ラポール

ラポールって何でしょうね。
催眠に限らずラポールと言う言葉は使いますが、ここでは催眠で言うラポールについて考えてみましょう。

さて、ラポールとは催眠前の説明が一通り済んだって言うことなのでしょうか?
私は違うと思います。
ラポールの形成には相互理解が必要なのだと思っています。
もっとも集団催眠ショーなどではある程度省略するのはケースによってはありだと思いますが催眠の撮影や出演させていただいている番組、講習会・スクールなどでのモデルさんとの関わり等々さまざまなシーンで必要であり、私はとても大切にしている部分です。
きっとムンテラとインフォームドコンセント位違うのではないでしょうかね。

要るか要らないか

ラポールの形成・構築は催眠に必須なのかと言えば、必ずしもそうではありません。一期一会のショー催眠術師には不要と考える人も居るでしょう。
ですが、催眠を総合的に全体で捉え知ろうとする人は、ラポール形成は非常に大切であると考えてください。
またラポール形成が催眠の施術や被験者との関わりにおいて邪魔になる等という事はありませんので信頼関係を構築するという事をめんどくさがらないようにしましょう。

相互理解を高める必要性

被験者、特に初めて催眠を体験する方は術師の人となり、考え方、催眠に関する事等々知らない事わからない事でいっぱいです。
そこで術師の事を知って貰う為にお話をするのですが、それだけでは不充分です。
被験者さんだって自分の事を知って欲しいはずです。勿論そう意識していない人も居ます。そこまで話すべきかと思っている場合もあればそもそも潜在的にそうすることを意識していない場合もあるのです。

以前書いた記事、必ず失敗する奇跡の催眠術ガッつき催眠、ここではガッつきさんは被験者さんが首痛めていることを事前に言っていましたが、完全に聞き流していたので配慮する事無く乱暴に寝かせてしまいましたよね。
しっかりとコミュニケーションを取る事に留意していたらこのような事にはならないはずです。
催眠とは術師の普段がそういうところに出てきます。
口先だけとても上手で被験者を納得させても行動が伴わなければラポールはあっさりと崩れます。
したがってラポールは取れたから大丈夫、催眠もかかりが良いからもう大丈夫だ!と考えるのは全てを相手の被験性と人柄に委ねている術師の甘さに他なりません。
ラポールは崩れないように努める事が大切なのです。
被験者様と良好な関係を築き、2度3度と長くお付き合い、関わりを望むのであればなおさらラポールとは?を良く考え、自分をしっかりと見せ相手の事を知る努力から始まるのだと考えてください。

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