「地下監獄ESCAPE」攻略&後書き

こちらはフリーノベルゲーム「地下監獄ESCAPE」の攻略＆後書き記事です。
（https://novelgame.jp/games/show/3325）

「地下監獄ESCAPE」をプレイしていただきありがとうございます。
こちらでは攻略情報と後書きを掲載しています。
後書きはネタバレ有なのでそこだけご注意。

攻略

B3F・独房
「あっネズミだ！」
"薬指の指輪"がヒント。メモに書かれている看守は三人いるが、結婚している看守は"マウス"のみ。

B3F
「左の廊下を通る」
男が叫んだのは右側なので看守も右の廊下から来ている。選択肢が出るので疑いたくなるが実はすごくシンプル。

B1F
「6101」
パスワードは「yaD htriB s‘kciM」なのでミックの誕生日を逆から読む。
"小柄な看守"がヒントになっており、看守と囚人の会話から小柄な看守がミックという名前であることが分かる。
日記は子ども扱いされることに怒っているのでミックのもの。
ミックは10/16にケーキを持ち帰っているので16日が誕生日。1016を逆にして6101がパスワード。
デイビットは最初のメモにあった"ケーキ"であり、誕生日が一日ずれている。

B1F・入口
「囚人の話をする」
ここに来た看守は"ケーキ"(デイビット)だが冗談は通じないのでかなり理不尽な選択肢。

看守長の会話は脱獄を失敗した回数で変わり、一度も失敗せずにここまで進めると正体を教えてもらえる。
脱獄失敗回数はタイトル画面で「NEW GAME」を選ぶとリセットできる。

ちなみにNEW GAME→セーブデータを読み込めば失敗回数0のまま再開できるので、TRUEエンドはそれですぐ回収できます。

「すぐ撃つ」
→一度でも脱獄を失敗しているとバッドエンド1
→ノーミスだとバッドエンド2

「すぐ撃たない」
→一度でも脱獄を失敗しているとノーマルエンド
→ノーミスでクリアするとトゥルーエンド

ここからは後書きです。

後書き

この「地下監獄ESCAPE」は、2016年に書いた短編小説「アンダー・ジェイル -地下監獄脱獄計画-」をゲーム用に大幅リメイクしたものです。
設定・展開が全然違うので、地下監獄という単語を除けばもはや別物になりました(笑)
昨年サークルで出した「ヘブンズ・ロワイヤル」はプレイ時間4時間と人を選ぶ作品なので、気軽にできる短編サウンドノベルを一度作ろうと思い作りました。
タイトルは脱獄なのでプリズン・ブレイク風に「地下監獄BREAK」にしようか迷ったのですが、正規の監獄ではないことと、現実から逃避するという意味でESCAPEになりました。

こちらは技術的な試みが強い作品で、顔グラなしで初挑戦のサウンドノベルになりました。
ティラノビルダーを使用しましたがほぼスクリプトを打ち込みましたので、スクリプトへの繋ぎとしても良い勉強になりました。

ヘブンズが自分らしさ90%とするなら、こちらは30%ぐらいだと思います。
なのでヘブンズ続編よりは絶対に先に出そうと決めていました。
UIとおおざっぱなシナリオしかできていなかった3月時点で「5月公開」と予告して首を絞めたのもそのためです。
ヘブンズ続編のスクリプトと同時進行していたので具体的な制作期間は分かりませんが、約3か月程だと思います。

エンド数
最初はノーマルエンドのみの一本道の予定でしたが、これでは物足りないのでは？と思い、公開直前にTRUE、BAD1、BAD2の3つのエンドを追加しました。
看守長がゲームオーバーになった回数を当てる会話と分岐、机の探索要素もそこで急遽追加しました。
このゲームオーバー回数で会話が変わる仕組みは「UNDERTALE」に影響を受けていると思います。
（実は初期タイトルのアンダージェイルをプリズンに変えたのは、TALEとJAILが似すぎていたからだったりします）

UI・デザイン
UIやマップはショッキングピンクとグレー、薄めのブルーで統一し、シンプルでスタイリッシュな雰囲気を目指しました。
このピンクを使ったのは女の看守長に支配された監獄という理由もありますが、ドラゴンフルーツの色というのが一番大きいです。
同じ夢魔を題材にしたキャサリン(ゲーム)もピンク多めのUIだったので、その影響があるかもしれません。
フォントなどの雰囲気は映画スーサイド・スクワッドに影響を受けた気がします。
また、監獄なのでロゴやエンディングでストライプを多用しました。
ロゴは先行公開していましたが、これは直感で作ったので10分もかかってません。
タイトル画面は鉄格子をしっかり描く予定でしたが、仮置きしていたシンプルなストライプの方が合う気がしたのでこのまま採用しました。
当初は鉄格子を掴んで叫ぶというインパクト重視の絵だったのですが、これそんな話か？と思ったのでマグショット風の絵に描き直しました。
クリア後にノアが鉄格子の前に出てきて名前が見える、というさりげない変化もあります。

エンディング
ストライプ背景とスクロールのみのシンプルなエンディングですが、英語から日本語に切り替えて洋画っぽい雰囲気を出しました。
上へのスクロールになったのは、地下から上に行く感じを出したかったからです。
最初は黒っぽく、上の方にいくとピンクに変わっていますが中々分かりにくいです↓

エンディング曲「SCARLET JOKER」は小説版のアンダー・ジェイルを書いていた2016年頃に作った曲です。
元々別のゲーム用に作った曲でしたが、そのゲームが没になったので再利用しました。

B1Fの集団脱獄について
ヘブンズ・ロワイヤルの後半で悪人を脱走させるシーンがありましたが、実はこちらが元ネタだったりします。
公開はヘブンズが先でしたが、こちらの方が構想は先でした。
本のタイトル「クズ★エンジェル」もヘブンズのネタですね。

登場人物
キャラの名前が複数あるので名前を覚えるのが大変じゃないかという不安がありました。
答え合わせをすると、下記の通りです。

A0344　/　ノア・アレン
主人公。冤罪で監獄に連行された。26歳の会社員。独身。
最初は看守長に気に入られ看守だったが、自分が無実であることをしつこく訴え、囚人に落とされた。チーズケーキが好物。
仕事にやりがいを見いだせず、つまらない人生だと思っている。
目の色は作品イメージカラーと同じピンク。
ドラゴンフルーツを指定したのは、形が炎に似ているから。
また、元看守なのでB3Fの構造や警戒レベルの仕組みを把握していた。
(暗証番号も把握していたが、変更されたことを知り焦っていた)

“マウス”　/　ジョン
主人公の独房を担当する屈強な看守。ネズミが苦手。
最近結婚した。選択肢を間違えると名前が分かる。

“キッド”　/　ミック
小柄な看守。2F担当。子ども扱いされやすい。
誕生日10/16をやたら気にしている。

“ケーキ”　/　デイビット
1Fの看守。ショートケーキが大好き。看守になったのは最近なのでノアを知らない。
誕生日は10/17でミックと一日違い。

看守長　/　サキュバス
女の看守長。その正体は男にとって理想的な姿で現れ、夢を見せる夢魔サキュバス。ルートによって人間になったりする。

看守長の顔グラは最初出す予定でしたが、あえてなしにしました。相手によって見た目も変わるので正解もありません。

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回作ですが、ティラノフェス2020までにもう一つ短編を作れるとは思えないので、他のゲームをプレイしつつまた長編を作ろうかとも考えています。
過去作のリメイクや、挫折した長編RPGを何らかの形で出すなどいろいろ考えていますが全部未定です。
2020年はあと「ヘブンズ・ロワイヤル　-Frozen Butterfly-」を出す予定です。
こちらは好みとやりたいことを詰め込みましたので、ぜひよろしくお願いします！