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45日目 文字起こしから始めよう

仕事を終えて自宅のチャイムを鳴らしドアを開けると、息子のとうわが「早すぎる!やりなおしや」と言う。しぶしぶ一度ドアの外に出た。改めてチャイムを鳴らすと「おかえりー」とわざとらしく出迎えてくれた。これで終わりかと思ったら「サプライズがあるからもう一回」と言う。しぶしぶ再びドアの外に出てチャイムを鳴らして部屋に入った瞬間、「ぶうぁーーーー!!!!!」とお手製メガホンで奇声を浴びせられた。ドッキリ大成功なのだそうだ。平和だな。こんなドッキリならまたお願いしたい。

1週間だましだましで、しのいできた左肩の痛みがましになった。午前中にやっとこさ整体に行き施術してもらった。人生初の整体。左肩が上がっていて、右肩が前にでていてさらに背骨がねじれている。複雑に絡み合っての肩痛。しばらく整体に通うしかない。それにしても整体師さんの会話が巧みである。体をほぐされているのとの相乗効果で、聞かれたらスマホの暗証番号くらいは、どうぞどうぞと教えてしまいそうである。ただ、ipadで撮影してもらった自分の全身写真がずんぐりむっくりのクマそのもので冬眠したくなった。平和だな。

事務所に戻り、取材素材の文字起こしのために久しぶりに「RIMO」を開いたら格段に進化していて驚いた。自動文字起こしアプリにAIが加わり、3つのテンプレートから選ぶと、文字起こししたテキストを要約や記事として書き出してくれる。しかも、要約の根拠となる箇所を示した音声データのタイムラインまで入っている。もし文字起こしが好きなライターさんがいたら先に謝っておくが、文字起こしが好きなライターさんを身近でみたことがない。私自身、取材が終わった瞬間から書くことができれば幸せなのにと思うことしばしば。話を聞きながらメモをとると幼児の落書きのようになってしまい自分でも解析できないし、会話と同時にPCでキーを打てる人もいるが私はそれでは会話が全くできなくなってしまう。結局辿り着いたのが取材は会話に専念するという方法だった。なので自動化はとてもありがたい。

オンラインで塩屋の空き家対策モデル事業の定例。ネーミングがやっと決まった。その他にいくつかも仕事を進めて恭子さんに頼まれたハイボールを2本買ってから帰宅した。自宅のチャイムを鳴らしドアを開けるのを二度やり直す。海の向こうでは絶句するような戦争が続いているが、自宅はコメディである。めんどくさいことに取り組める仕事がある。なぜ、私は死ぬ側にいないで済んでいるのだろうか。アラブ文学者岡真理さんの緊急配信で見た白リン弾で焼かれた子どもの写真。NHKで見た100歳まで愛されて死を迎えた老人のドキュメンタリー。その2つを続けて見たせいで頭が混乱したまま夜中になった。とにかく今日は眠ろう。

20231020

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