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「淡さに安らぐ」~~新宿西落合・栄湯

休日のはずがついつい在宅勤務と化してしまう。
これはセンセイの性(さが)かも笑い泣き
某日,朝からにらめっこのPCから身を切り離し,
目指すは新宿西落合の栄湯。(最寄り駅は地下鉄大江戸線「落合南長崎駅」か西武新宿線「新井薬師駅」)
 
曇り空に冷たい風が一陣。やってきましたポツポツと。
大粒に変わる寸前に栄湯到着。

いかにも「デザイナー銭湯」らしい構え石庭のイメージ を醸しています。
石庭のイメージ感がすごい
白にまとめられた上がり口がまぶしいくらい

ロビーも脱衣場も上がり口同様きれいな白色で統一されている。
 
ロッカーは40。そんなに浴場は広かったっけ?
開けてみると,中央にタテ2列。正面奥にヨコ一列。それぞれ6つのカラン。つまりは18。
 
浴室はこじんまりして見える。でも,浴室のそこかしこが角が取れた丸みのあるデザインをしている効果に淡い照明(これも丸型)の効果が合わさったせいか狭さを感じさせません。
湯舟は,右手に「半露天風呂」と立ちシャワー2つに水風呂。左手に高温,中温の湯舟という配置。ここに22名はちょっと無理かなぁ。
中温は40度前後,高温が42度と,そして水風呂は25度。全体的にぬる風呂。
でも,栄湯はそこがいいのかも。

淡い照明,丸みのある内装,そしてぬるめの湯
--すべてが調和して安らぎの空間となっている気がします。
 

『東京銭湯マップ』より

中温には2基のマッサージ風呂。
奥が一段高いので座り込むと腰のマッサージ,足を伸ばして後頭部を浴槽の内縁(うちべり)に預けると肩や肩甲骨のマッサージになる。程よい強さで泡立ちも良し。いくらでも当たっていられそう。
 
水風呂は25度もあり,「夏のプールかよ」と思うけれど,バイブラになっているので意外と湯冷ましになります。
 
さて,名物は「孔子の湯」と銘打った半露天風呂。
中に入ると「格子」デザインのディスプレー。
きっと誰もが「こ・う・し」ねとツッコミをいれたくなるでしょう。
でも,「孔子の湯」の名は近くにある哲学堂にちなんでいます(東洋哲学=儒教=孔子)。
 
ちなみに浴室は男女週替わり。新宿の銭湯ではレアなサービス。
今日は女湯になっているもう一つの浴室にはサウナがあります。
その名も「釈迦サウナ」
実は一度も入れたことがないけれど,気になるなぁ。
 
孔子の湯に戻ります。
ここもまた岩風呂をイメージさせる内装と落ち着いた照明,湯上りの空間が広く,腰掛(木製ベンチ)も4名は座れる。こんな広い内湯がある温泉旅館に泊まれたら贅沢だなぁ・・・と,まったり。

『東京銭湯マップ』より

 メガネを外してぼやけた目には栄湯の淡い照明が一層優しく感じられます。はぁ~~っと安らぎつつ,気づけばいつもの1時間が経過。
外に出ると雨は止み,青空すら透けて見えました。

 日が暮れると淡い光が通りを照らし,映えます。

栄湯さん,ありがとうございます。いいお湯でした。

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