目的がないからこそ、自由な発想が芽生える? - アイデンティティベースの目的とは?
みなさんは何かを始めるときどんな動機をもっていますか?
・70キロまで太ってしまったから元の体重までダイエットとか。
・海外の〇〇の大学に留学して□□に就職して△△の業界で働くとか。
明確な目的があることが何かを始めるときの絶対条件だと思っていませんか?
この勘違いではじめようー、はじめようーと思って1年、5年、10年経っても何も始めて良いない人は沢山いるのではないでしょうか。
なので今日はこのnoteで以下を解説していきたいと思います。
・目的とは?
・アイデンティティベースの目的がより重要だと思う理由
このnoteを書いている僕は、現在IT業界にいますが、これまでバドミントンを中高大の10年間、ロンドン芸術大学に23歳で入学、ロンドンをベースでヨーロッパを中心にファッション業界でフリーランスを3年間、ベトナムのダナンでオフショア開発のプロジェクトマネージャー、スクラムマスター、ウェブディレクターを6年間、そして今に至ります。
今では僕の人生もなんとなく方向性も定まってきて、形も少しずつ整ってきていますが、はじめから立派で明確な目的をもって行動していたわけではありません。
ただただやってみたいという気持ちを大切にして行動し、1つずつ小さな階段、ときには全く違う階段を上がってきただけでした。
その経験からわかったことは、何かを始めるときに立派な目的をもつ必要なんてないということです。
そのことがわかればきっと誰でも気軽に色んなことを始められるようになるのだと思います。
それでは早速その目的について多くの人が勘違いしがちな点についてまず解説していきます。
それでは早速その目的について多くの人が勘違いしがちな点をまず解説していきます。
目的とは?
目的をネットで調べると以下のように出てきます。
得ようとしてねらう対象。到達したい状態として意図し、行動を方向づけるもの。
めあて。
つまり自分が達成したいことになります。
達成したいことと考えるとついついイメージが湧きやすい結果が頭に浮かびますよね。
実は目的は2種類に分類できます。
結果ベースとアイデンティティベースの2種類です。
結果ベースの目的について
結果ベースの目的は、「結果が全て」という考え方です。
つまり、目標の達成や成果物の品質を重視し、それに基づいて行動や取り組みを評価する方法です。結果ベースの目的では、最初に具体的な目標を設定します。
そして、その目標が達成されるかどうかや、成果物が期待通りの品質を持っているかどうかを評価します。
このアプローチでは、目標の達成度や成果物の効果を数値や定量的な指標で測定します。
結果ベースの目的は、効率的に目標を達成し、良質な成果物を生み出すための手法です。
組織や個人の目標設定やパフォーマンス評価、プロジェクト管理など、さまざまな場面で役立ちます。
例えば、僕たちが英語を頑張りたいと思ってTOEICの勉強をするとします。そこで目指すのがTOEICで900点を目指します。
つまりTOEICで高得点を取るというのが目的となります。
アイデンティティベースの目的について
アイデンティティベースの目的とは、個人や組織のアイデンティティや核心的な価値観に基づいて行動し、目標を達成することを指します。
このアプローチでは、自己理解やアイデンティティの確立が重要視され、個人や組織の独自性や使命感が行動の基盤となります。
アイデンティティベースの目的には以下の特徴があります:
1. 自己理解とアイデンティティの確立: アイデンティティベースのアプローチでは、まず自己理解を深め、自身や組織の核心的な価値観や目指す方向性を明確にします。これによって、行動や取り組みが自己のアイデンティティに基づいて意味のあるものとなります。
2. 使命感や独自性の重視: アイデンティティベースの目的では、自己や組織の使命感や独自性が重要視されます。目標達成や成果物の品質だけでなく、その目標や成果物が自己や組織のアイデンティティに適合しているかどうかが評価の基準となります。
3. 長期的な影響と継続性: アイデンティティベースの目的では、単なる目標達成だけでなく、行動や取り組みの長期的な影響と継続性も重要視されます。自己や組織のアイデンティティが持続的に反映される行動や戦略の選択が求められます。
4. 個別性と多様性の尊重: アイデンティティベースのアプローチでは、個人や組織の個別性と多様性を尊重します。自己や組織のアイデンティティに基づく行動は、他者とは異なる独自のアプローチを取ることがあります。
アイデンティティベースの目的は、個人の自己成長や組織文化の形成、意義ある行動の実現などを重視するアプローチです。
自己理解やアイデンティティの確立が個人の方向性を示し、行動の意義や目的をより深く理解する手助けとなります。
例えば、何をしたいかわからないけどロンドンに行きたい!!だからいく!!
実はこれも立派な目的になります。
ちなみに先程あげた例は僕の実体験です。
約10年前、自分が何をしたいのかわかってませんでしたが、とにかくロンドンに行きたいと感じ、英語も話せない、知り合いもいない中、渡英しました。
そのときの僕の目的はなんだったのかというと、自分の気持ちに素直な人間でいたいということです。
それが僕のアイデンティベースとしての目的でした。
このように目的には2種類あります。
当時、目的と言われると結果ベースのことしか頭にありませんでした。
だから何か行動する際に明確な結果ベースの目的がないと不安になるときもありました。
けどこうなりたいとか、こう在りたいという思いも立派な目的であることに気づいたと同時に、継続や忍耐といった自分の強さになるという結果ベースよりも重要であると実体験を通じて感じました。
ここからはアイデンティティベースの目的がより重要だと思う理由について解説します。
アイデンティティベースの目的がより重要だと思う理由
僕がこれを信じている理由はこれまでの生き方にあります。
冒頭でもお伝えした通り現在IT業界で働いていますが、これまでアスリート、海外の大学進学、ファッション業界、そしてベトナムでオフショア開発、と色々やってきて今に至ります。
直近10年間は海外で生活と仕事をしてきました。
しかし僕は帰国子女でもなく、幼少期から親に英才教育を受けていたわけでもなく、一般的な家庭で普通に育ちました。
そんな僕ですが、親友と二人で行った大学の卒業旅行のタイで大きなカルチャーショックを目の当たりにし、海外に対する考え方が大きく変わりました。
そこで僕は、「日本にとどまっていてはいけない!!」と直感的に思いロンドンに行くことを決意し行動に移しました。
今あのときの行動を振り返ると、一見ただ直感に従ったテキトウな理由のようですが、立派な目的をもって行動していたのだと解釈できます。
つまり僕は結果ベースの目的ではなく、「今の自分が感じる気持ちに素直に行動する人間でいたい」というアイデンティベースの目的に向かったわけです。
結果的にあのときの行動が今の僕を作る大きなきっかけでした。
正直言うと、当時僕は周りの人たちにそれっぽい理由を作ってロンドンに飛び立ちました。なぜなら周りは色々と不安にさせるようなことばっかり言ってくるんですよ。(両親はめちゃ喜んでくれてました。)
けど、みんなが納得するような立派な目的(結果ベース)なんて当時ありませんでしたし、自分に何ができるか、どんな結果をもたらすかなんて全くわかっていませんでした。
ただ1つわかっていたことは、ロンドンに行くと決めた時とてもワクワクしていたことです。
この気持ちはめちゃくちゃ鮮明に覚えています。
英語も話せないし、現地に知り合いもいない僕のこの気持ちはほとんどの人に理解されませんでしたが、ただ純粋にこの気持ちに従って行動しました。
そしてこのアイデンティティベースの目的をもって行動すると、なにか困難なことがあって辛くなっても、頑張って耐えられます。何か飽きてきても継続できます。
自身の経験から僕はアイデンティベースの目的の壮大なパワーに気づきました。
だから、「なんかやってみたい!」って気持ちに自信をもって行動したら良いと思ってます。
最後に
このnoteでは以下2つを解説してきました。
・目的とは
・アイデンティティベースの目的がより重要だと思う理由
目的には結果ベースとアイデンティティベースの2つの種類がありますよね。
僕が何を一番伝えたいかというと、自分の何かを始める動機が結果ベースでなくても、始めたい気持ちがあるならば絶対に始めたほうが良いということです。
結果ベースの目的がないと人ってけっこう始めることを怖がるじゃないですか。
副業のためにブログを始める。手に職をつけるためにプログラミングを勉強する。
昇格するために英語学習をする。
こうやって結果ベースの目的をつくると人は安心して行動できるんですよね。
逆に結果ベースの目的はないけどアイデンティベースの目的はある。
けど結果ベースの目的が常に優先される。
なぜなら周りはアイデンティベースの目的を口にすると「やめとけ」って言ってくるんですよね。
アイデンティベースの目的が存在するなんて知らないからです。
もし僕が「明確な目的がないから行動するのは今ではないよね」と思っていたら人生の大きなターニングポイントを逃していたと思います。
「将来どう活きるかわからないけど興味あるし楽しそうだな。」
これも立派な目的です。
やる事を考えたときにとてもワクワクする気持ち。そしてその気持に素直でいたい。
これがアイデンティベースの目的だと思います。
僕が習慣の文脈でアイデンティティベースの考え方を書いた記事が「Atomic Habitsが習慣の全て – 1日10分で人生を変える」です。
こちらもお時間あればこちらもぜひ読んでみてください。
周りの人から納得してもらえない目的でも自分がやりたければ行動しちゃえばいいんです。
ではまた。ごきげんよー。
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