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届くわけのない気持ち


『 またね 』とわたしが言うと
「 気を付けて帰るんだよ 」と返された。

これが最後の会話になるなんて思わなかった。


初めて会った時どんな職員さんか分からなくて
戸惑って緊張していたわたしに
いつも笑顔で挨拶などをしてくれていた。

本当に今でも思い出すぐらい素敵な笑顔。

笑い方も声も姿も仕草も全部、可愛かった。
だからなのか色々な人に人気だった。


働き始めてから色々とお話をした。
そしたらたくさんのことで話が合った。
毎日会うことが、わたしの楽しみになってた。

それから仕事や家の悩みを聞いてもらった。

わたしが泣けばティッシュを持ってきてくれて
わたしが笑えば一緒なって笑ってくれて
わたしが苦しい顔などしてれば笑わせてくれた。

どんな時も、わたしのそばに居てくれた。


仕事をちゃんとできていない時は怒ってくれた。
逆にできた時は、たくさん褒めてくれた。


一緒に居なくても何処かで支えてくれてた。


お昼を一緒に食べたい ってわがままを言えば
時間を作って一緒に食べて話を聞いてくれてた。


わたしのためにって、本当にありがとう。



同じ職場に居るのに急に離れた時は、
ずっと一人で抱え込んで泣いてしまった。

でもたまーに会えるって分かって一安心してた。

会えた時は話を聞いてもらったり
お話をたくさーん色々と聞かせてくれた。


いつも笑顔が絶えなかった。

辛そうな時も苦しそうな時も、どんな時も…



たくさんの絵を渡した。
お手紙も渡した。

『だいすき』と『ありがとう』をたくさん伝えた。

好きな曲を共有した。



いままで、ありがとう。

わたしのそばにいてくれて、ありがとう。



また何処かで会えたら、伝えさせてほしい。


『ありがとう』と『ごめんね』

そして『だいすきだよ』の言葉を…


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