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熱いお湯に浸かればそれで良し    ~~東新宿・金沢浴場

昭和の民宿で出される朝食。
ご飯に味噌汁。おかずは,アジか何かの干物,味付け海苔,梅干しとお新香,たまに納豆,そして卵料理(時に生卵)。
こんな感じでしたよね。

何の話かって,銭湯の話です。
昭和の銭湯はどこもおんなじ,こんな感じだったよね。
今もそんな感じ,それが,東新宿にある金沢浴場

紺色が潔い。

最寄り駅はJR総武線の新大久保駅東京メトロ副都心線の東新宿駅
大久保通りと明治通りとの交差点。
スーパー三徳の先,大久保通りから右手にすっと外れて下る坂がある。
突然目に飛び込む煙突。その下に「金沢浴場」がある。

突如出現します。

この煙突,すっと空にそびえていると思うと,すっと建物の陰に身をひそめる油断ならぬやつ。

暖簾をくぐる。
フロントで自分でロッカーキーを選ぶ。珍しいタイプ。
ロッカーに大小ある,どのキーが大か小か。
初めての人は女将さんに確認したほうがいい。

タイル絵はヨーロッパの湖畔風。
男女風呂にまたがり中央にドンと古城が建ち,上空に虹が架かる。
白く雪をかぶった山々(モン・ブランMontagne Blanche)。
あれ?手前の山よりも奥の古城が高いのはご愛敬。

「東京銭湯」より

カランの数は14。お湯はしっかりと熱湯
湯舟は3つ。左はジェットバス2つ,定員2名。
真ん中がバイブラ。定員2~3名。
右に見える竹囲い風の中は細長く四角の空を望めるミニ露天,定員2名。

金沢浴場全体がこじんまりとしているし,
すごい特徴があるわけでもない(失礼)。
でも,気持ちいい。
いつの間にかいつもの1時間が過ぎていた。
お湯の質がいいのか,肌はすっかり桜色!
吹き出る汗が心地よい
風呂は,熱い湯にゆっくり浸かればそれで良し!

「東京銭湯」より

金沢浴場さん,ありがとうございます。いいお湯でした。

ところが,この金沢浴場が突然の休業

併設のコインランドリーも閉店。

実は,東宝湯の大女将に「どうなっているんでしょう?」とたずねたことがある。すると大女将も「私たちもさっぱり分からないのよ」と困惑顔。
ビルのオーナーと銭湯の経営者は別の人で,金沢浴場は以前も休業したことがあり,それを引き継いだ方がいたということだった。

どうなることやら気をもんでいたら,嬉しいニュース。
金沢浴場が復活。墨田区にある「大黒湯」が経営を引き受けてくださる!

https://kumin.news/sumida/articles/386466

なんてありがたいお話でしょう。
金沢浴場が再開したら,もちろん訪湯してまたブログに綴ることにします。

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