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9月某日

朝起きてふと今日は髪を切りに行きたいなと、本当になんとなく思った。最近髪を伸ばしていて、なんならしばらく切らないでおこうと思っていたのだけれど軽く整えてもらうだけでもいいからと思い当日予約の電話を入れた。平日なので夕方頃の予約をしようといつも切ってもらってる担当の方を指名したら、担当の方は今日はお昼しか空いてないそうで、それなら次の日でもいいかなと伝えると、担当の方は今日で最後みたいだった。その人に切ってもらうとなると今日の昼しか空いてないと。在宅勤務だし、昼休みならまぁいけるかぁと思い予約を入れた。もう辞めはるんか、なんかあったんかなと思いつつ、最後の日を引き当てるなんてそんな偶然あるんだとびっくりした。
前日には、なかなか会えなかった先輩にたまたま奇跡的なタイミングで遭遇するし、何かあるのかとへんな高揚感に包まれていた。

お昼、担当の方には随分と長い間切ってもらってたので差し入れを持って、髪を切ってもらいに行った。バーバーチェアに座り、最近髪を伸ばしているので、ボリュームが出てきた髪を整えてほしいと伝えて切ってもらった。切りながら担当の方が、最後の日に来てくれてラッキーだと言ってくれて、そういや何かあったのかと聞くと、なんと独立されるそうで、しかも話が一気に進んで辞める日が早まったため、なかなかお客さんにも伝えられずにいたそうだ。本当にツイてるなぁと思う。その人には自分が高校生くらいの時から切ってもらっていて、約7年くらい切ってもらっていたことになる。うっすらある記憶をたどって懐かしいですねなんて思い出話をしながら切ってもらった。
別のところを探すのも面倒だし、また自分は結構な癖毛で勝手をわかってくれる人に切ってもらう方がいい。今の自分の雰囲気を形成する大事な要因として、髪を切ってもらう行為というのはとても大切だと思うので、これからも切ってもらえることに安心した。

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