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マイクロ水力発電『Crutto クルット』を開発している(株)ユームズ・フロンティアの…

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マイクロ水力発電『Crutto クルット』を開発している(株)ユームズ・フロンティアの林です。 製品開発における記事が多くなりますが、再生可能エネルギーやものづくりの分野に少しでも興味を持っていただければ幸いです。 https://crutto.tech/

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これから広がるカーボンクレジットって何?

こんにちは! 今日は【カーボンクレジット】について ①どんな仕組みなの? ②日本でも使えるの? ③企業が収益を上げる方法とは ④再生可能エネルギーは登録対象? ⑤申請手続きって手間がかかりそう・・・ ⑥炭素市場についての世界の潮流は? この6点について解説していきます。 ①カーボンクレジットとは何なのか?  カーボンクレジットは、温室効果ガス排出量を削減するための重要な要素です。それらの内容と仕組みについては次のとおりです。 1. 定義:  カーボンクレジットは、

    • マイクロ水力発電事業が6年を経過し私が思う事

      (株)ユームズ・フロンティアの林です。私は製造業向け工作機械の売買、レンタル事業を2014年に創業し、約10年が経過しました。2018年1月からは新規事業としてマイクロ水力発電の研究開発を始めました。それも今年で6年が経ち、2024年は7年目の年です。  私たちはマイクロ水力発電の構成の中で最も発電ロスが多いとされる「水車(水を受け止める回転部品)」を独自開発することで、マイクロ水力発電に関するコア技術を習得しているものの、ハードウェアの開発はTry&Errorのサイクルに時

      • 【工作機械】の魅力とは?

        工作機械はさまざまな業界で幅広い用途があり、さまざまな製品の製造と成形に不可欠です。彼らの魅力は、いくつかの重要な要素にあります。 1.精度: 工作機械は非常に正確で正確な操作を実行できるように設計されており、航空宇宙、自動車、医療機器の製造など、厳しい公差が必要な業界にとって重要です。複雑で複雑な部品を最小限のエラーで作成できるため、安定した品質が保証されます。 2.カスタマイズと多用途性: 最新の工作機械は幅広い操作を実行するようにプログラムできるため、さまざまな

        • 再生可能エネルギーは儲かるのか?【投資目線】

          こんばんは。(株)ユームズ・フロンティアの林です。 本日は私たちが開発するマイクロ水力発電だけでなく、太陽光発電や風力発電などの分野も含め、再生可能エネルギーに投資をしてはたしも儲かるのか?といった投資家目線で解説します。 再生可能エネルギーは収益性が高くなりますが、収益性は、特定の再生可能エネルギー技術、場所、規制環境、プロジェクトの規模、資金調達条件、市場状況などのさまざまな要因によって異なります。再生可能エネルギーの収益性に関して考慮すべき点がいくつかあります。 ①

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          配管設備の水を利用して発電できる!?

          配管の水を使用する水車は、通常、「インライン水車」と呼ばれます。これらの水車は、都市の水道網や灌漑システムなどの配管内を流れる水から発電するように設計されています。 開発状況の概要は次のとおりです。 用途と利点: インライン水車は主に、配管内に豊富な水の流れがある場所で使用されます。これらには、次のようないくつかの利点があります。 エネルギー生成: 流れる水の位置エネルギーを利用することで、インライン水車は電力を生成することができ、その電力は、小規模な電力需要や配水シ

          配管設備の水を利用して発電できる!?

          "Crutto" データセンターが意外な設置場所に!?

          Cruttoは配管の水を利用して発電するマイクロ水力発電装置です。 そのCruttoが意外な設置場所として、データセンターがあるビルにも導入できるという話をさせていただきます。 データセンターに水が流れているの!?と思われる方が多いと思います。 それが流れているのです。どこかというとデータセンターはサーバーを24時間稼働、運用しないといけないため熱を持ったサーバーを常に冷やし続けます。 それも空調用エアコンのようなもので温度を保ちます。 その空調を冷やすために水が使われ

          "Crutto" データセンターが意外な設置場所に!?

          Crutto 温泉施設への設置について

          私たちが開発するマイクロ水力発電「Crutto」は、なんと温泉にも設置ができます。 しかし源泉では硫黄などの成分からあまり好ましくありません。 ではどこに?といった疑問が上がりますよね・・・ 狙いはスーパー銭湯です。例えば健康ブームでもある昨今ではジムなどに銭湯が併設されていたり、ビジネスホテルの上階には銭湯がありますよね。 それらの温泉は衛生上、常に地下にあるろ過装置を循環しています。 温泉から使用された水は自然の落差を使って、下のろ過装置へ流れ込みます。 ろ過装置でき

          Crutto 温泉施設への設置について

          マイクロ水力発電『Crutto』がメーテレ「サクセス」に登場

          2022年9月12日、メーテレの「サクセス」という番組の取材を受けました。 こんなスケジュールで1日撮影を行いました。 8:00 名古屋テレビスタッフ来社。撮影準備。 8:30 社長インタビュー撮影 9:30 在庫チェック風景撮影 10:00 社内打合せ風景撮影 10:30 現場作業撮影 11:30 社内設備撮影 13:00 マイクロ水力発電他社様見学風景撮影 15:30 水力発電試験設備撮影 16:00 後片付け、解散 ざっと、こんなスケジュールで撮影

          マイクロ水力発電『Crutto』がメーテレ「サクセス」に登場

          電気の需要と供給について

          現代の私たちの便利な暮らしは、電力なしでは成り立たちません。電気がなければスマホやパソコンはもちろん、電車は走らないし、クレジットカードの使用や銀行預金も引き出せなくなります。 そのため、文明社会の根底を支える大事なインフラの一つであり、電気の安定した供給が非常に大事になります。今回は需要と供給の関係について考えていきましょう。 電気は溜めれない水ならばダムや貯水湖に貯めておけますが、発電所から供給される交流電気はその性質上、基本的には貯めれません。リアルタイムで変化する

          電気の需要と供給について

          燃料電池について

          燃料電池は電池と名前が付いてますが、一般の方が思い描く電池とは少し違い。化学反応を起した時に発生する電気エネルギーを、電池から得る方法で電力を発生させています。そのため、電池の中に蓄電しているのではなく、水素やエタノールなどの燃料を供給して電気を作る小型発電機の方がイメージとしては近いです。 私たちの身近な物では、車では水素カー、ご家庭ではエネファームなどに使われています。今回は着実に普及している未来のエネルギー燃料電池に付いて詳しく考えていきます。 主な活用方法現在、燃

          燃料電池について

          電気の歴史

          電気に関する現象は古くから知られてきましたが、科学の対象としては17・18世紀になってからです。 電気が実用化されたのはさらに後のことで、19世紀後半になって産業や日常生活で使われるようになりました。 その後、電気のエネルギー源としての使用方法の並外れた多様さにより、交通機関の動力源、照明などほとんど無限の用途が生まれました。 その多様な特性から電気通信、コンピュータなどが開発され、広く普及し、商用電源は現代産業社会の根幹となりました。 ここではもう少し詳しく時の流れ

          電気の歴史

          プロダクト開発の難しいところ(水力発電編)

          ユームズフロンティア代表の林です。 今回はものづくりベンチャー企業では共通する部分も多い、製品開発にあたって難しい点などを私の経験からお話しします。 2018年から本格的に水力発電のコア部分である水車の開発をしてきました。 はじめは知識がない分、あまり時間をかけずに市場に投入できる感覚でした。 実際には市場に投入できたのが2021年の秋ごろで4年近くかかりました。 その理由は、水力発電は昔ながらの技術は使っているものの、流体、機械構造、電気、材料、土木などさまざまな分野

          プロダクト開発の難しいところ(水力発電編)

          事業拡大について

          ユームズフロンティア代表の林です。 今回は少しでも未来をよくしたいと思う私たちの取り組みについてお話します。 私たちは2014年に創業し、三重県鈴鹿市を拠点に製造業向け中古機械の買取・販売事業で成長してきました。 2018年からは再生可能エネルギー分野のマイクロ水力発電『Crutto クルット』の開発に着手し、今後の事業の柱として位置付けています。 これからは製造業の悩み事全般を支援できる【トータル支援会社】として成長していきたいと考えています。 設備投資として中

          事業拡大について

          売電と自家消費のメリットとデメリット

          小水力発電は、2012年7月からスタートした再エネ固定価格買い取り制度(FIT制度)の対象となる5種類の再生可能エネルギー電力(再エネ電力:太陽光発電、風力発電、地熱発電、バイオマス発電、小水力発電)の一つであり、政府が積極的に再生可能エネルギーの導入を支援するために、これらの再エネ電力を、電力会社に一定の価格で買い取ることを義務付けた制度です。 この制度では、年度ごとに決められた価格によって、その後、10年~20年間にわたって、電力会社が買い取らなければならないのです。

          売電と自家消費のメリットとデメリット

          知りたくなる水車のお話

          水車は、紀元前2世紀ごろにアジアで発明されたといわれています。 ヨーロッパでは安定した水量が得られる土地柄もあり水車が普及していました。1086年ごろ5642台の水車があったことが記録されています。水車の使用方法としては、製粉に限られていましたが10世紀ごろからは工業用動力としても使われるようになりました。 1682年、フランスのセーヌ川には直径約8メートルの水車が13台つくられたと言われています。 日本では610年にはじめて水車で動く臼を造ったといわれ、平安時代に灌漑用

          知りたくなる水車のお話

          Cruttoがつくる、分散型の『未来の発電』

          (株)ユームズ・フロンティアの林です。 今回は私が考える『未来の発電』について書きたいと思います。 私は東日本大震災の時、関東エリアに住んでおり震災の被害を目の当たりにしました。 地域一帯が停電になったり、埋設管が破裂し水道の水が出なかったりと・・・ その後も日本各地で地震が絶えません。 最近でも関東、東北エリアで大きな地震がありました。 次に起こる地震で大規模な火力発電所などが被害に合えば、また東日本大震災のときのような被害がおきます。 原子力発電と火力発電で

          Cruttoがつくる、分散型の『未来の発電』