湖からサメを引きずり出した話

2020.11.24 夢日記

 鬱蒼とした森の中に、母親と2人で立っていた。正面には、底の見えない湖がある。水が濁っているからか、単に辺りが暗いからなのか、どちらかは分からない。50mプールくらいの小さな湖だ。湖の奥の方に川が繋がっているようだ。
湖には、壊れかけの木製のボートが浮いている。オールのついた、小さな舟。3人乗りくらいかな。半分は水に浸かった状態の、腐りかけの古い舟が、辛うじて浮いていた。

 お母さんが、どこかに電話をかけた。10年以上使っている、薄いピンク色のガラケーをどこからともなく取り出した。
なんとか省に電話したところ、脱出にボートを使っていいそうだ。(沈んでるが?ちゃんと管理しておけ?ていうか救助に来い??)

 いつの間にか、近くに見知らぬおじさんが立っている。いや、中年男性と表現するには、少し若すぎるような気もする。顔も服装も何もかも覚えていないのだけど、なんとなくすっきりとした感じの人だった。

「湖の中にサメがいるから気を付けて」

男性の忠告だ。湖にサメがいてたまるか。けど何にせよ、サメがいるような場所をあんなボートで通るとか、無理だ。

しかし、お母さんはその話なんか聞いてなかったのかーーあるいはわたしにしかおじさんの存在は分からなかったのかもしれないーーおもむろに湖の中に入っていった。泳いでボートを取りに行こうとしている。

その時、背びれが見えたのだ。わたしは、ものすごい瞬発力で、お母さんの手を掴んで岸に引きずり上げた。それに続いて、サメがぐばあっと、岸に座礁した。サメの顔が、お母さんの足のすぐ先にあった。

それに続いて、そのサメの真似をするようにして、もう1匹何かが座礁した。結果、2匹の生き物が並んで座礁する形になった。1匹目は確実にサメだけど、2匹目はサメよりはちょっと可愛い顔をしている。サメは灰色だけど、それより淡い、くすんだ白色をしている。イルカとか、マナティとか、そういうやつかなと思ったけど、何か分からなかった。

一部始終を見ていたおじさんが、座礁したサメを完全に岸に引きずり上げた。わたしも真似をして、もう1匹を、ずるずると引きずり上げた。

おじさんは、両手で持つくらいの石を適当に拾ってきて、サメの頭をがんがん殴った。殴られたサメの頭は、だんだん、赤くぼこぼこになっていく。サメの血って本当に赤なんか?と、不思議に思いつつ、わたしもおじさんの真似をして、もう1匹の頭に石を打ちつけた。

しかし、わたしはこの行為を止められた。なんと、この生き物は、お母さんのペットなのだそうだ。

どうやら、お母さんが湖の中に入っていったのは、ボートを取るためではなく、このペットを掬い出そうとしたからだったみたい。(ちなみに、この生き物はたぶんマナティ)

ともかく、お母さんとわたしは、山を下りることにした。わたしは、顔がボコボコに腫れたお母さんのペットを両手で抱えた。


間違えてブラウザ閉じて続きが消えて、めんどくさいのでこれでおしまいです。

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