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タイで日本語教師として働く際に気をつけるべきこと

日本語教師として働く醍醐味のひとつは、海外でも働けるということ。
タイ旅行がきっかけで日本語教師としてタイに住んでみたいという人もいると思います。

今回はタイで日本語教師として働くさいに気をつけるべき点を紹介していきます。10年いろいろな階層のタイ人の方と関わったり、日々のニュースを踏まえてのおっさんの感想です。

1.親日国ではない

日本食やアニメが親しまれていますが、特に親日国というわけではありません。もちろん反日国ではありませんが、ニュートラルという表現がいいと思います。
単に日本食が美味しい、アニメが面白いというだけであって、日本という国に対して特別な感情は持ってません。
社交辞令的に「日本は本当にいい国ですよね」と言われることもありますが、その程度です。

つまり何がいいたいかと言えば、日本の常識ややり方を押し付けてはいけないということです。例えそれがより良いソリューションであっても。


2.隠れ階級社会

あまり知られていませんが階級社会の国です。もちろんインドのようなカースト制度的階級ではありませんが、明確な差別があります。
出身地域とコネ、人種による階級が存在しています。

出身地域というのは都市部か農村部かという感じで緩やかな差別があります。差別は本来あってはならないものですが、倫理観や衛生観、人生観など実際大きな差があるのも事実です。また教育の質も極端に違うため、都市部と農村部で価値観が全く異なるという印象です。

したがって、バンコクと地方でも同じ国とは思えないギャップがあります。また、地方でも都市部と農村部では全く違う社会になっています。
アメリカのようなヘイトクライムがないだけ安全な外国とも言えますが。

つまり外見や人柄だけで深く関わると危険な場合もある、ということです。
性善説的な行動は外国では本当に危険です。
技能実習生向けの日本語学校に務める方は生徒との距離感にお気をつけください。


3.隠れ銃社会

これもあまり知られていませんが、タイでは毎日銃にまつわる死亡事件や殺人事件が起きています。
最も多い原因は夫婦、恋人の関係のもつれによるもの。浮気やDV、アル中、違法薬物などが珍しくない国なので、女性が関係を断つことも日常茶飯事です。それが原因で逆ギレした男性が銃で命を奪う。毎日起きてます。

タイでは銃の所有には公的な許可が必要です。ですが、実際は違法に横流しされた銃で溢れています。TwitterやFacebookで探せば1丁3万円で買うことができます。詳しく説明していくと1記事分になるのでここでは割愛。

ここでのポイントは、タイ人と無闇に揉め事は起こさないということ。クルマのクラクション1つで殺傷事件も起きる国です。どれだけ相手が間違っていても揉めないように。
また女性の場合は、どれだけ容姿・性格がストライクゾーンでもよく見極めてからお付き合いするように。付き合ってから豹変する男性も珍しくありません。


4.地方はバイク・クルマ無しでは生きていけない

バンコクの場合、BTSやMRTなど公共交通機関が充実してるので、移動に困ることは少ないと思います。※ただしタクシーは除く。
ですが、地方の場合、電車はおろか路線バスすらない場合が一般的です。トラックを改装したソンテウはありますが、便利とはいい難いですし、事故で亡くなっている方もいらっしゃいます。

つまりバイク、クルマでの移動が必須となります。スーパーどころかコンビニすら行くことができません。自転車は?と思われる方もいらっしゃいます。ですが、直射日光が強烈なタイにおいては自転車は走るオーブンになります。また野犬も多いので自転車の移動は危険です。

おすすめはクルマです。バイクはといえば、タイでの交通死亡事故の7~8割はバイクです。また交通死亡事故自体、人口比では日本の8倍。世界第2位と言われているぐらい死亡事故の多さで有名です。乗るならクルマ一択。


まとめ

「タイで日本語教師やってたけど、全然大丈夫だったよ?」という方もいらっしゃると思います。もちろんそれはそれで大丈夫だったのでしょう。

あくまでも個人の見解ですが、判断に迷った時の参考にでもしていただければと思います。


よろしければサポートよろしくお願いします。日本語教師を目指す方への参考になれば幸いです。