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マイ電動リールで黄金アジ&大アジ狙いのビシアジ釣りにいってきた/根岸丸

※掲載終了の「@niftyつり」から2010年8月下旬の「ゆるゆる釣り部」釣行記を一部修正して移植しました。10年前なので昔ながらの重いビシを使ったアジ釣りです。現在はライトアジになっているみたい。夏はアジがうまいですよね。

マイ電動リールの初釣りは初心に帰ってビシアジ釣り

念願のマイ電動リール、ついでに竿受けやバッテリーも買ったので、次の釣りは是が非でも電動リールを使う釣りにいきたい。そこでニフティ編集部と協議の結果、アカムツ、スルメイカ、ワラサなどの魅力的なターゲットが候補に挙がったが、まずは電動リールを使った釣りの基礎ということで、ビシアジ釣りにいってみることにした。

ビシアジなら坊主ということはないだろうし(ないこともないが)、電動リールに馴れるためにはちょうどいい釣り物だろう。

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このリールを使うことが今回の釣りの目的です。

ちなみにビシとはオモリとコマセカゴが一体になったもので、エリアや水深によって、その重さはライトな30号からヘビーな150号オーバーまで様々だが、今回のビシは電動リールなので重いやつだ。

重いビシを使うアジ釣りは数年前にレンタル道具一式で何度かやったことがあるけれど、どうにも道具がゴツすぎて疲れるので、最近はアジ釣りといえば手巻きでできる30号とか40号の軽いビシを使った釣りばかりやっている。

正直、昔ながらの重いビシを使ったアジ釣りに良い印象はあまりないのだが、ここ数年で進化したであろう最新の釣り道具(最高級ではないけれど)を使うことで、苦手なビシアジ釣りに新しい発見があるかもしれない。

磯子の根岸丸さんにお世話になりました

私は埼玉の東の方に住んでいるのだが、神奈川は東京の向こう側ということで遠いイメージがあり(首都高怖いし)、釣りといえば千葉側に行きがちだった。しかしそれは埼玉県民が(というか私が)神奈川という場所ををイメージ的に遠い存在(なんとなく緊張する対象)だと思っているからだけで、実際は川崎や横浜あたりだと早朝だったら車で一時間ちょっととかなり近いし、埼玉から釣りにきている人も多い。

俺なんかじゃ話し相手にすらなれないと思っていた女の子が、実は話してみたら会話がかみ合った、みたいな話である。そんな経験ないけれど。いやでも千葉の釣りも好きなんだけどね。なんて勝手に千葉と神奈川を二股をかける海なし埼玉県民の私。はい、気持ち悪くてすみません。

ということで、今回お世話になったのは神奈川県は磯子の根岸丸さん。ここは初めていく船宿だったのだが、常連さん中心のアットホームな感じで、船長が某石〇都知事を本物の海の男にしたみたいな感じでかっこよかった。

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この「つり船センター」に根岸丸はあります。

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二階建てアパートタイプの船宿って初めてだな。

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魚拓には40センチオーバーのアジ。アジってそんなに大きくなるの?

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氷は一つ無料でもらえるけれど、暑い日はもう一個買うか、持参する方が無難。

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電動リールの電源は、船から直接ではなく、バッテリーを貸してくれる。
じゃあ自分でバッテリーを買わなくてよかったじゃんとかいってはいけない。

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船宿の奥がすぐ桟橋になっていて、一番奥がビシアジ船。船の間をまたいだ時に、バッテリーが入った重い鞄でバランスを崩して転びそうになった。

ビシアジ釣りの仕掛け

今回のビシアジ釣りの道具は、電動リールが買ったばかりのレオブリッツ400で、道糸は巻いたばかりのPE4号。竿受けもピカピカのライトホルダーメタル90CH。

なにも考えずに買った組み合わせだが、リールと竿受けが同じ色でちょっと得した気分。ついつい「コーディネートはこーでねーと!」と自信満々のドヤ顔でいいたくなる。いや、思うだけでいわないけど。なぜなら今日は一人で来たからな!

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濃いブルーの組み合わせがかっこいいのだ。

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船の上でリールのマニュアルをはじめて読む男、それが私。

さて前回のお買いもので唯一買わなかったのが竿だったが(なに釣るか決めていなかったので)、なんと今回はエイテックの方が貸してくれることになったのだ。私に貸してもメリットないと思うけれどいいのかな。

借りてきたのはアルファタックルの「ALB The AJI Bishi 180」という竿で(どこかのアイドルグループみたいに略して「AJB18」と呼びたい)、私がイメージしていたビシ竿より全然軽く、ライトビシで使っても大丈夫なんじゃないかというくらい細身なのだが、これでもオモリ150号が背負えるらしい。最近のビシ竿ってすごいのね。

ところでアルファタックルってメーカー名だと思っていたら、エイテックのブランド名なのね。

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欲しいなこれ。やっぱり返さなきゃだめかな。

使用するビシは130号で、これは船長から無料で借りられる。ビシの先にはクッションゴムならぬクッション輪ゴムがついていた。クッションゴムとして輪ゴムを使うという話を聞いたことはあったけれど、実際に使用するのは初めてだ。これがあると口の切れやすいアジがばれにくくなるらしいのだが、アジの口じゃなくて輪ゴムが切れないかちょっと不安だよね。

仕掛けは船長から購入したハリス1.5号三本針のビシアジ仕掛け。ん、いま写真をみたらビシアジじゃなくてアジビシって書いてあるな。どっちの言い方が一般的なんだろう。まあいいや。

道糸がPE4号なのにハリスが1.5号だとバランスが悪いような気がするが、最初にいくポイントは大物狙いの場所ではないので、ハリスはこのくらい細い方が食いがいいそうだ。

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輪ゴムはさすがに普通より太めのものです。

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コマセはイワシミンチ。

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付け餌はアオイソメとパプリカ……じゃなくて赤タン(イカを染めたもの)が支給される。どっちを使うか迷うけれど、個人的にはアオイソメのほうが釣れる気がする。

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赤タンはそのまま、アオイソメは1~2センチに切って使う。三本針なので、上から赤タン、イソメ、イソメにしてみた。タン、イソ、イソ。

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なんとなく昨日食べた刺身盛り合わせから、イカ、サーモン、エビを持ってきてみた。特エサにならないかしら。

ビシアジの釣り方

根岸丸がやるビシアジのポイントは数か所あって、季節や時間帯によって船長が一番釣れる(であろう)ポイントへと船を走らせてくれる。

本日最初のポイントは港からかなり近いようで、出港してから20分ほどで釣り場に到着。このポイントは数も大きさもそれほどではないのだが、なんといっても釣れるアジに脂が乗っているのが特徴で、船長のお気に入りポイントらしい。

水深はまさかの22メートルとライトタックルでいいじゃんと思ってしまいそうな激浅ポイント。マイ電動リールは道糸が400メートル巻いてあるので、計算上は20回高切れしても大丈夫だぜ。

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「棚は底から1.5メートルでちょっとやってみてー」

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平日なのでお客は5人。空いていて釣りやすいけれど、撒くコマセが少ないのでアジが寄ってこないかも。

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130号のビシを使っているとは思えないしなやかさ。この竿なら一日シャクってもそんなに疲れなそうだし、ビシアジ以外でも流用できそう。よって欲しい。

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20メートル…あさーい(懐かしのスピードワゴン風に)!底に着いたら青いボタンを押すと、底からの棚が右下に表示される。自分でラインから判断するよりだいぶ正確。

ビシアジの釣り方は、船長が指示する棚(だいたい底から1~3メートル)にビシを合わせてコマセを撒き、そのコマセの煙幕の中にエサのついた針を漂わせる。

船長曰く、そのやり方には二種類あって、小型中型が活発に食ってくるようならば、底までビシを落として指示棚まで巻き上げ(赤いチョイ巻きボタンがあるので左手だけで操作できる)、竿を強く上下に振ってコマセを出し、仕掛けの分だけ(仕掛けは海中で斜めになっているので、2メートルの仕掛けなら1メートルとか)糸を巻いてやる。

これでコマセと食わせエサが同調する訳だが、食ってこなければまたビシを棚までおろして、同じことを繰り返す。これを二回もやればコマセがなくなるので、電動リールをウィンウィンいわせて巻き上げてやりなおし。仕掛けをおろしてから巻き上げるまでは時間にして一分少々かな。リールにタイマーがついていて、自動で何秒経ったのかがわかるのが便利。

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竿を煽ってコマセを出そうとしたら、リールが外れて焦った。
リールはちゃんと取り付けよう(当たり前)!

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回収したビシには網目より大きいコマセが残っているので捨てる。これを付け餌につかうという手もあるらしいよ。

もうひとつの方法は、指示された棚よりちょっと上にビシを置き、最初から仕掛けを棚に合わせる。そして軽く竿を揺らしたりしてコマセをチョロチョロと落としていき、ゆっくりとあたりを待つ方法。ゆっくりといってもコマセがなくなるまで二分も持たないけどね。これは大アジ狙いに有効だとか。

このように仕掛けを上げたり下ろしたりが多い釣りなので、いくら水深が浅いといっても、やっぱり電動リールは楽だ。

要するに棚を底からとるか、海面からとるか。どっちの方法だろうと、棚とコマセとエサが同じ水深になれば釣れるということなんだよなとなんとなく理解したところで、竿先がググっと沈む感じのアタリがきた。オモリが130号でもはっきりとアタリは出るのでテンションが上がる。

軽く竿先を上げてみると確かな手ごたえが伝わってきた。右手で電動リールの巻き上げレバーをゆっくりと押し、エレベーターガールになった気分で「上へまいりまーす」と巻き上げはじめる。竿先にでる魚の引き具合を見ながら、巻き上げ速度をどのくらいにするのか悩むのが楽しい。

海面まで上がってきたのは、プックリと太った金色に輝くナイスなアジ。しかもダブルと竿先、いや幸先好調!

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両方イソメに食ってきた。

見ただけで脂が乗っているとわかる黄金のアジは、手に持つと身から溢れる脂で、揚げもの食べたあとの私の顔みたいにヌラっとしている(まずそうな表現でごめんなさい)。船長に「ここのアジは脂が乗っていそうですね!」といったら、隣の常連さんから「乗ってそうじゃなくて、乗っているんだよ!」と笑いながら怒られたので、「ですよねー」と笑いながらあやまった。

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これで脂が乗っていない訳がないよね。

ぼちぼち釣れる黄金アジ

開始早々にダブルで釣れた黄金のアジだったが、お客さんが少ない日だったのでコマセを撒く量が少ないためか、アジの群れがすぐにどこかへいってしまう感じで数はそれほど伸びてくれない。

しかし釣れればナイスサイズの黄金アジ。一匹釣れるたびに「これはタタキ用かな」とか「こいつで豪華に干物を作ろう」とか、数日分の献立予定がどんどん豪華になっていく。ウハウハ。

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こういうアジなら数がでなくても満足できそう。

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何匹釣れたかわかるように数取機を持参しました。欠点は釣れても押すのをつい忘れることです。

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そして気がつくとイソメが脱走している。ちゃんと蓋をしようね。

謎の大物がかかった!

ポツリポツリと夕飯分くらいのアジを確保。そろそろせっかく電動リールを買ったことだし、なにか大きな魚を釣りたいなーと贅沢なことを考え出したところで、ごく小さなアタリがきた。

アタリは小さいが、かかった魚は明らかにでかい。魚拓サイズのアジか、あるいはマダイかクロダイか。借りてきた竿がグングンと曲がっている。

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きた、大物!

巻き上げ速度をゆっくりめにしてジリジリを距離を詰めていく。なんといってもハリスが1.5号なので無理はできない。船長もニコニコしながらタモを手に見守る中、ゆっくりと上がってきたのは、50センチは軽くあるスマートな魚体の、灰色の肌を持つ……サメでした。

興奮が一気にサメたよね。

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昔はサメが釣れても大興奮だったんだけれどなー。

「サメが釣れるのは棚が30センチ低すぎるからだな」と言い残して操縦席に戻る船長。やはりアジ釣りは棚が肝心らしい。それにしても30センチって。

タモですくおうか迷っているうちに、サメはいきなり反転して仕掛けをぶっちぎって逃げていった。サメだけに、しゃーくやしいってな。ちなみに切れたのはハリスではなくて輪ゴム。やはり輪ゴムじゃサメは上がらないか。

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アジならともかくサメクラスだと輪ゴムじゃ切れるな。サメクラスとサクラマスって似てますね。

仕掛けを一回り太くして大物を狙う

サメは別に食べたい魚ではないので釣れなくても全く問題はないのだが、仕掛けを切って逃げられたというところがちょっと悔しい。いつも暇だと思っていた男友達を飲みに誘ったら「あ、今日はデートだから」と断れたみたいな。

これがサメだからまだいいけれど、大アジやイナダなどで同じことが起きたら悔しさ倍増。多少アジの食いが悪くなってでも、一回り仕掛けを太くすることにした。太くといっても、1.5号から2号へと「正月太り」程度の差だけどね。

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輪ゴムから持参したクッションゴムにチェンジ。

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夜なべして作ったハリス2号2本針の仕掛けを使うときがきたな。

さっき船長に棚が30センチ深すぎるといわれたので、ちょっと高くしてアタリを待つと、ひったくるような肉食系のアタックがきた。2号でもちょっと不安になる引きだったが、借り物の竿がスムーズに力を逃がしてくれる。

上がってきたのは黄色みがかったうまそうなマサバ。夏のマサバは脂が乗っていないというが、こいつに限っていえば間違いなく脂ノリノリ。最近ゴマサバばかり釣っていたので、マサバが釣れてうれしいぞ。

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絶対シメサバ作ろう。ちなみにサバが釣れるのは棚が高すぎるからだ。

あきらかにうまそうなマサバの興奮が冷めやらぬ中(アジ釣りなんだけどね)、続けて釣れたのは32センチのビックなアジ。しかも大きいうえにしっかりゴールド。船宿に魚拓が貼ってあった40センチオーバーのアジに比べればまだまだだけど、私にとっては人生最高のアジといえるのではないだろうか。うん、来てよかった。

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こういう写真をたくさん撮ったので、実は手が傷だらけになっている。アジの棘って痛いので、むやみに触らないのが一番だよ。

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ご立派!

そしてまだドラマは終わらない。何匹か中型のアジを釣った後にまた大物が食ってきた。明らかに今日一番のボリュームを感じさせるその引きだが、その若干モッサリした引きにはなんとなく覚えがある。しかもごく最近。

上がってきたのはやっぱりサメだった。今度はハリスが2号なので、できれば失敗したかった取り込みも余裕の成功。

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またサメかよ!

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キープするかものすごい迷ったが、今日の夕飯はアジとサバで十分なのでリリース。昔からの私的標本ファンを裏切るような行為ですみません。

というところで、だんだんとアジの食いも悪くなってきたので、前半戦の浅場での金アジ釣りが終了。後半は場所を変えて深場での大アジ狙いの巻である。

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アジはここまでたぶん13匹。型がよかったので十分満足。

反応はあるが釣れない時間が続く

浅場でそこそこ釣れたんだから、深場だったらバシバシ釣れるだろうと思ったのだが、これがなかなか厳しかった。まず水深40メートル前後を探って、船長が見つめる魚探に反応が出るたびに仕掛けを一斉におろすも、まるでアジが食ってこない。

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このくらい深いと電動リールのありがたみを強く感じる。

何度もポイントを変えてみるが、船中ゼロの状態が続く。なんだか暑さで頭がぼーっとしてきたぞ。

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棚を取り直している間にちっこいトラギスやハゼにエサをとられる。ちなみにこのサイズの魚でも、集中していればちゃんとアタリはわかる。

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ここでちょっと一休み。ナイススティックの新しい味かと思って買ったら
別メーカーのロングスティックという商品だった罠。俺が釣られてどうする。

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熱中症予防に塩飴をがりがりと食べる。

深場でようやくアジがヒット!

船長はこのポイントに見切りをつけ、さらに深場へと船を走らせる。130号のビシに20号のオモリを追加して都合150号で挑むのは、水深80~90メートルのエリア。指示棚は底から3メートル。

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船長から渡された追加のオモリをコマセカゴに入れて使う。原始時代のお金ではない。

これだけ深いと糸が斜めに出てしまうので、最初の着底後に少し糸を巻いて底を何度か取り直し、なるべく糸を垂直にさせてから棚をとる必要がある。だが電動リールの場合、糸が一番まっすぐになったところの水深を記録させれば、次に投入するときに底まで下ろさなくてもだいたいの棚がとれるので、エサが底を引きずってトラギスに齧られたり、棚をとるまでにコマセがなくなってしまうということがなくなる。まあ船が動いて水深や潮の向きが変わったりするから限度があるけどね。

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ようやく電動リールが大活躍する深さになってきてうれしい。浅いところで釣れるなら、それに越したことはないのだが。

手巻きだったらすぐにへこたれそうな水深だが、電動リールだとコマセの入れ替えも、面倒ではあるが苦ではない。最高速で巻き上げれば、仕掛けを落とすのとほぼ同じ速さで上がってくるので、ライトタックルのアジ釣りよりも肉体的には楽かもしれない。

しばらくしてこのポイントで上がってきたのは、浅場に比べて一回り大きくなった色黒の筋肉質なアスリートタイプのアジ。こいつででっかいアジフライをつくろうかな。

最後の一時間はここでのんびりとアジを釣って、午後三時に沖上がり。船長に「オカズくらいは釣れただろう」といわれたが、友達に配る分までバッチリ釣れたぜ。そういえばわざわざ家から持ってきたサーモンやイカの刺身は結局使わずに終わってしまった。ありがちありがち。

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これが本日の深場レギュラーサイズ。

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さらっと本日最大の34センチをゲット。

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普通のアタリがあった後に、急に重くなったと思ったら、アジとゴマサバの一荷。アジが小さいのではなくて、サバがでかい。

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どーんと41センチ。自己最大記録のサバかも。

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最後の最後に釣れた出目金サイズのアカムツ。さっきのサバサイズだったら最高のハッピーエンドだったのになー。

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20匹以上のアジ(途中で数がわからなくなった)にマサバとゴマサバ。サイズがどれもでかいので(アカムツ以外!)十分な量だ。

電動リールって巻き上げだけできればいいと思っていたけれど、投入してからの時間がわかるタイマーやら、底からの棚がわかるメーターやら、ちょい巻きボタンやら、使い方を理解すれば便利な機能がいっぱいあって奥が深い。

なるべくシンプルな道具で五感を研ぎ澄ましてやる釣りもいいけれど、それなりに高性能な道具をしっかりと使いこなす釣りも、また違ったおもしろさがあるね。正直にいうと、実はまだ巻き上げの自動停止の設定すらよくわかっていない私がいうのもあれですが。次は何を釣ろうかな。

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船宿で出してもらった冷たい冷麦がうれしい。

家に帰って食べるまでがビシアジ釣り

アジ釣りのいいところは、釣れる魚がアジであるということ。当たり前すぎる話なのだが、アジは料理法が多いからいくら食べても飽きない。干物にすれば日持ちもするし、刺身にする場合でも、一日目、二日目、三日目と違う味を楽しめるのがいい。

ということで、食べきれない分は知り合いにあげたり、干物にして友人宅へ送ったりしつつ(アカムツの干物送るよっていったらすごい喜んでいたけど届くのは金魚サイズ)、しばらくアジサバ三昧を楽しんだ。

そういえばアジフライは揚げたてアツアツを食べてしまい、撮影するのを忘れてしまったので、各自想像するように。

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釣ったその日は歯ごたえを楽しみたいので、大きめに切って薬味なしのアジブツでいただく。

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マサバとゴマサバのシメサバ比べ。マサバの方は身がきめ細かく詰まっていて、食べたあとに上品な甘さが口に広がる。ゴマサバは若干身が水っぽく身割れしやすいところがあるが、比べなければ十分おいしい。じゃあ比べるなという話か。

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二日目は32センチの黄金アジを刺身で。やはり二日目の方が身に歯ごたえはないけれど旨みが強い。

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最高の金アジを干物っていうのも贅沢でいいよね。

これにてビシアジ釣りの全工程が無事終了。ビシアジは数年前の竿やリールに比べると格段に軽く釣りやすくなっていて、ライトアジに慣れた私でも十分楽しめる釣りになっていた。

根岸丸は電動リールのレンタルもあるので、電動リールに一度チャレンジしてみたい人にはおすすめの船宿だ。なんといっても船長がいい人だしね。

■根岸丸

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