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⑤「買い上手よりも売り上手」が大事

株をやるにあたって、チャート分析により買い時や売り時をいかに察知できるかがカギとなります。しかし、中でも大事なのが売るタイミングです。損切りを含めていかに上手に売る事ができるか、これがポイントとなります。プロの投資家や大きな利益を出している人は、必ず売るタイミングを重視しています。今回は、「買い上手よりも売り上手」というテーマでお話します。

株を買う時は基本的に株価が上がった時に買うと上手く波に乗る事ができます。これは今までの資料でもお話してきた通りです。チャートを見ながら、株価が移動平均線を下から上に越えた瞬間に買うと大概上手くいきます。株価が上昇していく時というのは、ほとんどの場合が徐々に上がっていきます。これは「株初心者が失敗しない為の資料(テクニック編)」の「株の仕組み(原理)について」という資料でも書きましたが、機関投資家が周りに気づかれないように上げていく事が原因です。つまり、買い時が多少ズレたとしてもそこまで大きな事ではなく、多少買い時が遅れたとしてもまだまだ利益拡大は十分狙える、という場合が多いのです。現に、株価が方向線を下から上に突き抜けた瞬間に買う方法と、方向線の上にある20日移動平均線を株価が下から上に突き抜けた瞬間に買う方法の2つが一般的ですが、どちらのタイミングで買ったとしても利益が出ます。方向線を越えた時点では買い時として注目できていなかったとしても、その先にまだまだ買いのチャンスがあります。一度過ぎた買いのチャンスは諦めて、次を待つ事で何の問題もありません。買う時は焦らず、じっくり待つ事で良い結果に繋がります。

ところが、売り時に関しては少し考え方を変える必要があります。まず、損切りする際は、必ず設定した損切りラインを下回ったらすぐに売るという事を徹底してください。そのままズルズル下がっていき、最悪の場合塩漬け状態になります。そしてもう一つは、株価が順調に上がっていき、前回の高値などを見ながら利益確定をすると思いますが、一度上がった株価が下がる時のスピードは上昇時に比べてもの凄く速いというのが特徴です。つまり、売り時を迷っているとそうこうしている内に株価は下落し、売るタイミングが一瞬で失われてしまいます。自分の中で「○○%の利益が出たら売る」というルールを決めたり、前回の高値付近まで上がったら売るなど、損切りのルールを徹底するのと同じでしっかりと売るタイミングに関してはルールを決めておく事が重要です。買い時に関しては、迷ったら多少は待っても問題ありませんが、売り時に関しては迷ったらすぐに売る、これが鉄則です。「まだまだ上がるだろう」という何の根拠もない予測や欲望は捨てて、予め決めたルールに則って売買する事を意識しましょう。

売り時に関しては、「少し早いかな」と思うタイミングで売っても十分です。より多くの利益を得る為には売るタイミングを間違わない事、迷ったらすぐに売る事、これらを大事にして取引していきましょう。

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