見出し画像

ベートーヴェン秘匿コードとサン=サーンスの沈黙――クロイツェルソナターsym8ーGrosseFuga

IPadminiを片手に、↑これに聴き入りながら玄関のお花に水をやって来たはいいが、帰りにいろいろ干物を持って上がろうとして玄関ドアに思い切りお尻を突かれて入って来た。

それはいいけどこれを聞くとベートーヴェン、シューマン、そしてメンデルスゾーン!(エルガーのエニグマ-nimrodを考える時もメンデルスゾーンに顕著に該当する和声進行は重要だ http://reicahier.jugem.jp/?eid=68 )、ブラームス、エルガー以降の英国、スラブや北欧作曲家、チャイコフスキーやマーラーのことを考えちゃうのはもちろんだけど、シューベルトの第十交響曲のことも何だか思う。。なんだろう。。
(※こう書くと安易にブルックナーに結び付けられるのはいやだなあ...そうじゃない)

シューベルトとこの曲との関係だと、未完成交響曲における Dies Irae(Gregorian Chant)のなぞらえの受継について語られるだろうが、私がシューベルトの「第十」交響曲を想念するのは、未完成symが「第十」のある意味での再挑戦(といっても 焼き直し以上の意味を何らか持つもの)、として感じられ、サン=サーンスがその意志を受けついているようにも感じられる、のかもしれない...。

シューベルト 第十 は、サン=サーンスがsym3を書く(1850頃)までにもう手に入ってor 知っていてもおかしくはないかな。

この前の拙記事(http://reicahier.jugem.jp/?eid=84)で クロスオーヴァークラシカルのソプラノ少年合唱ユニット Libera について書いたときも、
彼らの歌う曲の影響力の中で、フォーレのみならず師匠のサン=サーンスの存在は大きかった(RPrizemanがオルガニストだったことも大きいだろう)し、実際このフィナーレを模した曲もあるので、昼間聞いていたのだが。


付記(TWより 180810)

サン=サーンス。シューベルトから直接彼に向かう線。シューマンを間に介して向かう線(フォーレの伏線)。両方にメンデルスゾーンの和声進行がからむ形の場合(→エルガー)。メンデルスゾーンからじかに彼に行く線。
シューマンから直に彼に行きこれまたフォーレを呼び込む線。総じてエルガー、チャイコのこれらへ向ける視線。

My blog "Signes" http://reicahier.jugem.jp/?eid=86

こんな記事を、つい最近になってネット上で見つけた。

サン=サーンス エルガーでググっていて、誰のだと思ったら自分のか‥。

しかし 惜しいかな

ここにはその通底の核になるベートーヴェン ことに
クロイツェルーsym8ーGrosseFuga の濃密に勇気的繋がりのことが書かれいない

だめじゃん>自分

おまけにこの線 シューマンーメンデルスゾーンーサン=サーンスーエルガーーマーラーetc..と 皆、このベートーヴェンコードの秘匿性に気づいて当惑したのだ

あまりの秘匿性に サン=サーンスはこの全容を暴露した、『動物の謝肉祭』という作品を――なんと言ってもカッコウ=艶書 まで含めて種明かししてしまったのだからなあ〜 ――生前発表することなく隠蔽してしまった。堂々と無邪気にGrosseFuga以外は暴露したシューマンとは違い...マーラーの場合 巨人においてこれをばらすのはもう時効だと思ったのだろうが。

サン=サーンスの功績が、『動物の謝肉祭』如きで語られるのは良ろしくない 的な論究を目にするが、ある意味で大変な名曲である。

ついでに加えると、サン=サーンスは「白鳥」だけは生前発表しているが この作品に限って、どこか別の場所から想起した というのではさらさらなく、やはりKreuzer-GrosseFugaから想念されている!
出所は、「耳の長いロバ」(実はよく聞こえる耳の意)と同じである‥!

尊敬まじりの諧謔や揶揄を乗越えたからだろう‥?

·°Ꮚˊ•ﻌ•ˋᏊ·°Ꮚˊ•ﻌ•ˋᏊ

【補記】
ベートーヴェンーサンサーンスにおいてはグルックが初めに関与している!

つまりグルックに端を発したエリーゼ主題から全てが出発していることを理解していた作曲家の耳。。

それがバレエ音楽へと発展しチャイコフスキーへと繋がる宝物となっている♪(『動物の謝肉祭』ひとつとっても、チャイコフスキーへの影響力は、相当大きなものがある)

⑅ᕱᕱ⑅ᕱᕱ⑅ᕱᕱ⑅ᕱᕱ⑅ᕱᕱ⑅

補記と関連記事

【補記】
----------エリーゼモチーフの土台となる音楽----------

《Gluck》

  • Opera Orfeo ed Euridice Wq.30 オペラ 「オルフェウスとエウリディーチェ」エリゼの森<精霊の踊り>*

  • https://www.youtube.com/watch?v=NZl_jErhlhY  40:07-がそう?エリゼの森のシーン

  • https://www.youtube.com/watch?v=kGkz0Oj4YCo  ユジャワン ピアノ「精霊の踊り」の中のエリーゼモチーフ展開(Key motivの鏡状展開含む)

  • https://www.youtube.com/watch?v=dbvs8n1f-Cc  Opera Alceste Overture オペラ アルチェステ 序曲 (明快なベートーヴェンの「エリーゼ」モチーフの展開がある この出逢いが、ベートーヴェンの生涯にわたり通底するモティフの発見と自己確立に相当)

----「エリーゼ」or「遙かなる恋人」モチーフ展開を引継ぐ諸作品 ----

《ロマン派――アフターベートーヴェン》

この後の、後期ロマン派(の諸問題)。
《参照》


【関連記事】


この記事が参加している募集

わたしの筆箱紹介

noteに、サポートシステムがあることを嬉しく思います。サポート金額はクリエイター資金に致しますとともに、動物愛護基金に15%廻させていただきます♡ m(__)m