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読書記録「老犬とつづ井」

 今まさに、結構な文字数書いた記事が自分の不手際で全部飛んでったのでとても厳しい気持ちなんですけど、つづ井さんの新刊がめっちゃよかったという話がしたいので書き直します。

 つづ井さんというコミックエッセイの作家さんが好きなのですけど、そのつづ井さんの新刊が「老犬とつづ井」というタイトルの通り、年老いた愛犬Aとの日々を綴ったエッセイという事で、こんなん絶対泣くじゃん…と思いながら買って読みました。たくさん泣きました。

 本の中で好きだった部分とかも長々書いてたけど全部飛んで消えたので、その辺の良さは各自読んでいただくとして…私は、つづ井さんが一貫して「愛犬Aの気持ちを察することはできるが、完全に理解はできない」というスタンスだったのがすごく好きでした。この本の発売に際して公開してたnote記事でも似たようなことを「自分との約束」として挙げていて、この人は信用できる、と確信したのです。

 つづ井さん、とても優しくて温かい人なんだろうなってエッセイ読みながら勝手に思ってたんですが、それが勝手に確信に変わった感じです。
 なんていうか、どこまでも愛犬Aを「意思のある家族の一員」として尊重していると感じられて、愛犬Aは本当に家族に愛されてその生を終えたのだと思うともう泣くしかなくて。そういうふうに家族に愛されて、幸せな生を全うした犬がいるという事実が尊くて仕方なくて、残念ながら私には「愛犬」と呼べる存在が今はいないのだけど、いつか「愛犬」や「愛猫」その他あらゆる「愛」と暮らすことになった時は、全力で彼や彼女を愛したいと思いました。

 最近は全く集中力が続かないんだけど、なんか久しぶりにウワーっと読んでウワーっと感想を書きたい!となった作品でした。絵日記だから読みやすかったのもよかったのかも。
 作品冒頭の「愛犬とは愛が犬の形をしているという意味です」という言葉、めちゃくちゃ良すぎるので、手の甲とかに刻んで常に読めるようにしておきたい。

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