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「ヘブンズ・ロワイヤル -Frozen Butterfly-」後書き

※こちらはフリーノベルゲーム「ヘブンズ・ロワイヤル -Frozen Butterfly-」の後書き記事です。
前回同様ネタバレ全開なのでクリア後に見ることを強く推奨します。

はじめに

「ヘブンズ・ロワイヤル -Frozen Butterfly-」をプレイしていただきありがとうございます。
シナリオ・スクリプトを担当した豹牙です。
今回は解説事項は少ないですが、前作の後書きでは書けなかったことも書いていこうと思います。

今作は、前作の製作中に私が書いた小説「天国の夜想」が元になっています。
イラスト担当に見せた際、これをそのままゲームにするべきではという話になり、続編の製作が決まりました。
ゲームにするために多くの加筆・修正を繰り返し、現在の形になりました。
小説版からの大幅な変更点は"パラロス区を雪国にする"、"バルカの生存"、"ナルガとラグエルの心理描写追加"です。

当初パラロス区はエデン区同様暖かい場所でした。
旅をしているので前作と違った雰囲気を出したかったことと、私が息抜きで考えていた二人の冬服案もあって雪国になりました。(自分が考えていたルーシーの冬服はしっくりこなかったのでボツにしました)
バルカについては後述。
ナルガは小説版だと最後まで冷静でしたが、加筆で人間味や弱い部分が強調されたと思います。
セレナ殺害後に単独スチルを入れることになり、心理描写を増やしたのですが、後半の冷静さとつじつまが合わないな、とw
なのでバルカに感傷的になったり、ルーシーに対しても余裕がなくなった描写を増やしました。
ラグエルも小説版だと悲劇が見たいだけの天使だったので、他の天使に対するセリフが増えました。

この続編はロワイヤルがそこまで関わってこないので、初期タイトルに"ヘブンズ・ロワイヤル"は入っていませんでした。
ただこれだけでは続編だと分かりにくいので、ヘブンズ~とサブタイトルを入れることにしました。
サブタイトルは「Frozen Butterfly」(凍てついた蝶)と「Frozen Bullet」(凍てついた弾丸)で迷っていたのですが、今作は蝶が関わってくるので前者を採用しました。
後者はRPGの技の名前っぽいので没です。

実は「天国の夜想」の前にもう一つ、息抜きで小説を書いていました。
ナルガの生前を詳しく描いた過去編「Bloody Papillon」(血塗れの蝶)です。
これもせっかくなので活かそうと思い、今作の回想シーンに一部使いました。
幼少期、会社員時代~セレナの殺害がそれにあたります。
刺青を入れるシーンもありましたが、店の女との会話が長く、セレナと会う前に入れるとテンポが悪いのでカットになりました。
これはボツ予定でしたが、せっかくなのでクリア後短編に入れました。

今作でナルガを主人公にした理由は回想を入れたかったのと、ルーシーの過去と成長を前作で書ききったからです。
ルーシーは前作で好意などほとんど打ち明けており、二人の関係性を変えるにはナルガの方に変わってもらうしかないな、と。
(実はヘブンズ構想段階では、二人は前作時点でくっつけるつもりでした。しかし冒頭で恋をしているルーシーはともかく、ナルガは過去を考えると不自然だったのでやめました)
ぶっちゃけるとルーシーより動かしやすかったです。
前作でナルガに関しては「何かを企んでいる」「感情が読めない」といった言葉を多くいただいたので、彼に視点を置いてよかったと思います。
立ち絵の位置も前回はルーシーが右側でしたが今作は反対になっています。

ここからは各章解説です。
続編の伏線に関しては後半ナルガがラグエルにほとんど話しているので、実は解説することが少ないです。

1.庭園の毒蛾、悪夢

前作の章タイトルは全て英語でしたが、今作は日本語にして「〇〇の〇〇、〇〇」で統一しました。
前作よりは直球で分かりやすくなったと思います。
章タイトルの右下に蝶のシルエットがありますが、これは話の進度に併せて蝶の数が変化したりとストーリー性を持たせています。↓

チャプター案

パラロス区について
名前の由来はエデンと関係のある単語、失楽園(=パラダイスロスト)を略しました。
雪が降っていますが実際の雪国よりは暖かい設定で、全体的に薄着になっています。
ラグエルに至っては腕まくりをしていますが、これは天使だからです(笑)
ルーシーが寒いと言っているのに対し、ナルガが寒さを全く気にしていないのは理由があります。
悪人として殺し続けたことで、感覚がいくつか鈍っているからです。
セレナ殺害後の文「雪が肌に触れても、冷たさは感じられない。」、ルーシーが手を握った時の「何も感じられなかったこの体が、彼女の温度だけを感じていた。」もそれに繋がっています。
他に痛そうな部分に刺青を入れていたり、前作でも重傷状態で動く、死にかけても冷静でいるなどその片鱗がいくつかあります。

回想
同一人物ですが名前をノクターン表記にしました。
刺青を入れたことを境に、過去の自分を葬ったからです。
(クリア後短編は刺青を入れた後なのでナルガ表記になっています)
「あわれな道化師さんに過ぎなかった」は、セレナ登場時のセリフ「ねえ、あわれなクラウンさん?」からきています。
道化師は英語でクラウンなのでちょっとした言葉遊びです。
今作は騙(ころ)す、自由(しあわせ)等前作にはなかった類の文章があります。
また、回想は蝶を潰すシーンを除いて白黒にしました。
他にも作戦を練る時など、ナルガの頭の中の出来事は白黒になっています。

ナルガの夜中の外出について、ルーシーは全て気づいています。(カルラに会っていることは気づいていません)
彼を追いかけようか何度も迷っていますが、「何もするな」と言われている以上、下手に踏み込んで嫌われたくない気持ちも強いです。
そのため、宿の前で待つという選択をしています。

2.生存の天使、俳優

ルーシーとトランプをしているシーン
ほぼ雑談でストーリーに関係ないように見えますが、前作はロワイヤルがあって日常をほとんど書けなかったので書こうと思いました。
また「彼女の反応は見ていて飽きなかった」等の文が増えるので、ルーシーの見方が少し変わってくるシーンでもあります。
ババ抜きを選んだ理由はプレイヤー側に分かりやすいことと、JOKERに描かれているのが道化師だからです。

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この日の夜に会ったカルラはまだ記憶を失っていないので、嘘をついていません。
ナルガはカルラを疑っているので、わざと本名を名乗る等いろいろ策を張っています。
カルラが怪しいと感じたら始末するための策ですが、これが後の記憶を失ったカルラとの矛盾に繋がります。

ラグエルの登場シーンは、前作の天使ではありえなかった"一般人に紛れている"にしました。
またラグエルの好きな童話『テラード姫』は架空の童話で、アザゼルの愛読書でもあります。

戦闘シーンのBGMはいくつか候補があってすごく迷いました。
前作で使った曲は比較的明るめなので続編の暗めの戦闘に合わず、新曲を用意することにしました。
ナルガ視点に変わるので、最初はクールで落ち着いたBGMを中心に選んでいました。
そこで偶然自分好みのハードロック曲を見つけてしまい、ルーシー視点では使えなかった曲調だしいいのでは…と。
というわけで「Assassin」を採用させていただきました。
かっこよすぎて戦闘シーンが短いことが悔やまれます。
採用しなかったBGMの一部は個人製作の「地下監獄ESCAPE」で使わせていただきました。

3.少年の贖罪、孤独

バルカは当初名前がなく、(ルーシーが倒れたことで)苛ついているナルガに問答無用で殺される役目でした。
しかし考えてみればバルカを殺す必要がなく、ナルガは双子含めショタを殺しすぎでは?ショタキラーかな?と思ったことと、後味が悪いだけなので生存しました。
料理と5章の庭園の会話はその際に加筆した文ですが、料理のくだりは個人的に気に入っています。

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作戦を練るシーン
悲劇を読むシーンでもあるので、劇のような幕をシルエットにしました。
ルーシー視点だとナルガがいつのまにか作戦を考えていたので、前作でできなかった演出でもあります。
白黒背景は他に冒頭の牢屋や回想の彼岸花がありますが、基本的に自分が即興で背景を作ってゲームに入れて調整を繰り返しています。
中でもこのシーンはセリフがないので特に演出に苦戦した記憶があります。
退屈にならないよう、顔グラを表示したりといろいろ考えたのも良い思い出です。

二人のシーンはトランプを除けば全て夜です。
ナルガの本名が夜関連の名前なので、あえて夜に集めました。
そこで流れている曲も「nocturne」だったりします。(タイトルも「Nocturne Pour Piano et Strings」とNocturneが入っています)

4.悲劇の終幕、再会

夜のエデン区がここで再登場します。
前作の堕天使ラビは朝だったので、天使カルラが夜になったのも対比になっていていいなーと完成間近に気づきました。
ラグエルとカルラが屋根の上にいた理由は、セレナのように天使化を阻止されるのを防ぐためです。(スチルの背景を映える夜空にもっていくためでもありますw)
また、ラグエルが離れた屋根の上にいたことでナルガはカルラが天使化する、と確信しています。
カルラの天使化でナルガが全く驚いていない理由がそれです。
ルーシーも天使化は聞かされていましたが、実際に見て動揺を隠しきれていません。

天使カルラ戦のBGM「Frozen Labyrinth」は堕天使ラビのBGMを探している時に見つけたものでした。
この時点で続編のシナリオがほぼ完成していたので、天使カルラで使おうと決めていました。
サブタイトルにもFrozenが入ってるし雪っぽくてピッタリでは!と思っていたのですが、天使カルラ戦は雪のないエデン区でした(笑)

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この辺りのルーシーのセリフは普段より芝居臭くなるようにしました。
ルーシーがカルラを説得するセリフはほぼ演技で、同じようなことばかり言っています。
その状態できついことを言われたので罪悪感で泣いているという状況です。
この辺りは二人ともわざとやられているので、焦りの描写はかなり少ないです。
なので前作と比べて戦闘シーンを長引かせることが難しく、加筆前はラグエルの戦闘がもっと短かったです。

ラグエルが見ていた場所は、前作でベリアルとナルガが話していた場所と同じです。
ラグエルはロワイヤル中のことを知らないので特に関係はありませんが、前作をプレイ後に見ると気づくような小ネタです。
前作のベリアル戦で流れていた「intermission-EL」もここで流しました。
いわゆる勝ち確BGMですね(笑)

この辺りの伏線に関しては前作同様、ナルガが細かく解説しているので割愛します。
「あんた自身の悲劇としては、最高の幕引きじゃないか?」はラグエルの設定を考えていた時にすぐ思いついたセリフです。
「だからこれは、最期のわるあがきだ」これは言うまでもなく嘘です。

5.彼女の熱情、幸福

5章はラグエルを倒した後の話なので伏線もなく、エピローグに近いですが、この続編で最も書きたかった部分でもあります。

キスはプロット段階だとルーシーからする予定でしたが、躊躇っていた方が動いた方がいいのでは、と思い変更。
彼がルーシーの手を掴んでいるのは、前作のルーシーが恋をした瞬間(=手首を掴まれた時)の再現にもなっています。
あとこのシーンをどこにするかもかなり迷いました。
雪のロマンチックさをとって蝶の庭園を使うか、悪人らしく誰にも見えない場所を取るか、の二択です。
これだけ長く書いておいて外はさすがにどうなんだ、と思ったので庭園はバルカとの会話シーンに回し、後者を取りました。
スチルが出来上がった時に窓があったので、良い意味での予定外に一人でテンションが上がりました。
(実はこのシーン、小説版ではもっといちゃついてたんですよね← ルーシーが初めてだったことと、スチルを描いてもらうことを考慮してこうなりました)

「もう一回……」はどちらのセリフでもいいなと思ったので、あえてキャラ名を表示しませんでした。
二人のセリフとも解釈できるようになっていますが、自分の中では誰のセリフかほぼ確定しています。
また、二人が本名で呼び合うのもこのシーンだけです。

ルーシーがネックレスを着けるのもすぐ思いついたシーンで、シナリオ初期段階でもう書いてありました。
彼女がチョーカーをしていた理由は"野良猫らしさをなくす""戒め"などいくつかありますが、それを外すシーンを最後に入れようと思いました。

ラストの文『自分が殺した人と、恋をした――二度目の人生を』
これは前作の冒頭『自分を殺した人に、恋をした』の対になっています。

ED動画
自分は曲を選んだり、下塗りの手伝いをしたぐらいなのであまり詳しい話はできませんが、カルラのシルエットが天使になっていたり、キャラがフェードアウトする方向など小ネタが複数あります。
ぜひ見つけてみてください。
また、回想でもEDでも彼岸花が多く使われていますが、彼岸花には死や地獄などの意味があるそうです。

キャラに関する雑談

ルーシー / ルシフェル・C・サンレイズ
今作はナルガから見たルーシーを描いたので、かなり丸くなった印象です。
守られるタイプのヒロインではないのであまり弱さを見せないキャラでしたが、とにかく泣くシーンが多くなりました。
前作ではナルガに冷たくあたったり、怒ることも多かったのですが、今作では最初から恋心を自覚しているのでかなり柔らかくなっています。
かなり大胆な行動もありますが、彼女にとっては全て初めてです。

前作ではぺったんをよくいじられていたのですが、今作はそれが一切ないです。
気にするキャラがいなくなったと言うべきでしょうか。
セレナに言わせるのも少し考えましたが、それだと庭園でルーシーがナイフを出してしまい、展開が変わってしまうので没です。
(一応弁明しておくと、全くないわけではないんです。服で分かりにくくなってるだけですね…)

前作で書いた通り、ルーシーもそれなりに重い過去を持っています。
生前は両親がいない状態で、カルラとラビ以外から優しくされたことがありません。
なのでカルラの死後は暗い性格になっていましたが、その記憶を消されたことで本来の性格のまま二度目を迎えています。
もしルーシーが暗いままだと、前作の終わり方やナルガとの関係も変わっていたと思います。

ナルガ・N・ネビロス / ノクターン・J・クラウン
前作はかなり個性的な衣装でしたが、冬服になる今作は黒基調で落ち着きました。
彼もルーシーも暗めの色なので、白多めのカルラやラグエルとは対照的になった気がします。
目の色を赤にしたのは悪人感を出したかったのもありますが、全キャラ中最も血を多く見ているからという理由もあります。

過去に関してはかなり重くなったと思います。
前作の裏話で、彼が危うさを秘めていると言った理由がこれです。
前作では目をそらすことがほとんどなかったのですが、今回は嘘をつく際や考える時に目をそらす頻度がかなり多いです。
続編制作中に前作も自分でプレイしたのですが、前作と比べるとナルガの表情の変化はかなり顕著だと思います。
特に終盤の微笑は前作になかった表情でして、これだけ表示速度を少し遅めに設定しています。
ルーシーに告白された時の表情は驚きと同じように見えますが、若干耳が赤くなっていたり…。

初期は料理がド下手で、食べられるのがルーシーだけ、という設定だったんですが、幼少期を考えると料理ができないとおかしいのでは?と思ったので変更しました。
ハンバーグのくだりから人間味が表れてくるので変更してよかったと思います。

幼少期の姿は出番が短いのでイラストを入れませんでしたが、デザインは決まっています。
これを Twitterに投げるのも変だったので、ここにひっそり豹牙の落書きを投げておきます。 
この頃はまだ目が死んでません。

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カルラ・D・ヴリトラ
前作の終わり方で彼女の登場を予想していた方も多いと思います。
前作EDのカルラの後ろ姿が冬服だったことに気づいた方はいるのでしょうか…気になります。

記憶を失ったカルラは表情もあって中々怖い子になりました。
記憶失った直後にラグエルに色々吹き込まれているので、もはや別人になりました。
本来はきついことを言うキャラではないのですが、続編後もナルガはカルラに苦手意識を抱いていそうです。(それをルーシーにも言えなさそうですが…)

天使カルラですが、実は見た目のわりにあまり強くないです。
ルーシーに対し悲劇を与えるための存在なので、戦闘能力はラグエルがそのまま戦った方が上です。
当初、前作でカルラをラスボスにする(=ラビとカルラを同一人物にする)案がありましたが、ラビとはあまりにも中身が違うので没にしました。
続編でそれを再利用したということになります。
天使カルラと堕天使ラビを見ていると、この作品の男キャラは強くないのでは疑惑が出てきそうです(笑)

ラグエル
由来はアザゼルやベリアル同様堕天使の名前で、天使の中では最も古株です。
おそらく天使や天国に関しては一番詳しい存在だと思います。
デザインは髪型やブレスレットなどとにかく個性を重視しました。
前作ではおまけ絵の???やEDのラストでさりげなく登場していました。

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また、前作のベリアルのセリフに名前だけ出ていました。
ラグエルはロワイヤル中、エデン区を出てサボっていたので行方不明扱いにされています。
このアルメンという天使も続編4章の写真の部屋で名前が登場していますが、ラグエル以外はラビに殺されています。

設定は最初から変態バッドエンド厨で確定していましたが、甘党はシナリオ完成後に浮かんだ設定だったりします。
斧は槍としても刺せるようなデザインにしたのですが、ラグエル本人が戦うシーンがあまりないのが少し残念。
キャラを全てあだ名で呼ぶので、キャラ名が伝わらないかという不安もありました。
まとめると、ナルガ→ノッくん、カルラ→カルちゃん、セレナ→セレちゃん、バルカ→バルくん、アザゼル→アーくん、ベリアル→紳士くん、レミエル→レミー、ルシフェル(先代)→ルシファー です。
ルーシーは元々あだ名が浸透しているのでそのままです。
ラビだけは嫌いなのであだ名をつけていません。

セレナ・M・ハーレクイン
ノクターンが音楽用語なので、セレナーデから取りました。
苗字は道化師で、ナルガの本名と対になる名前になっています。
年齢は35歳です。ナルガは死亡時38歳ですが、セレナ殺害時は33歳なのでセレナの方が年上です。
デザインはタイトスカートなど大人っぽい服装を意識し、ルーシーとの共通点はかなり少ないです。
出来上がったイラストを見た時、意外と美人でスタイル良いな…と見る目が変わりました。
煽る表情を見て、もっと煽らせよう!とセリフを増やしたのはここだけの話。
彼女は恨まれても仕方ないような性格にしました。
ただ地味に共感できるところもあるらしく、内輪ではわりと好評でした。

バルカ・U・アイぺロス
名前の由来は舟歌=バルカロール、悪魔アイぺロスから。彼も音楽用語と悪魔の名前からきています。
ゲームにしてみるとナルガと名前が若干似ていることに気づいて、少し変更を迷ったキャラです。
サークル内ではバルカで定着していたので変更はしませんでしたが…。
フードや裏地の色など前作のナルガの衣装を少し意識しているところもあるらしいです。

バルカは死亡時10歳ですが天国で10年以上過ごしているので、実際はルーシーやカルラより年上にあたります。
ただ天国でも他の善人から子どものように扱われていたので幼さが残っています。これはサンダルフォンも同様です。

また、バルカは顔グラが存在する唯一の"善人"キャラであり、頭の上に輪があります。
この作品は登場人物がほとんど悪人なのと、善人の頭上に輪があるのは前作の冒頭でしか語られない設定なので、天使と間違われやすいキャラでもあります(笑)
他に善人に該当するのはナルガの母親ぐらいですね。

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今後ですが、前作後書きでも触れていた天使たちの過去編小説を投稿します。
これは前作を読んでいれば分かる内容ですが、投稿しなかった理由は"ラグエルが目立っていたから"が一番大きいです。
彼はこの続編を初見にしたかったので、天使過去編は続編後に出すことにしました。
他の天使たちとの絡みや、先代ルシフェルとアザゼル、ラビの関係について書いています。
こちらはラビ視点「side Angels」とアザゼル視点「Archangel's Desire」の2本を出す予定です。(10/2 こちらのHPで2つとも公開しました)
どちらを先に読んでも支障はありませんが、ラビ視点を先に見た方が分かりやすいと思います。
こちらの方もよかったらよろしくお願いします。
豹牙の絵ですが、ルシフェル(先代)の告知絵をここでひっそりと先行公開しておきます。

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ルーシーとナルガのその後については、小説なら正直いくらでも書けると思います。
続編後となるとかなり甘々な内容になりそうなので、これを投稿するかは迷います。

ヘブンズ・ロワイヤルは続編含めて、イラストとキャラデザ、動画に大きく助けられました。
自分が当初の予定通り一人で作っていたら、ここまでプレイされなかったと思います。
まず初期段階だと天使たちは全員白ワンピースの雑なデザインになっていましたし、エリスは謎のチャイナ服女になっていましたし…もしかしたらゲームにすらならず小説になっていたかもしれません。
自分より多忙の中、イラストを描いてくださった友人たちには感謝しています。
コロナが落ち着いたら焼肉でも奢りたいですね。

そしてプレイしてくださった皆様、ありがとうございました。
いただいたご感想、イラスト、どれも大切な宝物になっています。
ヘブンズはゲームとしてはこれで一段落になりますが、豹牙が気まぐれで短編小説やイラストを投稿することもあるかもしれません。
その時はまた付き合っていただけると嬉しいです。

ではでは!

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