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2023バス帰省<9日目:船引→棚倉>

9日目も福島県を南下する。東北本線に沿うバスはところどころ途切れており、ジグザグと進まなければならない。

福島県田村市

船引駅前 0742→三春大町 0803 福島交通 郡山駅前行

郡山まで直行できるが、昼過ぎまで待たなければならないので少し寄り道。

福島県田村郡三春町

三春は三春藩の城下町として栄えたこともあり、和風な街並みで統一されていた。

福島県田村郡三春町

町役場も和風な外観をしている。街外れにあり、旧街道を感じさせる。

福島県田村郡三春町

田村氏の祖・坂上田村麻呂が創建したとされる田村大元神社に参拝した。

福島県田村郡三春町

神社の裏手から三春城跡への案内があったが、途中から藪になったので断念した。標高差は結構上がったのでさっそく汗をかいてしまった。

福島県田村郡三春町

町役場の近くまで戻り、正しい登城口から三春城跡へ。建物や石垣はほとんど残っていないが、戊辰戦争で落城を免れたためか遺構はよく残っていた。続100名城に選ばれたのも納得である。

福島県田村郡三春町

中心街へと戻り、あまりの暑さに交流館で少し休憩。
次のバスでいよいよ郡山へ。

八幡町 0926→郡山駅前 1002 福島交通 郡山駅前行

だんだんと街中に入り郡山に到着。福島から新幹線なら15分、普通列車でも50分で着くが、丸一日かけてたどり着いた。

福島県郡山市

郡山では3時間もあるため、市内を観光する。わずか8分の乗り継ぎで駅のコインロッカーに荷物を預け、市内路線に乗車した。

郡山駅前 1010→安積高校 1027 福島交通 コスモス循環

都バスの中古車両だったのか、みんくるがお出迎えしてくれた。本物の都バスに乗るまでまだ先は長い。

福島県郡山市

中心部を抜け、安積高校で下車。重要文化財に指定された、安積歴史博物館を見学しにきた。

福島県郡山市

旧福島県尋常中学校本館であり、かつては安積高校の校舎として使われ現在も敷地内にある。前年の福島県沖地震で被災し、修復のため10月からの長期休館が決まっていた。

福島県郡山市

教育資料や安積地域の開拓の資料が展示されていただけでなく、教室や講堂の様子も再現されていた。

福島県郡山市

続いて郡役所として使用された開成館へ。こちらも福島県沖地震で被災し、修復のための休館中だった。福島県沖地震でのこの地域の被害を正直あまり知らず、復興の途上にあることを改めて認識した。

福島県郡山市

隣接する開成山大神宮に参拝。伊勢神宮から分霊され、東北のお伊勢さまと呼ばれている郡山屈指の神社だ。

福島県郡山市

パン屋さんで郡山名物のクリームボックスを買い、コンビニで酪王のカフェオレを購入。安積開拓の貯水池の跡地にある開成山公園で昼食とした。

福島県郡山市
福島県郡山市

公園の北側にある市役所に立ち寄り、駅へと戻る。

福島県郡山市

駅の近くには日東紡績の工場跡地があり、21世紀記念公園として整備されていた。郡山発展の礎となった地で歴史を感じられる。

福島県郡山市
福島県郡山市

最後に駅近くの安積国造神社に参拝した。

福島県郡山市

郡山駅に戻り、次のバスに乗車。須賀川経由で石川に向かうのが自然だが、次の須賀川行きのバスは15時半とだいぶ待たされる。
当日の朝に他のルートを考えたところ、平田村に立ち寄れることに気づいた。

郡山駅前 1300→道の駅ひらた 1351 福島交通 上蓬田行

福島県石川郡平田村

時間があるので平田村の外れにある道の駅で下車。

福島県石川郡平田村

平田村では激辛ハバネロの栽培に取り組んでおり、ハバネロソフトが名物となっている。辛いものが得意ではないので初級にチャレンジしたが、程よい辛さでアイスの甘さが際立って美味しかった。

福島県石川郡平田村

20分ほど歩いて平田村の中心部・蓬田地区へ。
いわきと郡山を結ぶ国道が通るため、交通量が多かった。

役場は少し離れており、田園地帯を村役場まで歩いた。

福島県石川郡平田村
福島県石川郡平田村

1日3本、夕方では唯一のバスに乗車し石川へ。石川からの下校需要の送り込みのため、他に乗客はいなかった。

平田村役場前 1540→石川駅前 1627 福島交通 石川駅前行

福島県石川郡石川町

石川郡の中心・磐城石川に到着。ちょうど高校の下校時間らしく、高校生が駅やバスに多く吸い込まれていった。
町役場は離れており、乗り継ぎも1時間弱なので駅周辺の散策にとどめた。

福島県石川郡石川町

陸奥国一宮の一つとされる石都々古和気神社に参拝。石川城の城跡にあるらしく、市街地をよく望めた。

福島県石川郡石川町
福島県石川郡石川町

ここからは関東に入ることを考えて進む。地方も異なり、県境を越えるバスは存在しない。できるだけ歩かなくて済むルートとして、同じ久慈川水系である水郡線に沿って南下するというのはすぐに思い浮かんだ。
しかし石川から南へ向かうバスはない。

石川駅前 1719→道場町 1808 福島交通 新白河駅行

白河へ。福島県をジグザグに進むのはこれで終わりだ。

福島県白河市

夕食に白河ラーメンを食べようと、駅より少し先まで乗車した。
しかしお目当ての店はもう売り切れだった。ここから他の飲食店に入ると次のバスに間に合わないので、夕食は諦めた。

福島県白河市

白河駅まで戻る。夕闇にレトロな駅舎が映える。

白河駅 1850→磐城棚倉駅 1948 JRバス関東 祖父岡行

この日初めての福島交通以外のバス。白河・新白河でいくつかの高校の生徒を乗せ、暗い道を棚倉へと走っていく。
旧国鉄白棚線の廃線跡を舗装した専用道を走る、言わば日本初のBRTである。暗闇の中だったが、専用道らしさは感じられた。

棚倉まで混雑していた。学生の需要はさすがだ。

福島県東白川郡棚倉町

暗くなってしまったが、ここも翌日の行程のためには仕方ない犠牲だ。

駅から少し歩いて宿へと向かった。南に来たからか、蒸し暑くなってきた。
いよいよ関東が目前に見えてきた。

2023/08/29


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