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【おこるでしかしぃ#23】裸足の季節

あれはな、わしが会社に勤め始めた頃のことや。

金曜の夜にな、会社の近くの居酒屋でな、同じ部署のひとらと飲んでてん。まあ、みんな、よう飲むひとたちやってな、べろべろになっても酒屋でワイン買うて会社に戻ってさらに飲み始めてんな。

そんでまあ、下っ端やからむちゃくちゃ飲まされるわけや。途中から記憶ぜんぜんあらへんもん。

目が覚めたらな、ひとりで会社のソファーで寝とってんな。「ああ、酔いつぶれてもうたんやなあ」思たけど、なんでか裸足やってん。「ああ、暑くて脱いだんやろな」って気にも留めずにな、二日酔いで寝ぼけたまんまくつ下履いて家に帰ったんや。

家に着いてもな、仕事の疲れでそのまんまベッドで寝てもうた。

そんで夜中に目が覚めたんやわ。「さあ、風呂でも入ろか」思てな、服脱ぎ始めてくつ下を脱いだそのときやった。

だれか先輩がいたずらしたんやろうなあ。足にマジックでびっちりお経書いてあんねん。

わしは耳なし芳一かああああああああああああああああああああああああああ。
琵琶は弾かれへんぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

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