見出し画像

オーストリア/ノイジードル湖はウィーンっ子の海


毎日気温が30度を超え、本格的に夏日が続いているウィーンです。家にはクーラーがないところがほとんどですので、これだけ暑いと水に飛び込まないとやってられませんね。

オーストリアは海のない国ですが、湖には恵まれ、国土のには数々の美しい湖があります。今日はその中でもウィーンから近く、様々なウォータースポーツが楽しめるノイジードル湖(Neusiedlersee)をご紹介します。

画像1


ウィーンから車で南へ40分ほど走れば、このオーストリア一広い湖に到着します。面積の四分の三がオーストリア領、残りがハンガリー領のこの湖は、ハンガリー語ではフェルテー湖(Fert?)と呼ばれ、「フェルテー湖 / ノイジードル湖の文化的景観」として2001年に世界遺産にも登録されています。

数々の植物や動物の住処となっている自然保護区である他、周辺はワインの産地で、独特の景観や特徴的な街もあり、何度行っても飽きること無く楽しめます。

画像2


周辺の見所もたくさんあります。縦長のノイジードル湖の北の端にはノイジードル・アム・ゼー(Neusiedl am See)という街があります。ウィーンから一番近いスポットということもあり、ビーチやおしゃれなカフェが賑わいます。


MOLE WESTはちょっとおしゃれなラウンジバー。ワイングラスを傾けながら、ウォータースポーツを楽しむ人たちが見られます。


ビーチは木陰もあり、子供たちも大喜び!湿地帯のため、ザルツカンマーグートの湖のように澄んだ水ではありませんが、広い湖で泳ぐ開放感は格別です。

湖の東側には、コウノトリとワインで有名なルスト(Rust)、湖上野外オペレッタで有名なメルビッシュ(Moerbisch)、ローマの石切り場を使った野外オペラで有名なサンクト・マルガレーテン(St. Margareten)など見所いっぱい。

画像5


街並みにコウノトリが溶け込んでいる、コウノトリの町ルスト

湖の西側には、毎年ウィンドサーフィンのワールドカップが行われる、ウォータースポーツのメッカ、ポーダースドルフ(Podersdorf)があります。

画像6


サーフィンといえばウィンドサーフィンが定番のオーストリア。適度な風が得られる湖上では、子供から上級者まで風に乗って楽しめます。

ノイジードル湖は巨大な湖の割に水深が浅く、平均水深1メートル、最深で1.8メートルと、足がつくくらいの深さです。湖というより湿地帯といった感じで、湖の多くの部分は芦で覆われ、野生動物に住処を提供しています。

また、スポーツ好きのオーストリア人らしく、この湖はウォータースポーツが盛んに行われています。セイリング、ウィンドサーフィンから、最近人気のカイトサーフィンまでよりどりみどり。湖周辺は平地なことから、湖を一周するなどサイクリングも盛んです。

画像7

セイリングボートが出港の準備中

画像8

カイトサーファーが空中を飛び交います。アクロバティックなジャンプは上級者向け。

ウィーンから1時間弱で、ここまで夏を満喫できてしまうノイジードル湖。仕事帰りや週末にふらっと足を伸ばせる上、観光もスポーツもワインも楽しめてしまう、夏のお勧めスポットです。

(2012年6月執筆)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?