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HYOGA式ずぼら中国語発音法①日本人なら、発音は後回しでいい!

こんにちは。速攻中国語の氷河先生です。19年の19号台風は1日で早く東京から離れましたね。昼前まで多くの店はまだオープンしていなかったのですが、今はいつも通りの東京って感じですね。先ほどちょっとお出かけして外の空気を吸いにいきましたが、少し口中がジャリジャリです。川の泥が砂になっていますね。いろいろと日本は大変だなと感じながら文章を書いてます。

さてと、今日の本題に入ります。中国語を学ぶ時、発音は後回しでいいです。

日本人にとって、語学の発音はいつも難関のようです。私の浅見ですが、これは日本人の国民性からだと考えられます。なぜ日本国民は多くの他国の人より、発音で経験する苦労が多いかというと、考えられる理由は二つあります。

理由一:日本人はおしゃべりではないからです!

例えば、知らないお隣さんの会話に、自然体で話を割り込める人は、東京では滅多にお見受けません。他の国、特に陸国家の人間なら、知らない人同士でも、生涯の親友のように、数時間会話盛り上げられます。その点からみると、多くの日本人、特に関東圏の方は「コミ症」と思ってもいいぐらいでしょう。

PS:関西人はこの類から外して結構です。

日本人が海外旅行をする時、会話を盛り上げている人同士が実は初対面であることによく驚かれているようです。多くの日本人にとって、他人の会話に割り込むには相当な勇気が必要です。本当を言うと勇気もなんもない!なぜなら、そもそも多くの日本人は、そういう気すらならないからです。

私が東京で住む10年間、道を尋ねる以外、単純に会話を持ち込んでくる人は、自分と同じく外国の身のほか、道端で座り込んでいる老人ぐらいです。外国人なら置いといてもいいですが、突然人を掴んで会話をふる人は、今の日本社会では、「おかしい」「怪しい」と、そういうふうに思われる傾向があります。

これは東京が成熟した都市文化で、人と人の距離が遠くなり、また人を警戒し、他人のことに無関心になりつつからだと考えられます。

しかし、会話とは、脳と口の運動です。自然に、脳と口の筋肉が必要で、常に鍛えなければいけません。それがしなくなると、衰えるのも当然のことです。今の日本では、2、3時間会話するだけでも疲れを感じてしまう人がいます。そういう方は外国人と2、3時間を会話するのは、もっと苦しく感じるのでしょう。そもそも母国語でさえ話す習慣がなくなている以上、外国語で話せ!というのは、難しいところです。

また、一人の外国人から見れば、多くの日本人はルールやグループでの「空気を読む」ことに、神経を使い果たしたように見えます。下手な発言はやめよう!沈黙は金なり!とばっかり自制をかけ、自己表現をしなくなり、次第にできなくもなっています。

こうして、おしゃべりに使える気力は元々少ないだけではなく、それどころか、さらに自発的に制限している社会のルールに従って、日本社会では、どこかで「よく話す人」のことを、うるさがっています。この現象は、日本の電車・新幹線・飛行機などの乗り物からも分かります。日本の交通機関の「静かさ」は、世界有名です。


面白いことに、中国国内で「比較的静かで言葉数が少ない」私のことですが、(信じらない人は是非中国に一度行ってみましょう(笑))日本では、いつも「パワフル」「声が大きい」「話が多い」「早い」「うるさい」というコメントを受けます。

卵が先か、それとも鶏が先かの論争と同じく、理由①と②のことが考えられます。

理由①日本人はおしゃべりではない!

理由二:日本語の発音が少ないです!

一人の語学学習者から見れば、日本語の発音は非常に少ないです。

母音は「あ、い、う、え、お」の五つのみで、子音は「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ」のように、極めて規則正しく組み合わせしています。もちろん、例外も少々ありますが、ほぼ「五十音図」の名の通り、50音(正確的には50だけではないですが)さえしっかりマスターしておけば、日本語の発音に苦労することはないでしょう。

しかし、他の国の言語の発音は、日本語より数倍や数十倍数多くなるだけではなく、日本語みたいに、規則正しく並ぶこともありません(ここからも国民性が垣間見れますね)。例えば、多くの方は英語のことを、6年以上学んでいますが、英語のスペルの数がはっきり言える方、どれぐらいいるのでしょう?少なくとも、私は言えません。

中国語になると、構造は確かに日本語の「s+a=さ」のように、子音と母音の構成の部分は一緒ですが、やっぱり数は多いです。ざっくと数えてみると、約400パータンがあります。

50から400!それは、しんどくないワケがない!

もちろん、問題は数だけではありません!発音は口の筋肉を使います。発音の数が少なければ、筋肉も自然に他の民族より劣っています。例えば、英語や中国語にある以下のような発音:

「r」のような「舌を上に反って」発音するもの、
「f」「v」のように「唇を軽く噛んで」発音するもの、
「p」のように「唇を震わせる爆発」的な発音、
「girl」の「ir」のように「喉ちんこを震わせる」発音…

日本語ではしない発音、というより使わない唇・舌・喉の筋肉の使い方がたくさんあります。発音とは脳ではなく口の筋肉の働きです。筋肉のことですから、発音も楽器やスポーツと同じく、出来映えは確かに個人差が出ますが、大抵練習すれば、誰にでもできます。

練習さえしとおけば!の話ですが。理由①のこともあって、日本では、そもそも練習するチャンスが他の民族より少ないです。じゃあ、その肝心な理由①を克服するには、性格(もしくは国民性)を変えることからやらなければいけないのか?と。それも至極困難なことです。

もちろん、一つの語学に本気でのめりこんで、見事に性格を変えた人もいますが、最初から無闇に難関をチャレンジするのは、少々無謀だと思います。語学学習というプロセスは長期戦に持ち込んでもいいですが、会話とは、いつから行われてもおかしくない、不意でまた瞬時で終わるゲリラ戦のようなものです。

会話は戦!「戦い」だからこそ、自分の短所を人の長所と勝負する自体、自滅そのものです。困難な道だと知りながら、敢えて立ち向かうのは実に勇敢な話ですが、勝ち目がないと知りつつ、尚、戦い法を見直さず固辞するのも、やや愚かに感じます。

じゃあ、どうすれば勝ち目が高くなるかというと、HYOGA式ずぼら中国語では、発音のことを後回しています。しかし、試験や資格を受けるには、発音表記の知識が若干必要です。また話するにも多少の発音テクニックがあった方が発音が綺麗になります。こうしたことは、最初の段階でも少し時間を割いてあげても大丈夫です。大抵、小一時間もあれば簡単に片付けられます。すぐに知りたい方は、拙著『3分でつかむ超実践中国ビジネス会話』のプロローグをご参考してください。少し待たせる方は、ぜひ次回の内容をお読みください。

ではでは、またいつかどこかでお会いしましょう!

陳氷雅

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