2024年4月振り返り

2024年4月の振り返り(読んだもの + α の備忘録)です。
先月分はこちら

読んだもの

何もしない

  • (おそらく)アテンション・エコノミーに対する警笛を鳴らしている本

  • 曰く、情報に溢れた現代で、各種ソーシャルメディアがアテンションを喰い物にする中で、我々にできる唯一の抵抗は「何もしない」をすること

    • 例えば公園のベンチに座って何もせずにぼーっとする

    • そうすることで、目に映る鳥や草花など、「自分が注意を向ける対象」を意識的に選べるようになる

  • みたいなことが書いてあって、何で読んだか忘れたけど「人間には、刺激に対してどう反応するかを選ぶ自由がある」みたいな話に近しいのかなと思った。外部からの刺激が多すぎるとついつい反射的に反応しがちになってしまうので、ぐっと堪えて、反応を選択する力を取り戻そう、みたいな

  • 割とエッセイ?っぽい本なので、読むのに結構時間掛かった。なんだかんだ年末くらいからずっとちまちまと読んでいた気がする

走ることについて語るときに僕の語ること

  • 2018年に買って以来、何度も読み返している本。なんとなくランニングしたいな〜という気持ちにしてくれる

  • というのと、物事に対する考え方もこの本から結構な影響を受けている気がしている

継続することーーーリズムを断ち切らないこと。長期的な作業にとってはそれが重要だ。いったんリズムが設定されてしまえば、あとはなんとでもなる。しかし弾み車が一定の速度で確実に回り始めるまでは、継続についてどんなに気をつかってもつかいすぎることはない。

P.18

ただ僕は思うのだが、本当に若い時期を別にすれば、人生にはどうしても優先順位というものが必要になってくる。ある年齢までに、そのようなシステムを自分の中にきっちりこしらえておかないと、人生は焦点を欠いた、めりはりのないものになってしまう。

P.62
  • などなど。そういう意味でも、本を読むことは自分にとっては結構大事な習慣かもしれないと再認識した

    • 何に影響を受けるか、受けやすいかは人それぞれ違うと思うけれど、自分は今のところ本を読むことで自分のスタンスを軌道修正するのが一番合っていそう

生産性が高い人の8つの原則

  • タイトル的に小手先のテクニカルなやつかなと思ったけどそんなことはなくて、生産性を ”正しい選択をすること” と定義付けて、割と心理的なレイヤー(原理原則?)を説明している本

    • やる気とか、心理的安全性とか、イノベーションとか、割と広めのトピックがコンパクトにまとまっている

    • それぞれ別の文脈で読んだ本(モチベーション3.0 とか、恐れのない組織とか)が「いかに生産性を高めるか(≒ いかに正しい選択をするか)」という括りで統合されてて面白く読めた

  • 第3章「集中力を上げる」と第8章「データを使えるようにする」あたりがとくに印象に残っている

    • 集中力(注意力という表現のほうが適切かも)は予めメンタルモデルを作っておくことで(暗に)コントロールできる

      • メンタルモデルというのは「こうなるはず、こうなるべき」という予想や理想形みたいなニュアンスで、これを予め頭の中に作っておくことで、メンタルモデルと現実のギャップに気づきやすくする ≒ 注意を向けるべき対象をコントロールできる、みたいな感じ

      • 確かに、自分が具体的にイメージできないものには注意払えない(というより、自分が具体的にイメージできるもの、分かりやすいものに意識が向いてしまう)ことって多々あるので、自分が知らないことだったり、不確実性が高い物事に取り組むときほど完成形のイメージをできるだけ具体的にしておくことが大事かもしれない

        • この完成形のイメージは別に正しい必要はなくて、イメージしておくことで現実とのギャップに気付けるようにする = 軌道修正が用意になる、みたいな意味合い

        • とはいえ、自分がよく知らないことほど完成形を描くのは難しいので、想像力(というか思考体力?)が大事だなぁと思った。もしくは、知らないことをちゃんと認めて(メタ認知して)知っている人を頼れるようにするか、なのかな

    • データを使えるようにするには「非流暢性」が大事

      • 非流暢性という言葉は知らなかったけど、要は「スムーズではないこと」で、綺麗な完成されたダッシュボードを渡すより、自分の手で加工するなり、データを解釈する時間を敢えて設けたほうが使いこなせるようになるよ、ということ

        • 大量のデータを一気に渡されると、情報量が多くて脳のキャパを超えて拒絶しちゃうから、ゆっくり咀嚼する(自分なりにデータを仕分けする)時間を設ける必要がある、ということっぽい

        • 選択肢が5個なら選べるけど30個あると選べない、と同じ話(スーパーの棚にジャムが24種類並んでいるよりも6種類だけ並んでいるほうが売上が良い、みたいなやつ)

      • step by step で仕分けして頭の中に入れていくプロセス(選定, 足場づくり)が大事っぽい

その他

  • 最近は仕事で自分がよく知らない、まだ理解が浅いドメインに関わることが多いのだけれど、少し気を抜くと ”自分が知っている範囲” で判断しようとしてしまうので気をつけたい

    • 1/ 複雑なものをシンプルに捉えようとすると、自分が知ってる側面でしか単純化できないのでだいぶ偏った理解になりがち

    • 2/ 自分が具体的にイメージできることにアテンションが向きがちなので、何か問題があってもそもそも認知できずに考慮から漏れがち

    • みたいな問題がありそう。単純化の罠、認知のトンネル、みたいなところなのかな。いずれにしても ”自分がちゃんと理解できていない” というメタ認知するだけでもずいぶん変わりそう

      • 理解できていない、という前提で行動が取れるようになるので

  • ランニングは 200km くらい走ることができた

    • 2月くらいから始めた早寝早起きに慣れて朝走れるようになったのと、帰宅ラン導入して頻度増やせたのが良かった

      • 帰宅ラン用に Rush20 買ったけど調子良い。PC入れても全然揺れず、胸も締め付けられないので息苦しさもない & 着替え + ジャケット入れても余裕ある(もう1つ小さいサイズと迷ったけど大きい方買って良かった)

    • あとは初めてトレランにチャレンジしてみたけど、普段なら絶対走らないところを走れるので、ランニングよりも非日常感が強くて楽しかった。使う筋肉も違うのでたまにやってもよいかも

      • The First Trail という、トレラン初心者でも楽しめる大会?イベント?に参加した。1周1.4kmくらいのコースをぐるぐる回る、3時間耐久リレー形式のレース

      • 会場では TOAD というトレランシューズなど試し履きできる(そのままレースにも参加できる)展示イベントも同時開催されていたり、満開の桜が見られたりと、ゆるい気持ちで参加できるのが良かった。また来年も参加したい


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