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アウトドアの未来を考えるワークショップ vol.2

こんにちは、株式会社RESONATURE代表の新です。様々なアウトドアギアを簡単に検索・予約できるWebサービス「offto(オフトゥ)」を運営しています。
2月中旬 、僕らが入居する"外遊び好きが集まる"シェアオフィス「MAKITAKI」でoffto企画・運営のワークショップVol.2を実施しました。1月末に開催したワークショップVol.1の続編として、そのときの成果物である「未来のアウトドアシーン」を創り出す製品・サービス、コミュニティ施策、イベントのアイデアを創出しました。(ワークショップVol.1については以下noteをご覧ください!)

今回もMAKITAKIに関わりを持つ総勢13名に参加いただきました。ワークショップVol.1に参加した人もそうでない人もいたので、まずは前回の内容を簡単に振り返りました。そして、今回のゴール「5-10年後のキャンプ・スノー・サーフィンのアウトドアシーンを創り出す製品・サービス、コミュニティ施策、イベントのアイデアが50案程度創出されている」を全員で確認しました。

ワーク1:シーンの深堀議論

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ワークショップVol.1では、キャンプ・スノー・サーフィンの3つのカテゴリーにおいて5-10年後のアウトドアシーンを創出しました。同じシーンを見てもそこから受け取るイメージは参加者ごとに異なるものです。そのため、参加者それぞれがシーンから連想する内容を具体化・共有し、深くそのシーンについて考え、議論することをワーク1の目的としました。
参加者は4-5人を1組として、キャンプ・スノー・サーフィンの3つのチームに分かれました。そして各カテゴリーのシーンに対して、以下の観点を自分たちに問いかけながらその答えをポストイットに書き出し、グループ内で共有・深掘議論しました。

・そのシーンの面白さ/特徴は何か?
・そのシーンにはどんな人がいるか?
・そのシーンにいる人はどんなニーズ・課題を抱えているか?
・そのシーンが世の中に広まったときにどんなことが起こるか?(ポジティブ・ネガティブの両方の視点で考える)

なお、各カテゴリーには約20シーンがありましたが全てを漏れなく議論すると時間もかかるため、Vol.1の最後に「より深く議論したい」と重み付けされたシーンから順番に深堀議論を行いました。

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ワーク2:シーンの選抜

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ワーク1で深掘議論したシーンの中でも特に「課題・ニーズが強い」、「社会的/経済的インパクトが大きい」シーンを投票により選抜しました。このワークは時間があれば端折ってもよいかもしれません。今回は時間も限られていたため、より品質の高いアイデアを創出するために頭を使うべき対象を絞りこむために実施しました。投票後、各チームにおいて最も得票数の多かったシーンについては、全体に向けて議論内容を共有してもらいました。

ワーク3:アイデア創出

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シーンの深掘議論から選抜を経て、いよいよ本ワークショップのクライマックス、アイデア創出です。ワーク2で得票のあったシーンを対象に、そのシーンを創り出す製品・サービス、コミュニティ施策、イベントのアイデアを創出しました。
ここで、世の中にあるアイデアは目的(課題・ニーズ、価値)と手段(機能、形状、技術)の2つの情報に要素分解することができます。もっと言えば、アイデアとは目的を達成する手段です。例えば、"水筒"という製品アイデアを目的と手段の情報に要素分解してみましょう。目的は「繰り返し水を入れて持ち運びたい」、手段は「蓋がついているステンレス容器」のように分解できます(ただし目的・手段はこの一つに限らない)。仮に「繰り返し水を入れて持ち運びたい」という目的を達成する手段が「蓋がついたポリエステル容器」だったらどうでしょう。ご存知、ペットボトルがアイデアとして考えられますね。このように、ある目的を達成する手段を考えることがアイデア創出になります。
本ワークショップのワーク2までに行った結果は目的側の情報です。ワーク3では、その目的を達成する手段を創出してもらいました。手段を考える方法は様々あります。例えば、物事を抽象化しその構造的類似性(アナロジー)を利用する方法や、世の中の製品・サービスをインスピレーション素材として用意する方法など。今回は敢えてそうした方法は用いず、シンプルに深掘議論したシーンの課題・ニーズを解決するアイデアとは?、シーンの面白さ/特徴をさらに高めるアイデアとは?を自身に問いかけることでアイデア創出を行いました。

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アイデア創出はまずは個人でグッと考え、それからグループで共有しました(本当はこのセットをもう1ラウンドやりたかった)。結果として、66個の未来のアウトドアシーンを創り出すアイデアが創出されました(素晴らしい👏)。最後に「新規性」と「実現可能性」で各観点につき1人3票ずつ投票してもらい、ワークショップvol.2を終了しました。

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おわりに

投影スライドはこちら

成果物はこちら

本記事ではMAKITAKIで行われた「アウトドアの未来を考えるワークショップ Vol.2」のプロセスと成果物について紹介しました。これまで2回に渡って実施してきたワークショップでは、参加者をMAKITAKIに関わりのある人に限定してきました。今後はアウトドア関連事業に勤しむ方々、アウトドアを軸に地域活性や町おこしに取り組む方々、offtoやMAKITAKIのビジョンに共感いただける方々など、より門戸を広げる形で様々な方とコラボレーションを実現していくことを企んでいます。少しでも僕らの活動にご興味・関心をお持ちいただけたら、下記メアドまでいつでもお気軽にご相談ください!一緒にアウトドア業界を面白くしていきましょう👍

新隼人(h-shin@offto.jp)