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ボクの通信簿~~中学3年学年末

ボクの卒業

 「ボクの通信簿」シリーズ最終回をお届けします。2学期と同じ成績です。国5社5数4理4音3美技家3保体3英4(実際は当時の通信簿のコピーを貼ります)
でも,3年生の中には,1組にも,最後の最後のテストで過去最高点を獲得して見事成績を上げた人がいます。これはすごいなぁと感心しています。

 さて,45年前のこと。ボクも中学校卒業を控えていました。でも,まだ自分の進路は決定していません。当時の東京都は公立高校の合格発表が卒業式後だったのです。
 卒業式の思い出はほとんどありません。学年9クラス×45名(つまり学年400名近い)という「マンモス校」だったので,卒業証書はクラス代表が体育館で受け取り,担任から教室で渡されるというあっさりしたものでした。
 冷たい雨が降る暗い天気の日で,「早く家に帰りたいなぁ」なんて思っていた記憶しかありません(帰宅後は同級生の家に集結して楽しみましたけれどね)。
 そして何日か後に高校の合格発表があり,一人で見に行き,中学校へ行き結果を報告。担任に「おう,おめでとう」と言われそれでおしまい。何か,昔は何事につけて今よりあっさりしていた気がします。

素晴らしい素質

 さて,今回の通信簿は所見に注目!

当時の通信簿のコピーを貼りました

担任のY先生の所見を読んで,ボクは首をひねってしまったのです。
〈素晴らしい素質〉って・・・何だ?
--答えは今でも出ていません。
でも,この言葉はずっとボクの心に残っています。
そして,人生の節目節目に思い返しています。
思い返すのは,なぜか大抵おちこんでいるときです(笑)
そして,ボクを支え続けてくれています。

 話しは変わりますが,ボクが高校三年生の時,大好きだった祖母が亡くなりました。余命幾ばくもない頃,祖母の部屋で二人きりになりました。
その時,枕元に座るボクに祖母がこう言ったのです。
「あんたは特別なんだから,がんばんなさい」
ボクは首をひねってしまいました。
〈特別〉って・・・何だ?

「あんたは特別に優秀だから,がんばればすごい人になれるよ」
と言いたかったのか,
「あんたは特別にダメなんだから頑張らなくちゃいけないよ」
と言いたかったのか,
どちらなんだろう?

でも,祖母の言葉はずっとボクの心に残っています。
そして,人生の節目節目に思い返しています。
思い返すのは,なぜか大抵おちこんでいるときです(笑)
そして,ボクを支え続けてくれています。
(どれだけおちこんでいるんでしょうね,まったく)。

 ボクは,あなたたちにどんな言葉を残せたのでしょうか・・・。

―― 以上です。
ちなみにボクは小中高の通信簿をとってあります。
そして,中学1年1学期から3年生学年末まで,その時々の通信簿のコピーを貼って学級通信に載せてきました。別に自慢したいわけじゃありません。ボクは得意なことは得意,できないことはできないという分かりやすい人だったので,成績は5~2まで幅広くとっていました(ちなみに5段階評価です)。そして,やる気が湧いてからは明らかに向上していきました。そうした偏りや変化を子どもたちに見せることはそれなりに意味があるだろうと思うのです。少なくとも,この程度の成績の人だって,学校の先生になれるんだと,子どもたちに希望を抱かせる効果くらいはあるでしょう(笑)

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