キセキをひとりごと
人生というのはつくづく面白い。
とある人の話だ。僕ではない。とある人。
その人は喧嘩をした。
理由は喧嘩相手に「違法なことをしてくれ!」と言われたからだ。その行為は世間ではよくされていてグレーゾーンと思われがちだが明らかな違法。
その人はその行為に関して研究中だったし当然断ったのだがそれがきっかけで喧嘩になった。
1年以上口をきかない関係になった。
謝るのは客観的に見ても相手側だろう。
その人は待った。相手が謝るまで待った。
だが、そんな日は来ず時は流れ研究も終えたその人は好奇心が高い故に外の世界にも興味を持ち育ったその地を離れる決意をした。
そして旅立つ日の前日にその人が敬愛する人から1つの便りが来た。
謝るのは難しいなあ。届けたいのはまあるい心。何処行くの?何するの?冷たい言葉。あなたのそばに居る事も許されない私。
その人が敬愛する人はこの喧嘩のことは知らない。
寧ろ会ったことさえない。一方的な敬愛だ。
その人は錯乱した。
虫の知らせ?風の便り?
そんな事があるのだろうか。
だが届いたと思うしかなかった。
仲直りがしたかったのだ。
誰が悪いとか関係ない。
関係が悪い状態を解決しないと未来はないのだ。
でも、謝る決意はできない。
プライド、こいつが邪魔をする。
「謝れない」
と敬愛する人に便りを送ると
謝りなさい。明日も明後日も、いつまでもお互いに生きてるわけじゃない。
そう返事をくれた。
滅多にくれない返事をくれたのだ。
奇跡が起きたとしか思えなかった。
そして、この謝る機会を逃したら一生後悔すると思えた。
そして旅立ちの日が来た。
未だプライドが邪魔をして謝れてなかったが新天地へ移動中に便りを送り謝る事ができた。
奇跡でしかなかった。
でも、その奇跡はまだ続いている。
その敬愛する人は服も作っていて
そこで購入して今までプレゼントをしたり
その敬愛する人は歌も歌っており
最初に来た便りの元となった歌も生歌で聞く事ができた。
次は喧嘩していた人と一緒に生歌を聴ける奇跡が起こることを信じたい。
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