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上達するから面白い!ヤリイカ釣り中級者への道/金沢八景 一之瀬丸

※掲載終了の「@niftyつり」から2014年2月24日の「ゆるゆる釣り部」釣行記を一部修正して移植しました。ヤリイカ釣りを始めたら、本格的に釣りオヤジの仲間入りだなと思います。


イカおやじならぬ、イカにいさんへの道

昨年の9月、スルメイカの子供であるムギイカ釣りに挑戦したのだが、今回はその記憶がなくならないうちに(とかいってほとんど忘れていたのだが)、同じ船宿からヤリイカ釣りに挑んでみることにした。

釣りで上達するコツは、とにかく同じ魚を繰り返し狙うことではないだろうか。あ、私はほぼ毎回違う魚を狙っているので、腕が上がらずに道具ばかり増えていくんですね。

次々と増えていく釣り道具ついでに、今回は久しぶりに竿を購入してみることにした。カワハギとかショウサイフグとかひとつテンヤの釣りのように、イカ釣りはあたりをとって楽しむ釣りなので、竿の感度が重要となるのだ。

そこで釣り前日に某キャスティング草加店へと足を運び、某店長に「1万円前後であたりが一番わかりやすいやつ」というオーダーをして、1本の竿を選んでもらった。一口にイカ用の竿といっても、小型のヤリイカに適したものから(今回はこのタイプ)、大型のスルメイカの多点掛けを狙うものまで、いろいろと適性があるらしい。

そして選ばれた竿は、いまどきイカ用としては珍しい真ん中でわかれるツーピースロッドだった。アルティスト船イカ。若干竿の設計が古いような気がするが、穂先のしなやかさが素晴らしい。タチウオ釣りにもいいかもしれない。保証書とかは一切ないが、折れたら折れたで泣きながら諦められる値段である。

アルティスト船イカという謎の竿。税抜き7618円だけど信頼のFujiガイド。
仕掛けはヤマシタのキラッと針がおすすめだそうです。

さあこれで「鬼に金棒」とはいわないけれど、「おやつにうまい棒」くらいの戦闘力は備えたはずだ。

前回のムギイカ釣りは、トップ55杯に対して私がわずか8杯という、見事な惨敗に終わっている。

私の持論では、初めてチャレンジする釣りものの場合、竿頭の半分の半分が合格点だ。竿頭が55杯なら、14杯が初心者としての合格ライン。

そして何度か挑戦して竿頭の半分も釣れるようになれば、その釣りものの中級者といえるだろう。そして竿頭を狙えるのが上級者だ。

イカ釣りの上級者といえば、人々から親しみと羨望と若干の呆れを込めて「イカおやじ」と呼ばれ、独特の風格を持つようになる。私が今回目指すのは、「イカにいさん」と呼ばれても恥ずかしくない中級者だ。誰が呼ぶんだという話だが。というか、まだ初心者の合格ラインに達していないのに中級者かよっていう話でもあるな。

とにかく、今回は竿頭の半分を目指すのである。目指せ、イカにいさんの称号!

ラーメン、つけ麺、おれイカメン!(イカを釣るメンズ)

船宿は活きイカパックで話題の一之瀬丸さん

ということで、前回のムギイカ釣りと同じく、金沢八景の一之瀬丸さんへとやってきた。この船宿は、イカを活かした状態で持って帰ることができるサービスを始めたことで、ちょっと話題になっていたりする(主に私の周辺で)。おかげで自宅で活きイカの姿造りが楽しめるのだ。

これが噂の活きイカパックです。抱き枕ではないよ!

本日の同行者は、イカ釣りがまったくの初体験となるDさん。好きな釣りはクロダイのヘチ釣り。お正月のセールで買ったというダイワのイカ竿の初陣ということで、私以上に張り切っている様子。なんでも張り切りすぎて、自宅の駐車場にダウンを忘れてきてしまったらしい。今日が寒い日じゃなくてよかったですね。

ちなみに以前Dさんと一緒に真鶴まで釣りに行った際には、私がその駐車場に全員分の釣竿一式を忘れてしまい、釣り場に着いて茫然としたことがあるよ。ははは。

駐車場は船宿の斜め右前です。
仕掛けやオモリは一通り船宿で売っています。電動のレンタルタックルもあるよ。

ヤリイカ釣りの道具や仕掛けについて

ヤリイカ釣りの仕掛けは基本的にムギイカ釣りと同じようで、11センチか14センチのプラヅノを使ったブランコ仕掛けが基本となる。取材日(2月24日)の前日は小型のヤリイカが多かったようなので、プラヅノは11センチをセレクト。スルメイカを狙う場合は、18センチがいい場合もあるのだとか。ツノの数は無理をせずに5本で充分。いっそ4本でもよかったかもしれない。

オモリは120号か150号で、この日は終日150号だった。

竿は昨日買ったばかりの謎が多い9:1調子のイカ用ロッド。たぶん小型ヤリイカに最適。

リールはPE4号400メートルの電動リール。

道糸と仕掛けの間に、前回購入したイカリングというヨリをとる金具を接続。常連さんは中オモリをつけている人が多かったが、それは次回の課題にしておこう(使い方がわからない)。

指に負担がかかる釣りなので、両手の親指と人差し指を保護してみました。
基本的にはオモリと仕掛けがあれば大丈夫。
一応つけたいイカリング。
投入器は船にあります。出船前にセットしておくといいです。
毎回桟橋で「あ、アフラック!」とつぶやいてしまう。
目指せ、竿頭の半分!

イカ釣りの中級者、イカにいさんとなるためのポイント

さてここからは、今までのイカ釣りから経験として学んだポイントをいくつか紹介してみたいと思う。これらを事前に知っておけば、ススっと初心者の壁である竿頭の半分の半分は越えられると思う。

まず仕掛けの投入だが、これは船長の合図が出た瞬間におこなうこと。イカの群れは足が速いので、せっかく船が群れの上にいるうちに釣らなければ大損だ。また全員が一斉に投入しないと、潮が速い時などはオマツリしやすくなってしまう。

投入器に仕掛けをセットしておいて、オモリをポーンと投げます。

この時、風が強かったり船が混んでいるときに意外とやってしまうのが、投げた仕掛けが竿先に絡んでしまうという失敗。いや、本当にやっちゃうんだって。

竿の向きと平行にオモリを飛ばせば絡むことはないのだが、隣の人とオマツリしないように竿寄りに投げたりすると、プラヅノや道糸が竿に引っかかってしまうのである。これは時間のロスになるし、ヘタをすると竿先を折ってしまう危険性もある。まあ誰もが通る道なのだが、避けられるなら避けたい失敗だ。

このほどいている時間が惜しい!

さてどうしたもんかなと思いながら、ミヨシに乗っていた見るからにイカおやじ(褒め言葉!)な常連さんをチェックしてみると、なんと竿受けがキス釣りとかカワハギ釣りで使うY字のものだった。そして船の外に竿先がちょこんと出るくらいの状態で立てかけ、仕掛けを投入しているのである。

なるほど。竿が船から出ていなければ、仕掛けと引っかかりようもない!がってんがってん!

ということで、私もマネをして竿が船からなるべく出ない状態で構えたら、明らかに投入時のオマツリが少なくなったわけですよ。

この状態でオモリを投げると、竿先に仕掛けが引っかからないという発見!

そして最終的には、左手で竿を持って竿先を立てた状態で構え、右手でオモリを投げるという投入方法にフォームに落ち着き、それからは投入の失敗がない。

まあこれが正解というわけでもないだろうから、参考までにということで。

着底時のあたりが勝負を決める

広い棚を探る場合はまた話が違うのだが、この日のヤリイカは底付近にのみ反応が出ているということで、船長からはまず底まで仕掛けを落とし、オモリを底からちょっと切ったくらいのところで釣るようにという指示がでた。

ここで大事なのが、最初の着底時に出るあたり。イカは突然落ちてきたプラヅノに一番反応するようで、着底の瞬間に抱き着いてくることが多い。

このあたりをしっかりと取るために、オモリが海底につくちょっと前から親指でリールをサミングをして糸の出る速度を落とし、極力着底時の糸ふけが出ないようにする。そして着底したらすぐにリールを巻いて糸を張り、ゆっくりと竿先を上げて聞き合わせる。この段階で仕掛けが重くなるようなあたりがある場合もあるし、竿先を上げたところで3秒待っていると、モゾモゾっとしたあたりが現れることもある。

この日は7割が着底してすぐに釣れたので、着底時に集中できるかどうかで釣果が大きく変わったようだ。

竿先を下げて仕掛けを落とし、着底前にサミングで糸をなるべく立てる。
詳しくは船長に聞こう!

あたりがなければ巻き落としをする

着底時にあたりがなければ、竿先をスッと下げてちょっと待ち、また聞きあげて3秒停止というのをこの日はやったのだが、これを何度かやってあたりがでないようならば、20メートルくらい仕掛けを巻き上げ、落としなおすという「巻き落とし」という技が有効だった。

やっぱりイカは、いきなり上からドスンと落ちてきたプラヅノが好きなんだと思う。竿の動きによる仕掛けの上げ下げは2回くらいまでにして、あたりがなければさっさと巻き落としをするのが、この日のヒットパターンとなった。

ヤリイカのあたり

竿先を聞きあげているときに重くなるようなわかりやすいあたりだけではなく、竿先を止めた時にあらわれるモヤモヤっとしたあたりをとってこそのヤリイカ釣り。これがわからないとつまらない。

このあたりをとるためのコツは、上げた竿先をしっかりと止めること。竿先がふわふわしていたら、小さなあたりは見えてこない。船長にいわせると、すべてはちゃんと竿先に現れているのだ。

そして感度のいい竿を使うことがとても大事。私が買ってきたアルティスト船イカという竿は、穂先の曲がり具合がとてもよく、値段の割にはとてもいい働きをしてくれたと思う。

竿先にあらわれる「あたり=違和感」は、経験を重ねていくうちにだんだんとわかってくるもの。釣り始めた時にわからなかったあたりが、終わるころにはなんとなくわかるようになってくるはず。キノコ狩りにいって、最初はなかなかキノコが見つけられないのと一緒だ。

「今、あたったでしょ!」「わかりません!」

あたりがあったらスッと合わせを入れて、イカの乗りを感じたらプラヅノの位置が下がらないようにリールを手でしばらく巻いてみて、追い食いをなんとなくさせてから電動リールのスイッチをオン。

取り込みの方法

イカ釣りで一番難しそうで、実際にやってみると難しくて、でもコツをつかむと簡単にできるのが、プラヅノがたくさんある仕掛けの取り込み。これも人によって流儀がいろいろあると思うので、あくまで一例としてお読みください。

まず一番上のプラヅノにイカがついていなようなら、これを投入器のマット部分に引っ掛けると、仕掛けが固定されてこの後の作業がやりやすい。

ひっかける!

あるいは竿受けについている糸を止める部分に道糸をひっかけてから、取り込みを始めるといいみたい。

この部品が糸を止めるためだと知ったのは、割と最近です。

イカ釣りは水深が深いので、ある程度竿を手持ちのまま電動で巻いたら、竿受けにセットしてしまう場合が多いのだけれど、ここでも竿受けをあえて使わずに、ずっと竿を手で持って巻き上げて、道糸を手でつかんだらその辺に竿を素早く置くという流れのほうがスムーズかもしれない。特に直結仕掛けを使う場合は、竿受けにセットするときのたるみでバレることがあると某キャスティング草加店の某店長がいっていたよ。

で、問題の仕掛けの回収なんだけど、幹糸だけをつかんでいくと、投入器にプラヅノがうまく入っていかず、モタモタする原因となる。なんとなく糸をつかんでしまいがちだけど、プラヅノを直接つかんで投入器に入れていったほうが簡単なのは、やってみると一発でわかると思う。

右手でプラヅノをつかんで投入器に格納し(あるいはマットにひっかけていき)、左手で次のプラヅノとの中間あたりをつかんで手繰り寄せ、また右手でプラヅノをつかむという繰り返しをやると、びっくりするくらいスムーズになる。なんて言いながら、まだまだ下手なんだけどね。

糸を持ってあげようとすると、プラヅノがぶらぶらして扱いづらい。
当たり前だが、これだと投入器にプラヅノが入れづらい。
プラヅノをつかんでしまえば、イカも外しやすいし、すぐ投入器に入れられる。
プラヅノをひっくり返せばイカはすぐ外れます。はずれなかったらとりあえず放置。
カンナにスミやゴミがついたら都度ブラッシング。

仕掛けを絡ませずに回収できれば、すぐ次の投入ができるので、数がどんどんと伸びていく。

そして一番仕掛けが絡みやすいのは、多点掛けの写真を撮ろうとするときだったりするのでご注意を!

こういう写真は絶対撮りたいんだけど、どうしても絡むのよね。

サバ対策

イカ釣りにはつきもののサバの対策だが、あまりにもサバが多いようなら直結仕掛けを使うというのもいいのだけれど、水深が深かったり、波が高い場合だと、どうしても巻き上げの途中でばれてしまいがち。

直結になれていなければ、ブランコ仕掛けをたくさん持っていき、絡んだらさっさと新しいものに替えるというのが、一番効果的かもしれない。仕掛けは船でも買えますよ(一応出船前に確認してください)。

サバも1匹か2匹くらいならお土産にいいんだけどね。
前回使ったブランコ仕掛けを直結に直して持ってきたよ。結局使わなかったけど。

私がお伝えすべきイカ釣りのポイントは、こんな感じでございます。

一投目からいきなりきた!

さて記事の前半でイカ釣りに関してまだ初心者にもなれていないくせに、いろいろと偉そうなことを書いてきたわけですが、実際どうだったのかというのが後半です。

この日のポイントは洲崎沖の水深130メートル前後。埼玉の家から横浜の船宿に行って、千葉の洲崎沖で釣りをするということに対する若干の効率の悪さを感じつつ、記念すべき一投目を投入。

親指に指サックをしないでサミングすると、皮が破れる柔肌です!

着底後すぐに糸ふけをとり、ゆっくりと聞きあわせをしてみると、なんだか重いような気がする。しかしこの重さがイカの重さなのか、150号のオモリの重さだけなのかがよくわからない。初めて使う竿なので、穂先の曲がり方を見てもピンとこない。

釣れている…のかな?

うーん、釣れているような、釣れていないような、微妙なところ。とりあえず竿先を上げたままで少し手でリールを巻いて様子を見ましょうか。

リールをゆっくりと巻いていくと、なにやらズシン、ズシンと仕掛けが重くなってく様な気がする。

いまいちよくわからないけれど、これはさすがにイカが乗ったということだろう。

電動リールのスイッチを入れて、「それじゃ早すぎるよ!」と船長に突っ込まれながら仕掛けを回収。

途中でグングンというイカっぽい抵抗が感じられた。

さてヤリイカは釣れているだろうか。

釣れているといいなー。
「あ、釣れている!」
「っていうか、なんかいっぱいいる!」
「まだいるし!」

まさかの一投目からの多点掛けである。アワアワしながら船長にサポートしてもらって釣り上げたのは、ヤリイカ、ヤリイカ、ヤリイカ、ムギイカ(スルメイカの子供)の豪華4点掛けである。盆と正月とゴールデンウィークと有給休暇が一緒にやってきた気分。

あぁー、自分が一番驚いた。

まさかの展開!

タイに注意しましょう

何が起こったのか正直いえば全然わからなかったけれど、とりあえず人生最多であろう4点掛けを達成である。この調子でいったら今日は100杯くらい釣ってしまうのではないだろうかと、いらぬ不安を覚えてしまった。

そんな私の写真を撮ってくれた同行のDさんの新品の竿にもあたりが到来したらしく、船長から「それ、あたってるよ!」という叱咤が飛ぶ。「え!」と驚いてすぐにあわせるDさん。

そう、最初はイカのあたりが全くわからないものなのです。

Dさん、がんばって!

しばらく電動リールで巻いていると、急に糸が引っ張られた様子。なんだなんだ、サバでも釣れちゃったのかと見ていたら、「あー、タイに食べられたねー!」と船長が一言。

上がってきた仕掛けには、被害者のヤリイカと思われる足が一本残されていたのだった。大きなタイが釣れたらおもしろかったのにね。

「これがおれの初イカか…」奥の常連さんが竿受けを使っていないのに注目!

あたりをとるのが楽しすぎる

最初は私も船長にいわれてようやくあたっていることに気が付くこともあったけれど、だんだんと揺れとあたりの見極めができるようになってきた。こうなると一種のアハ体験状態だ。あるいはヒヨコの選別か。脳の若返りにイカ釣りはきっと最適。

「今あたっていたよ!」「すみません!わかりません!」

この日はそこそこイカの機嫌が良いようで、さすがに一投目みたいな4点掛けはなかったけれど、2点掛けならたまにあるという感じで、コンスタントにあたってくれた。記事の前半でも書いたが、あたりがあるのは着底直後がほとんど。この時に掛けられるかで勝負が決まるという感じ。

一杯目を掛けてから、続けて多点掛けを狙うという部分は、また今後の課題かな。

ヤリイカって格好いい!
順調にたまっていくイカ。

びっくりしたのが、スルメイカの引きである。イカ用にしては華奢な作りの竿を使っているためか、ムギイカではなくスルメイカがかかると、その重量感に竿が気持ちよく曲がってくれた。一瞬小ぶりなダイオウイカかと思ったよ。

道糸を通してシュープシューとイカがジェット噴射する様子がしっかりと伝わってくる。ヤリイカの繊細なアタリや引きに対して、スルメイカの豪快なパワフルさは、一昔前のセ・リーグとパ・リーグの違いを思わせてくれる。あるいは若乃花と武蔵丸か。

スルメイカ1杯でこれだけの力強さなのだから、もし5点パーフェクトに掛かっていたら、一体どんな引きになのだろう。いや10本バリにパーフェクトという場合もあるだろう。うーん、こういう妄想体験も、イカおやじへと育っていくための大切な過程なんだろうな。

なんだか引きが強い!これはきっと多点掛け!
と思ったらスルメイカが一杯!
ムギイカではなくスルメイカ!

そういえばDさんはどうなった

こんな感じでぼちぼち順調に釣っていたイカ釣り3回目くらい(マルイカ、アオリイカ、スミイカは除く)の私だが、まったくのイカ釣り初体験となるDさんはというと、やはりあたりがよくわからなかったり、仕掛けが何度も絡んだりで、なかなか波に乗れない様子(船の上なのに)。

この日は風と波がけっこう強く、なかなか釣りにくい状況。それでもだんだんイカのあたりと揺れの違いがわかってきたようで、しばらくして待望の一杯目を無事にゲット。

胴にカンナが刺さった状態でぶら下がっているヤリイカは、まるで酔っぱらっているようで、「一杯釣り上げた」というよりも、「一杯ひっかけた」という表現がピッタリくるヴィジュアルだ。

さすがは黄色いカッパと奇跡が似合う男である。

これはきたでしょう!
「きてます!きてます!」と、マリック風に目で訴えている。
あがった!
スレ!
なにはともあれ、記念すべき1杯目!おめでとうございます!

イカ釣り、楽しいね

何杯か続けて釣っているうちに、なんとなくだがイカ釣りの本当の楽しさというものが、ようやくわかってきたような気がしてきた。イカ釣りは食べるための釣りという印象が少なからずあったのだが、釣ることもめっぽう楽しいじゃないですか。

こりゃ世の中にイカおやじがたくさんいる訳である。

プラヅノの色や仕掛けに対するこだわりなどはまだ一切ないのだが、それでもこれだけおもしろいのだ。プラヅノを自分で選び、オリジナルの仕掛けを作るようになったら、きっともっと楽しいことだろう。今度は直結仕掛けにもチャレンジしてみたいし。

まさにヤリというシルエット!
Dさんも風が収まってきた後半は慣れてきた様子。私が初めてイカを釣った時より上手。
ヤリイカ、かっこいいよヤリイカ。
今日のラッキー炭水化物は総菜パン!
イカ&イカ。

注目の結果発表!

なんやかんやで楽しいヤリイカ釣りを楽しんだ訳だが、この日の竿頭は48杯。堂々のYIK48(ヤリイカ48)である。一部SIK(スルメイカ)だけど。

それに対して私の釣果は、じゃじゃーん、23杯!

よくわからないと思いますが、23杯だったのです!

竿頭の半分をイカ釣り中級者と設定していたので、24杯には1杯足りない、うらめしや~。

残念ながら、イカにいさん、達成ならず!

とはいっても、ようやく初心者を抜け出すことができ、中級者一歩手前までこれたので大満足の一日だ。まあ船長にいわせると、「普通にやれば30杯!」という日だったんだけど。

ちなみにDさんは6杯で、下船後に船長から「6杯はありえない!」とからかわれて、リベンジを誓っていたのでした。

これが噂の活きイカパック製造機!
さあ君も、これを持って誰かを驚かせよう!

新鮮なヤリイカは当然おいしい

漁師か魚屋か釣り人かブルジョアしか食べられないと思われていた、活きヤリイカの刺身が自宅で食べられる活きイカパック。「イカを釣ったので持っていきます」とだけ伝えてこれを持っていたら、気持ちいいくらい壮大に驚かれた。

その透き通るような身と比例するその味のキレは、もはや鮮やかの一言。この歯ごたえは、やはり活きイカだからこそなのだろう。もちろんクーラーボックスに入れてきたイカも十分うまいし、また冷蔵庫で一日寝かしてから食べるイカも、ネットリして甘みが増している。

どうやって食べてもおいしいヤリイカ釣り、次こそは中級者の仲間入りを見事果たしてやりたいと思う。そのときはぜひ、私のことをイカにいさんと呼んでください。いや、やっぱりいいです。

イカをお届けに参りました!
この透明感とシャキッとした感じは、まさに活きイカだからこそ。
オリーブオイルとニンニクで焼いただけでももちろんうまい。
一日たった刺身も、これはこれでうまいんだよね。
釣れてしまったサバとイカのフライ。そういえば沖漬けが冷凍庫に入れたままだった。

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