きます。具体的にコードを掘り下げていきましょう。

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