【Nick Drake "Road" 研究】第8回 歌詞(音声面)
今回は音楽というより語学の話です。ほぼ主観によるメモですが。
韻は踏まない
歌詞としては珍しいですね。
"say the sun"、"seems so"のsの音が耳に残りますが、この程度では頭韻とは言い難く、脚韻は全くありません。
"if really want to"(1st Verse)
"to"が有声化して"do"のように聞こえます。YouTubeで他の人のカバーをいくつか参考にしてみましたが、無理に本人の真似をしなくても良さそうです。
"seems so clear"(1st Verse)
まずは"seems so"について。
本人の歌唱だと長さの比はseems : so = 1 : 1なのですが、カバー動画を見ていると"seems"が短くて"so"が長くなっている人が割といます。
これは、2ndヴァースの"see me through"のリズムにつられたのが原因でしょう。実は、Nick(ed) Drakeもそうなってました。
(意地悪ですみません。ライブ観たことあるし、尊敬してるのですが笑)
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"clear"はジャストではなく、拍の頭より少し前倒しになる感じです。 当たり前ですが、[klíə]の"ə"の響きにイギリス英語らしさを感じます。
"takes you to the stars now"(2nd Verse)
"takes you"は"ta[tei]"でスタッカートのようなニュアンス。次の音符に子音ksyが付いてくる。
"now"の母音ははっきりとした[au]ではなく、ほとんど「ナウ」と「ノー」の間のような不明瞭な音に聞こえます。
"see me through"(2nd Verse)
前述の通り、"seems so clear"とのリズムの違いに注意。
throughの長母音は、あまり伸ばさない方が良さそうです。
最後に
自分で発音してみると、特にRの音って難しいなと思います。余計な強調や舌の動きが生じてしまうと変な音になりますね。
あと全体的に大きく口を動かさない方が良さそうです。英会話レッスンじゃないので。(受けたことないけど)
以上、去年1月からRoadを200回以上、生涯だと数千回聴いているごくごく普通の日本人による英語メモでした。