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催眠療法系はよく考えて

2023,4月14日 記事更新しました 禁煙の催眠について

催眠療法やヒプノセラピーという言葉を聴いたことがあると思います。どう言った催眠なのでしょう。
催眠は大まかに分けてショー催眠、催眠療法(民間療法)、医療催眠がありますが、このうち医療催眠というのは治療行為で医師が行うものですから私達一般の人が行ってはいけないものですね。
ヒプノセラピーと云う言い方は催眠療法より少し柔らかい印象があり、私はもう少しライトなイメージを感じますが、今回は同義語として考えて行きます。
今日はそんな催眠療法にクローズアップしてみましょう。

催眠療法とは

民間療法における催眠療法は対象者(以降被験者と記します)を催眠状態に誘導して心因的な問題から来る体調不良、メンタルの改善や禁煙・ダイエット、癖・問題行動の改善などなどその役割は多岐にわたるものだと考えています。
そこに印象としてもう少しライトな印象の癒し催眠があると思っているのですが全部ひっくるめて、医療行為でこそ無いにせよ(だからある意味厄介なのですが)本来学ばなくてはならない知識が沢山あるのです。

気軽に手を出してはいけない

アマチュアの催眠術師さんは、なかなか催眠に触れる機会ってありませんよね。
そこで被験者さんを募集したいがあまり、色々な事を謳ってしまうという事はないでしょうか。または出来ると思って挑戦してしまうとか。
ほんと止めたほうが良いです。知識もなければ現場も体験していない人が人の内面にまで気軽に触れること自体大変危険です。
ましてや初対面の人の何を知っていますか?込み入った事に踏み込んでよいのか?踏み込む自信と覚悟は?リスクマネージメントは?
REDの言う事めんどくせぇと思う人も居ると思いますが、それで良いです。めんどくさいのです。で、これを無視して知識・経験もないのにチャレンジしてしまうといつかその何倍もめんどくさく恐ろしい体験をする事になりかねません。

アマチュア術師が心がけること

まず何事も文章や言葉で行うものではないと心得てください。
テンプレート通りの紋切り型催眠暗示で何でも解決できると思うのは大間違いです。
何処まで自分が対応できるのか。知識は?経験は?など照らし合わせて考えましょう。
無料だから、遊びだからという考えは捨てましょう。
自分のスキル不足や無責任を無料とすることでエクスキューズに変換するのが最もダメな催眠術師です。

これは強く言いますが催眠誘導が出来るくらいで他人様の込み入った問題解決が出来るはずがないのです。一部のプロを自称している人にも言えます。

そもそも心因的なものが原因で問題が発生しているのであれば催眠誘導よりもずっとずっと先に行うべきことがあるはずで、なんなら催眠要らないくらいの話なのです。
そして間違っても何々を治しますとか謳ってはいけませんよ。下手したら医療法に抵触します。
ましてや心の風邪ひきさんいらっしゃいなんて謳い文句本当にダメです。弱みに付け込んだ誘い込みは卑怯以外の何物でもありません。

どこまでなら良いか

アマチュアの皆さんが被験者さんに提供しても差し支えないのは疲れの癒し肩こりを改善したり心地よいイメージを旅する。
その程度だったら良いと思います。
そうですね、あと禁煙とかも単に直接暗示しか思いつかないのであれば精々一週間持てば良い方でしょうけれどそれを承知しているのであれば大丈夫ですね。ただし被験者さんに「一週間程度で効果なくなります」なんてわざわざ言わない方が良いですよ。もっと早く効果なくなっちゃうかもしれませんから。
禁酒はお勧めできません。なぜかというとアルコールが何処まで対象者やその周囲に影響を及ぼしているのかわかりませんので出来れば受診をお勧めしたほうが良いと思います。
聞き取りが不充分で隠されたリスクを見出せない事があるからです。

もっと一歩踏み込んで人の役に立ちたいのであれば

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