あしゅねーちゃん
僕には厄介な姉がいる。
飛鳥:おい、相手しろ
◯◯:宿題やってっから無理
飛鳥:お姉ちゃんの言うこと聞けないのかよ
◯◯:宿題終わったら相手するよ
飛鳥:だめ、今がいいの!
◯◯:わがままなねーちゃんだな全くもう…
飛鳥:わがままじゃねーよ。正当な権利
◯◯:どんな権利だよ
飛鳥:早く早く!
◯◯:しょうがないな…
僕はペンを置いた。
◯◯:何するの?
飛鳥:ゲーム
姉はテレビ台の中をがさごそやって某格闘ゲームを取り出し、
飛鳥:これやりたい
◯◯:はいはい
このゲーム、確か…
◯◯:これってねーちゃんがこの前僕にボロ負けしたやt…
飛鳥:あの時のあすかちゃんとは違うの!
◯◯:じゃあ負けたら前みたいに罰ゲームね
飛鳥:いいよ。3回勝負
◯◯:受けて立つよ
飛鳥:吠え面かかせてやるから覚悟しろ
※
30分後。
飛鳥:うぅ…こんなはずじゃ…
僕の全戦全勝だった。
飛鳥:なんで…お前ズルしたろ
◯◯:してねーよ
飛鳥:ソフトに細工したな
◯◯:そんな技能無いから
飛鳥:じゃああすかちゃんが負けるなんておかしい!
◯◯:負けは負け。罰ゲームね
飛鳥:不服不服!
◯◯:却下します
飛鳥:お姉ちゃんが不服って言ってんの!
◯◯:問答無用!ほっぺお触りの刑!
僕は姉の柔らかなほっぺをぷにぷにした。
飛鳥:うにゅ…や、やめろっ…///
◯◯:ほんと柔らかいよねぇ
ぷにぷに。ふにゅふにゅ。
飛鳥:しゃわりしゅぎっ///(触りすぎっ)
僕は姉のほっぺを輪っかにした指で摘んだ。
◯◯:はい、ほっぺ餅~
飛鳥:うぅ、ゆゆしゃないぞっ(許さないぞっ)
◯◯:負けたねーちゃんが悪い
飛鳥:むむぅ…
◯◯:はい、罰ゲーム終わり
姉のほっぺの感触が大好きな僕はこういう罰ゲームの度にお触りの刑を執行して楽しんでいる。
飛鳥:必ず仕返しするからなっ///
◯◯:何してもねーちゃんに勝つ自信ある
飛鳥:その鼻へし折ってやるっ
◯◯:望むところ。ま、勝つけどね
飛鳥:覚えてやがれっ
捨てゼリフを吐いてすたすたと去った。
負けるくせに勝負を挑んで来る厄介な姉であるが、決して嫌ではない。
だって、そんな姉のことが大好きだから。
今度はいつほっぺに触れるかな。
宿題に戻ろうとペンを取った時、
飛鳥:◯◯っ
姉が再びやって来た
飛鳥:今度はこれで勝負だっ
オセロを掲げている。
飛鳥:今度こそこてんぱんにしてやるっ
◯◯:しかたないなぁ…
姉のほっぺを触る機会は案外早くやって来たようだ。
fin
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