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【例文あり】日本語教師こそChatGPTを使うべき

日本語教師のみなさん、AI使ってますか?
今日は日本語教師にとってAIツールは強力なアシスタントになるんですよ、というお話です。
ちなみに記事タイトルの画像もAIに描かせてみました。

日本語授業におけるChatGPTの活用法、みなさんはどんな使い方が思いつきますか。教案、例文、練習問題などいろいろな使い方があると思います。
私も数ヶ月前から実験してきましたが、一番便利だなと思ったのは台本作成です。

最近、JLPT N2以上お持ちの生徒さんからビジネス日本語指導の依頼がよくきます。尊敬語・謙譲語などの丁寧語について教えるのはそれほど苦労していないのですが、生徒さんがそれを使いこなせるようになることが本来のゴール。しかし尊敬語・謙譲語って使って覚える部分もあるじゃないですか。
したがって、会話ベースに落とし込まれたレッスンをやるのが一番いいですよね。
でも、ビジネス日本語でそういう教材って見かけないんですよね。たまにはそういうのもあるんですが、言葉遣いがやや古臭かったりします。

このような経緯から自分で会話ベースの教材を作った時期もあります。これって結構時間が掛かるんですが、その割に不自然な会話になりがちなんですよね。ということでダメ元でChatGPTに作らせてみました。
AIさんが作ったフォローアップ電話の会話スクリプト

営業:お電話ありがとうございます。〇〇株式会社の△△と申します。
顧客:はい、こんにちは。こちらは□□株式会社の○○と申します。
営業:先日は弊社の製品にご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございました。
顧客:いえいえ、こちらこそ、貴社の製品は非常に魅力的でした。
営業:そう言っていただけて、大変光栄です。本日は、製品の詳細やお見積もりについてお伝えしたくご連絡させていただきました。
顧客:はい、ぜひお聞きしたいです。
営業:では、まず製品の特徴についてご説明させていただきます。弊社の製品は、(中略)という点が他社との差別化になっております。
顧客:なるほど、それはすごいですね。実際に使ってみたらどんな感じなんでしょうか?
営業:実際に使っていただくと、(中略)という効果が期待できます。もちろん、お客様の環境やニーズに合わせてカスタマイズも可能です。
顧客:カスタマイズもできるんですか?それはありがたいです。
営業:はい、弊社ではお客様の満足度を最優先に考えておりますので、どんなご要望にも柔軟に対応させていただきます。
顧客:それは素晴らしいですね。では、お見積もりはどうなっていますか?
営業:お見積もりにつきましては、こちらの資料をご覧ください。弊社では今月末までにご契約いただくと、特別割引価格で提供させていただきます。
顧客:特別割引価格ですか?それは魅力的ですね。では、今月末までに検討させていただきます。
営業:ありがとうございます。何かご不明な点やご質問がございましたら、お気軽にご連絡ください。今後ともよろしくお願い申し上げます。
顧客:こちらこそありがとうございます。それでは失礼します。

なぜか人間が作るより自然な会話になりました。AIはこれをわずか1分で書いてくれるんですよ。言い回しについては多少手直しする部分もありますが、これだけ完成度が高ければそれも苦になりません。
これを私がゼロから書いたら多分2時間は掛かりますね。

具体的なシチュエーションや、会話の流れはプロンプトで指定できます。見積金額が前回より高くなったことへのクレーム対応、事情説明と代替案の提案まで、といった指示をAIさんに出すことでより精度の高い台本を書いてくれます。

この台本を元に読み合わせ練習や文法的な分析などのレッスンができますね。以上でございます。


よろしければサポートよろしくお願いします。日本語教師を目指す方への参考になれば幸いです。