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水素の最新技術紹介 ver5. まちづくり

こんにちは!Hydrogen to X (以下Hx) です。数回にわたって、「水素が社会でどのように使われているか」をテーマに、最新技術を紹介していきます。
水素と聞くと、「環境に優しい」けど「実現可能性が低い」といった印象を持つ方が多いのではないでしょうか?しかし近年の技術の進化によって、水素導入が一歩手前になるところまで来ています!
本連載を通して、水素をより身近なものとして認識頂けると幸いです。

最終回は「まちづくり」です。これまで、自動車、音楽、料理、美容と、人の生活に身近な、ミクロな視点で水素の活用事例を紹介してきました。今回は、水素が都市計画にどのように用いられているのかを見ていきます。

晴海5丁目西地区

まずは国内の事例として、東京オリンピックの選手村として開発が行われた晴海地区の事例をご紹介します。晴海地区では、環境先進都市のモデルとなるべく、水素の導入が積極的に行われています。
当地区では、水素ステーションからパイプラインにより各街区へ水素を供給し、純水素型燃料電池にて発電した電力を住宅共用部で活用されました。パイプラインによる街区への水素供給は、実用段階では国内初の取組です!水素はオリンピックを陰で支えていたんですね!

エネファーム (https://www.aisin.com/jp/product/energy/cogene/enefarm/hatsuden-life/702/)

海外の事例


水素の普及は特にヨーロッパ諸国で盛んに行われています。ここでは、JIVE(Joint Initiative for hydrogen Vehicles across Europe) Project をご紹介します。
このプロジェクトは、欧州全体に約300台の燃料電池バスを展開し、大規模な水素利用網を確保することで燃料電池バスの導入を促進するというものです。これまで JIVE, JIVE2 とプロジェクトが行われており、予算は合計 300 億円にも上ります!それだけ資金を投入できるだけのポテンシャルが水素にはある、ということですよね。

まとめ

水素を中心としたまちづくりは今や夢物語ではなく、各国が積極的にその社会実装に乗り出しています。実は、日本の水素の研究開発は世界をリードしています。しかしながら、その実装となると、ヨーロッパ諸国に遅れを取っていると我々は考えています。ここに課題を感じ、我々Hxが発足しました。水素の社会実装を実現し、日本のエネルギー自給率を高めていくというのが我々の野望です。そのために、水素の実装を積極的に進めていきたいと考えています。今後も様々な企画を打ち出し、水素のスゴさを実感していただきたい。興味をもっていただけましたら、是非イベントにいらっしゃってください。お待ちしています!


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