須田場好七の風景感考 1
その胡乱な男は、待ち合わせの時間に5分遅れてやってきた。カメラのレンズを拭いていると、つい時間を忘れてしまうのだという。
スタバ写真家。“スターバックスの紙コップ”が背景に対してどこまでインスタ映えできるのか、その限界値を探る男。(自身のインスタグラムにそう書いてある。)
私が、この神出鬼没の写真家の存在を知ったのは、BLUE CLASS KOBEのゲスト、首藤義敬氏が運営する多世代型介護施設「はっぴーの家ろっけん」を訪れたときだった。そこで秘書をしている高橋大輔氏との雑談の