ドラムをやった
5月4日にライブハウスのステージでドラムを披露しました。
生まれて初めてのライブハウスのステージでの演奏。
緊張しました。
ただ、ドラム自体を触ったのは初めてではありません。
今から23年前、小五の時に。
音楽の授業で、「キリマンジャロ」と言う曲をクラスで演奏するという課題があり、それぞれやりたい楽器を立候補制で決めるというときに、自分は「ドラム」を選びました。
子供の時に、いっぱい太鼓とシンバルがあるのはそりゃもう人気が高かったのですが、運よくじゃんけんに勝利。
自分は見事に「ドラム」担当になりました。
その授業の中で8ビートを習得し、キリマンジャロは無事に演奏ができました。
純粋にドラム楽しい!となり、いつかまた演奏したいなぁと思っていたのですが、
その機会をどうしても掴めませんでした。
理由は根っからの人見知りといいますか、出不精といいますか、動き出さない。
ドラムやりたいから演奏しようということが言えない。
かつ、ドラム以外にもやりたいことがあったので、「やらないでいいや」となってしまう。
これらが要因です。
やれるかもしれなかった最大のチャンスは、高校の時の部活選び。
軽音楽部に一応所属をしたのですが、まぁそこでも他の人とソリが合わず。
なぜか知らないけど、アコースティックギターのサークルに入るんですが、ギターは習得できずじまいで、結局3年間、部員とおしゃべりを放課後にし続けて終わりました。
いやぁ、いっぱい喋ったなあ。
そんなこんなで大学生、社会人となり、まぁドラムに触れることはなく。
ただふと「あぁ、ドラムやりたいんだよなぁ」ということだけ浮かぶ日々。
普段の生活をしていく中で、ふとこの「ドラムやりたい」が出てくるのです。
何か、亡霊のようなものがずっとついているようでした。
どこかのタイミングで、この思いが溜まり、ドラムスティックだけ買ったことがありました。
なんかの雑誌を太鼓がわりに、ポコポコ叩いたりはした。
でも、ドラム演奏はしなかった。
ただ亡霊が囁くだけ。
コロナ禍に入って、なんかの曲を覚えようかなぁと思ったりもした。
でも、演奏はしなかった。
またも、亡霊が囁くだけ。
めちゃくちゃ、スティックは綺麗なまま。スティックを買ってから6年ぐらい経ってました。
そんな中、去年「バンドやりませんか」という企画が立ち上がることを知りました。
あぁ、いい機会だなあと思っていた。
この時は、どうしても個人的な用事で状況が整わず、参加を断念。
もし来年(2023年)にもあればなぁと思っていました。
そして、今年も「バンドやりませんか」が開催されることが決定
めちゃくちゃ迷ったのですが、「やってスベる人生の方がいいか」と思いやることにしました。
そして、これをすれば、あの亡霊を倒せるのではないかと、、
「ドラムやりたいんだよなぁ」を「ドラムをやれた」にしようと。。。
申込時に、候補曲を3曲挙げるということになりました。
僕が演奏したいと思うのは、大体自分が中学の頃に感銘を受けた曲にどうしてもなりました。
だから、他の人には伝わんないかもなぁと思いながら、この3曲を提案しました。
純粋に一番好きなドラムの曲というのでスカパラの「銀河と迷路」は選びました。
そして、「バンドやりませんか」の主催であるバンド「THE GOD LIKE CHORD」(以下、通称「ゴライコー」)が、他のパートは演奏するということもあって、ゴライコーと演奏するなら、と思いウルフルズの「暴れだす」を選びました。
そして最後、レミオロメンの「南風」。
正直、レミオロメンで一番知られてる曲ではないと思うのですが、この曲が中学の時にかなり、心に喰らった曲でして、
ある種、自分の心にある「ドラムやりたいなぁ」という亡霊を退治するには1番の曲だと思っていました。
でも、まぁライブとして盛り上がる!!って曲ではないので、違うんだろうなぁとは思っていました。
申し込みから数日、少しだけ練習をして、ほぼ9割9分「暴れだす」だろうなぁと、この曲を中心に練習をし始めていた時、
曲目決定のメールが、、、、
「5/4やっていただく曲は…レミオロメン『南風』をお願いします!」
えっ、、、、、、
南風やるの????
後日聞いたところ、ゴライコーのメンバーも「暴れだす」が好きで、9割それだと思っていたものの、
運営の濱田さんの好み?で「南風」に曲目を決定したそうです。
焦りました。
暴れだすは純粋な8ビートの進行だったので、練習すればできると思っていたのですが、
「南風」は爽やかな曲ながら、16ビート進行のような感じ。
ああああああああああああああ、、、、練習だぁぁぁ。
ここから、スタジオにまぁまぁ入って練習をやり込みました。
結果的に綺麗だったスティックはここまでボロボロに。。。。
後にこれは打ち方が悪かったんだということも学び、色々と修正。
3月31日に申し込みをして、5月4日の披露まで、とにかく叩きました。
本番の日、舞台は大塚ハーツプラス。
僕の中では、馴染みであり、ある意味で憧れというステージ。
リハの段階で「はぁドキドキするなぁ」と、ナーバスになっていきます。
恥ずかしいという気持ちではないのですが、大失敗するのではないかという不安が払拭できないまま、本番になりました。
「顔面蒼白」だ!と笑われながらもステージに上がり、
知り合いに「ワァーワァー」と盛り上げていただいて、たたき始めました。
正直、楽しかった。
めっちゃ周りを見ながら演奏できたし、失敗してもここでまた戻って来ればと一応修正みたいなこともできたし。
1曲、ステージに立てたということが、とにかく嬉しかった。
やり切れたなぁと思いをそのままに、すぐにバーカンに行き、ビールを飲みましたw
もう、やりきった。。。
その後のことは、なんか楽しい1日だなぁと思いながら、スカッとした気分でいたことを覚えています。
おそらく、亡霊を退治できたからなのでしょう。
小五からなので23年、ずっと僕にささやいていた、やりたかったことを呟き続ける亡霊は、いなくなりました。
正直、今じゃなくてもよかったのかもしれません。
来年でも10年後でもよかったのかもしれない。
ただ、亡霊と付き添うまま死ぬのは嫌だなと、
ドラムを叩きたいというぐらいのやりたいことをやらずに死ぬのは嫌だなぁと。。。
その感情が、多分ドラムをやらせたのだと思います。
正直、今後ドラムを叩くかは分かりません。
興味はあるので、少し難しい曲、それこそ今回やらなかった残り2曲ぐらいはマスターしてもいいかなぁとは思っています。
でもやるかは分かりません。
まぁ今はそれぐらいの気持ちで、他にも色々楽しみたいこともあるので、楽しんでいこうかなぁと思います。
2023年のGW。
確実にこのイベントのおかげで楽しくなりました。
ありがとうございました。
あぁスカッとした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?