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フルレンタルタックルで挑む深海魚!初めてのアコウダイ釣り 三崎北条湾 いわき丸
※掲載終了の「@niftyつり」から2014年2月21日の「ゆるゆる釣り部」釣行記を一部修正して移植しました。普段はあまりやらない深海系の釣りに挑戦。アコウダイ、釣ってみたかったんですよ。
深海の超高級魚アコウダイ釣りに手ぶらで挑む!
船釣りにはたくさんの魚種や釣り方があるけれど、その中にはどうにもとっつきにくいというか、敷居が高すぎるというか、自分とは縁のないであろう釣りというものがある。
ちょっと前の私にとっては、ブラヅノと呼ばれる疑似餌をたくさん使うイカ釣りだったり(絶対絡みそうだから)、何十キロもあるマグロ釣りだったり(釣れる訳がない)、ジギングで釣るワラサだったり(ルアーは似合わない)。
しかしである。このサイトの取材を通してそれらの釣りを体験してみると、釣れる釣れないは時の運と腕の問題なので置いといて、どれもやってみるとそのプロセスがおもしろいのだ。人間は脳の1割しか有効に使っていないみたいなことをよく言うが、初めて体験する釣りは残りのサボっている9割を活性化させてくれる気がする。だからといって頭がよくなったという実感はないのだが、今の私に必要なのは、そんな見知らぬ世界での冒険なのかもしれない。
ということで、今回チャレンジするのはバリバリの初体験となるアコウダイ釣り。そう、読者様からのリクエストも多かった、本気モードの深場釣りに挑戦するのだ。
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深場釣りの中でも本気モードの高い釣りがアコウダイ(もっと本気モードのベニアコウという魚もいるらしいが)。その水深は400メートル以上で、使うオモリは300号とかだ。リールもPE8号が800メートル巻いてある大型が必要となり、自分が持っている釣り道具が何一つ使えない世界なのである。
そのため道具を一式揃えようと思ったら結構な出費となるのだが、今回お世話になるいわき丸さんは、超ベテランのマニア向けというイメージが強いアコウダイ釣りを看板にした船宿には珍しく、初心者さんどんとこいというスタンス。竿やらリールやらロッドキーパーやらマグネットやらオモリやらヨリとりリングやらの丸ごと一式レンタルが無料で用意されているため、乗船料+消耗品である仕掛け(8本針1000円)だけで、超高級魚であるアコウダイ釣りに挑戦できるのだ。
もちろん根掛かり等でロストした分はすべて実費精算となるけれど、大きなトラブルがなければ普通の釣りよりもお金が掛からないくらいである。実際に一度やってみて、もしこの深場の釣りが気に入ったのならば、自分で体験したことを踏まえてお気に入りの道具を一つずつ揃えて行けばいいんだよと、船長はニコニコと笑っている。
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親の代からアコウダイにこだわっているといういわき丸の船長は、自分が深場釣りの初心者だと宣言をすれば基本を一から叩き込んでくれる。やったことはなくてもなんとなくわかるよっていう人も、ここは知ったかぶりをせずにカラカラの高野豆腐になった気分で、船長から出るダシをすべてを吸収するべきだろう。この記事に書き漏らしたコツなんかもいろいろあったような気がするし。
ちなみに購入した船宿仕掛けは、ハリがムツ19号、幹糸22号、エダス16号、捨て糸12号の胴付き8本針。もちろん仕掛けは自作してきたり、釣具屋などで購入してきてもいいのだが、エダスが長すぎると仕掛けをセットした時にサルカンが下まで届いてしまい、オマツリしてしまいがちなのでご注意を。サルカンがブラブラとぶら下がっている状態の方が絡まないそうだ。
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こんな感じでしっかりと説明を受けて、出船前に仕掛けの投入準備をマスターしておくことが、この釣りではとても大事だったりする。普通の釣りだと釣り場についたら自分の好きなタイミングで仕掛けを入れたり上げたりするものだけれど、アコウダイ釣りは一蓮托生の団体競技という一面があり、船長の合図で順番を守って仕掛けを投入し、また上げるときも指示を守らなければならない。一緒に乗船したお客さん同士のチームプレイなのである。
仕掛けを投入できるのは一日に8回程度。もし投入時にモタモタしてしまうと、その回は残念ながらお休みとなり、小一時間ボーっと海を眺めることになるそうだ。
アコウダイの釣り方
仕掛けを無事に投入できたら、竿先をじっと見ながらオモリの着底を待つ。水深が深いためにどうしても糸がフワンと弛んでしてしまうため、着底したらすぐに30メートル程仕掛けを巻き上げて、底立ちをとりなおす。そして糸をしっかりと張って船の揺れでたまにオモリが海底にトンと触れる程度でアタリを待つ。ヒラメ釣りでおなじみの「オモリトントン」というやつだ。船の動きに合わせて水深は変わっていくので、リールを巻いたり糸を出したりして、細かい調整を随時していく。
深場釣りは仕掛けを入れてしまえば、あとはデーンと待っているだけのイメージがあったけれど、実はなかなか忙しい釣りなのかもしれない。
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この釣りが普通の釣りと一番違うのは、アタリがあったらすぐに合わせて巻き上げるのではなく、船長から巻き上げの指示があるまで待つという点。もし仕掛けを入れてすぐにアタリがあったら、巻き上げまでに30分以上あるということだ。その間にどれだけ追い食いをさせるのかが腕の見せ所。誰の竿にアタリがあるかは運次第だが、何匹釣れるかは腕次第なのである。
ではどうやって追い食いをさせるのかという話だが、アコウダイは基本的に海底付近を泳いでいる魚なので、全長10メートルくらいある仕掛けの下のハリにまず食ってくる。そこで魚が引っ張るだけ糸を出してあげて、張らず弛まずのゼロテンション状態をイメージしていると、仕掛けがはえ縄漁のように横向きになるので、これにより追い食いが期待できるそうだ。
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まさか水深450メートルとかを狙う釣りで、湾フグ釣りでアタリを待つときの「ゼロテンション状態」という言葉を聞くとは思わなかった。そんな細かい感覚がわかるのかいな。
船長によると、この釣りで一番肝心なのは海中で仕掛けがどのようになっているのかをイメージする力。すべての反応は竿先に出るそうなので(基本的に竿は置きっぱなし)、竿先の微妙な曲がり具合から海底の様子を判断したり、何が掛かったのかを予想したり、どう追い食いさせようかと考えることが楽しい、釣り手のイマジネーションあってこその釣りなのである。
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緊張のアコウダイ釣り第一投!
アコウダイ釣りのポイントはさぞや遠いんだろうなと覚悟していたのだが、三浦半島と房総半島の先っぽ同士の中間くらいの場所で、港からは40分の場所だった。
投入の最終準備をして、富士山を眺めながらその時を静かに待つ。
本命はもちろんアコウダイだが、外道にはキンメダイ、あるいはアカムツなんかが来ることもあるのだとか。深海の赤い魚はどれもうまいよねー。アコウダイなんて高級魚は食べたことないけどさ。
なにせ深海がターゲットなので、目の蒼いサメだったり、食べるとお尻から油が垂れ流しになるワックスたっぷりの魚だったり、あるいは50年に一度くらいリュウグウノツカイが釣れるかもしれない。いやいやまさかのダイオウイカとか。深場釣りにはそんな浪漫が溢れている。
とりあえず今回は初めての深場釣りということで、アコウダイでなくても赤い魚が一匹でも釣れれば御の字というところだろうか。とかいって、夢はもちろんアコウダイの多点掛けですよ。
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投入は船のミヨシ側から順番におこなう。この日は片側3名ずつで私は真ん中なので2番目の投入。
船長の合図で、まずミヨシの1番(右舷と左舷は同時)が仕掛けを投入し、しばらくしてから2番の投入アナウンスが流れた。
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さあとうとう私の出番。これでもし投入を失敗したら1時間弱のお休みとなってしまうので、なかなか緊張する瞬間だ。似たような投入方法であるイカ釣りの経験がなかったら、もっと手が震えていたところだろう。
バッチリとセッティングしたはずの仕掛けを横目に300号のオモリをまっすぐ前に投げ入れる。海にボチャーン。オモリに引っ張られてハリがマグネットから次々と外れて沈んでいき、洗濯ばさみに挟まれたヨリとりリングが自動で外れた。なんだかピタゴラスイッチみたいである。
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タナをとってアタリを待つ
よーし、とりあえず投入は成功。投入だけに気分がいいね。紀文……。なにはともあれ、これでアコウダイ釣りへの第一歩を踏み出せたわけだ。なんだかこれだけで達成感があるよねーなんてノホホンと思いつつ、リールのメーターと竿先を見ながら着底の時をじっと待つ。そう、勝負はこれからなのである。
船長が教えてくれる水深のプラス何メートルかのところでコツンと竿先が揺れる。着底の合図だ。このままにしておくと中オモリの重さでさらに糸が出てしまい仕掛けが絡むので、すぐにクラッチを戻して仕掛けを30メートル程早巻きで巻き上げる。
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そしてまたオモリを海底まで落として、糸がまっすぐ張るようにしつつ、船の揺れでオモリが底をたまに叩く程度に微調整。こういう作業は結構好き。
はじめて使う竿なので、なかなか穂先の曲がり具合がつかめないけれど、オモリが海底から浮いているのか、中オモリだけ浮いているのか、あるいはオモリを引きずった状態で糸が張っているのか、そういったことを瞬時に判断しなければならない。
なにがなんだかよくわからなくなったら、また20メートルくらい巻き上げてオモリを確実に海底から上げて、落とし直すとハッキリする。あまりチョコチョコとリールを巻いたりしても、これだけ水深があると変化は出にくいので、メリハリのある大きな動きが大切だとか。
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仕掛けの投入、そしてタナ取りが終わったら、次のミッションはアタリをとること。竿はロッドキーパーに置いたままの釣りで、PE8号の道糸が450メートル先のアタリをどれだけ伝えてくれるのか不安だったのだが、船長によれば竿先を見ていれば外道の小魚だろうとアタリは全部わかるらしい。
ましてや本命のアコウダイならよりはっきりしたアタリなので、ちゃんと見ていればちゃんとわかるものらしい。ちゃんとちゃんとのアコウダイ。
ポイントにもよるけれど水深はそこそこ変わるので、たまにタナをとりなおしたりしつつ、アコウダイ様のアタリを待つ。
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一投目から本命が釣れた!(私じゃないけど!)
記念すべきアコウダイ釣りの一投目は、深場釣りにおけるアタリがどんなものかを理解できぬままに巻き上げの時間となった。
巻き上げはミヨシ側から順番におこなった投入とは違って、片弦ずつで一気におこなう。まずは私とは反対側の左舷側から。この釣りでは巻き上げのときも竿はロッドキーパーに置いたままなので、空いた手を使って「アコウダイが釣れていますように」と、お祈りするのが定番のようだ。
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残念ながら左舷側は外道のみで終わり、続いて我々右舷側の巻き上げである。
まずミヨシ側の方何か掛かっているようなので、横で船長と一緒に見守らせていただく。
ヨリとりリングを持ち上げてS字フックに掛けたところでしばらく待つと、水中からプカーっと赤い魚が浮いてきた!
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でましたよ。一投目から本命のアコウダイが。
アコウダイという魚は、海面まで浮いてくると深海の水圧から解放された浮き袋が風船のように膨らんで、300号のオモリをぶら下げたままプカリと浮かんでくるのが特徴。ついでに目玉も飛び出てしまうで、メヌケと呼ぶ地方もあるみたい。
うらやましいなーと見ていたら、今度はトモ側の方がもっとうらやましい展開に!
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なんでも投入したら早めにアタリがあったので、じっくりと糸を出して追い食いを誘っていたというその仕掛けには、上の方に2匹、そして一番下に1匹のアコウダイがぶら下がっていた。
これを推測させていただくと、まず最初に一番下のハリにアコウダイが掛かり、そこで糸を送り出すことで仕掛けを水平方向に流し、上のハリにも追い食いをさせたのだろう。これがアコウダイ釣りの醍醐味っていうやつですか。
うーん、楽しそう。
謎の魚が釣れた!
流し変えての2投目、次こそは俺もアコウダイを釣って船長が熱く勧めるシャブシャブにしてやるんだと張り切っていると、竿先になにやらアタリが到来。たぶんアタリ。きっとアタリ。アタリであって欲しいのよ。ここで糸を送って追い食いをさせるという感覚がまだつかめず、どうしたもんかとモヤモヤしているうちに巻き上げの時間が到来。まあ最初はこんなもんだろう。
さて、何が釣れているでしょうか!
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この巻き上げを見守っていた船長も、とりあえず何かが釣れているのではという見解である。ヨリとりリングが水面に見えるまで糸を巻き、竿を立ててリングを掴んでS字フックに引っ掛ける。ちなみにこの釣りで竿を手にするのはこの瞬間だけだったりする。
掛かった魚がアコウダイなら、待っていればプカリと浮いてくるはずなのだが、残念ながらその気配はゼロ。どうやらアコウダイではないようだ。
仕方ないから幹糸を手繰っていくと、なにやら細長い魚の登場である。
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タチウオの太くなったようなやつはクロシビカマス、通称スミヤキという魚らしい。さすがは本気の深場釣り、生まれて初めて釣る魚だ。
そしてゼラチン状のアナゴは、オキアナゴというやつだろうか。これもたぶん生まれて初めて釣ったかな。2万年後に江戸前で釣れる魚みたいな怪しさがあるぞ。
さあ結局釣れたのでしょうか?
三投目こそは赤い魚を釣ってやると張り切っていると、なんとなくなアタリを感じることにまず成功。しかし小物っぽい。
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ドキドキしながら巻き上げてみると、見えてきたのは待望の赤い魚である。あかーい!
それを見物していた左舷側の方から、「ノドグロだよ!」と声が掛かる。
えー、ノドグロということはアカムツ?
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ノドグロ?でもこれカサゴでしょう?と混乱したのだが、なんでもノドグロカサゴとも呼ばれる魚(ユメカサゴ)らしい。
いやーん、紛らわしい。
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まあいい。とりあえずこれで目標であった「赤い魚」というハードルを無事突破。凄い無理矢理な感じはあるけれど。
さあ次こそはアコウダイだと気合を入れ直すと、今までにないはっきりとしたアタリをキャッチ。はい、きた、これ。きっとこれこそアコウダイ。今までの経験を踏まえて、ここで追い食いを狙うべく糸を送り出すことにした。目指すはアコウダイの提灯行列!
糸を送るというのは具体的にどうやったらいいのかがよくわからなかったのだが、とりあえずスプールを親指でしっかりと押さえてクラッチを切り、引っ張られた分だけ親指の力を微妙に抜いて糸を出す。
弛ませず、張り過ぎず、ゼロテンション。うーん、楽しい。ゼロテンションというか中オモリの重さの分だけ糸を張る感じかな。
こういう時は無の境地。竿先に現れる微妙な変化を感じ取りながら糸をどんどん送っていくと、なんとなく追加のアタリが来たような気がする。
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そして訪れた巻き上げの時。電動リールのスイッチを入れると、レンタルタックルが今までにない曲がりを見せてくれた。
これは間違いないね。きっと赤くてプカっと浮いちゃう奴だね。しかも多点掛けだね。提灯行列だね。
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こんな感じの期待度200パーセントで上がってきたのは、オキアナゴ、オキアナゴ、そして怪しい深海魚のトウジン!
うわーん!
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この三角頭のトウジンというのは深場釣りにおける定番の外道であり、本命と勘違いさせる困ったやつらしい。
どうやら最初にトウジンが掛かり、糸を送り出すことで上のハリにオキアナゴが掛かったようだ。ショボーン。
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しかしである。アタリをとって、糸を送って、多点掛けをさせるというプロセスには成功したのだ。船長からも、「外道のアタリがわかればアコウダイなら絶対わかるよ!糸を送って多点掛けにも成功したんだから、あとは運だけ!」とのありがたいお言葉をいただいた。
結局この日アコウダイが釣れたのは、潮の加減か最初の流しの一回だけ。魚探に写るような魚ではないので、うまいことアコウダイの前に仕掛けを流すことができた時に、ビシッとバシっと釣れるかどうかが明暗を分ける釣りのようだ。
8回前後のチャレンジをして、アコウダイという当たりクジを引き当てられるか。本命のアタリがあるかは運の要素が大きく、そして多点掛けをするには腕の要素が大きいという、大変に奥の深い釣りのようだ。
やー、これは楽しい。釣れたらもっと楽しいんだろうけど、釣れた時のことを想像するだけでも楽しい。そして驚いたのは、仕掛けが一度も絡まなかったこと。深場の釣りなんて仕掛けは使い捨てくらいに思っていたんだけれど、取り込むときに焦らずちゃんとヨリをとってマグネットにつけていけば、8本バリくらいなら私でもどうにか扱えるみたい。
深場釣りというと独特の世界のようだけど、やること自体はとってもシンプル。船長が教えてくれる基本をしっかりと守りさえすれば、誰でもエントリーできる釣りのようだ。それにしても2014年は赤い魚にとことん縁がなかったな。
さて、これでまた釣りの世界が広がってしまった。深海は自分の知らない魚が釣れるというのが単純におもしろい。深場がいけることがわかれば、キンメダイやらアブラボウズも守備範囲に入ってくる。さすがに自分でタックルを揃えるというのは難しいが、また頃合いを見てレンタルタックルで挑戦してみたいと思う。
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