11:茶摘みをして緑茶を作ってみる
夏も近づく八十二銀行。いや八十八夜でしたね。立春から数えて88日目を「八十八夜」といい、2024年は5月1日だったそうです。ということで、垣根として植えられているチャノキ(茶の木)の新芽を摘ませてもらって、緑茶を作ってみてはどうでしょう。
埼玉や神奈川あたりのちょっと田舎だと、お茶農家でなくても、手間があまりかからないチャノキを、土地の境界線などに垣根としてよく植えるそうです。ツバキやツツジみたいに。
それを昔は家庭用のお茶として利用していたようですが、今はまったく利用しない家がほとんどみたいですね。友人の友人の友人の実家あたりにそんな家があったら、新芽を摘ませてもらいましょう。ついでにタケノコを掘らせてもらえる可能性も大。
「一芯二葉」で摘んでいきます。これは一芯三葉でもいいですかね。どこまで摘むか迷いますね。自家用なので適当で。
夢中になれるけれど、袋に全然たまらない。手摘みの茶摘みって大変だわ。
帰宅後、適当に調べた方法で緑茶を作ってみます。作り方が正しいかは知りません。
まず洗った新芽を一分ほど蒸して発酵を止めます。
火が通ってフニャっとしたら、グイグイと手揉み。麺作りの水回しに似ていますね。伝わらないですか。
これをよく洗った中華鍋で、弱火で水分を飛ばす感じで煎じます。だから煎茶になるのかな。
煎じている葉っぱがお風呂くらいの温度になったら取り出して、またグイグイと揉むっていうのを延々繰り返すらしいですよ。
だんだんと萎れてきたら、揉む力を強くして、掌ですり合わせるようにして、茶葉を傷つけていきます。小麦粉の生地からグルテンを生み出す水回しと似たような動きでいいでしょうか。伝わらないですか。
そんなこんなで一時間半の格闘の結果、緑茶だか煎茶だか焦げ茶だかが完成。あー疲れた。
早速お湯を入れて、お茶にしてみます。茶葉がフワッと戻って、元の状態にもどった。フリーズドライだ。色は薄いけれど、まあいいか。
浮いているとホコリみたいなのは茶葉の産毛。たぶん。飲んでみると、茶葉の匂いを味にしたような液体。すごく甘みを感じる。そして優しい苦味。
青臭いんだけど、すごくうまい。体に良さそうだ。春だ。自分で作った緑茶、意外と最高。茶の新芽は、天婦羅にしても美味しかったです。
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